新・メタレドの楽しんだもん勝ち!

様々な作品について語ったり語らなかったりするサイト

鋼鉄神ジーグ 感想

ビルドアップ!!

鋼鉄ジーグ!!

今こそ鋼鉄の神と成りて、全ての邪悪を打ち砕け!!

.

.

.

.

.

.

.

.

.

.

 

古の神の技に

熱い勇気を込めて

  最強の化身は立つ!!

 

鋼鉄神!!

ジィィィィィグ!!*1

 

 という熱いアニソンが印象的なアニメ『鋼鉄神ジーグ』。1975年に放送された『鋼鉄ジーグ』の続編として2007年に制作された本作(正確には漫画版がベースに、独自の世界観を形成している模様)が先日までテレビ東京で放送されたことはご存じでしょうか。*2春アニメも多く放送されている中せっかくなので見てみたところ、あっという間にハマってしまいました。

 

metared19.hatenablog.com

↑ジーグを視聴している最中の所感は上の記事を参照。

 

 『マジンガーZ』をはじめとした永井豪氏の作品にはほとんど触れたことがなかったのですが、シンプルなストーリー故の面白さと熱さに溢れているのがかなり好みでしたね。綺麗すぎず荒すぎない作画のちょうど良さも相まって非常に見やすく、難しいことを考えずに盛り上がれるアニメとして大変重宝しました。上のOPの力強さ・ひたすらジーグの合体シーンを流すだけのOP映像も素敵で、不思議な魅力から脳内リピートを繰り返してしまうほどです。

 というわけで今回はロボットアニメかくあるべし作品・鋼鉄神ジーグの感想を書いていきたいと思います。不肖ながら前作・鋼鉄ジーグどころかダイナミック作品全般を未視聴の初心者のまま書いてしまいますが、どうぞご容赦ください。

 

 

  • わかりやすく楽しめる追体験

 さて本作の魅力ですが、上述にある通り「わかりやすさ」にあると個人的には感じました。といっても具体的な説明がキチンとされているわけではなく、基本物語の流れを掴みながら雰囲気を感じ取っていくわかりやすさが生まれていたと考えています。「妃魅禍(ヒミカ)」率いる邪魔大王国が敵であり、奴らと奴らが生み出すハニワ幻神と戦うために生み出されたのが巨大ロボット「鋼鉄ジーグ」である……とストーリーラインが単純明快なので、敵と戦うという点ですぐさま話に没入出来るのが本作の強みと言えるでしょう。登場人物全員の印象が劇中の役回りと当てはまるのもあって、あぁこいつは味方or敵なんだなとすぐさま読み取りやすかったのもありがたかったです。

 あとはやはり主人公「草薙剣児(くさなぎ・けんじ)」の心情とリンクしやすい点も良かったですね。序盤からロクな説明がないまま話が進んでいた本作ですが、そうした事情を知らない中で巻き込まれたのは剣児も同様。無理やりジーグの初合体させられる1話など、困惑する彼の視点で物語を追体験することが出来ました。そして話が進む度に剣児に対して説明がされる際も、彼と同じようにそうだったのか!と知って納得する過程が挟まれていたのも面白かったです。これも剣児の単純で熱い性格のおかげかもしれません。バカでスケベ、だけど義理と友情に厚くやる時はやる男、という一昔前の主人公らしいキャラクターが良き)

 それでいて衝撃的な展開もキチンと用意されており、飽きさせない物語になっていたのも好印象。特に10話にて友人ポジションである「美角鏡(みすみ・きょう)」と、邪魔大王国の正体が判明した時は度肝を抜かれました。同時にこの回は鏡の退場回ということもあり、ショッキングな点も含めて印象に残っています。登場人物が剣児をはじめとしてわかりやすいキャラクターをしており、愛着も湧きやすかっただけに大いにのめり込めましたね。情報を小出しにしながら話を進めるのは正直じれったいと思う時もありましたが、だからこそ毎回新鮮な気持ちで楽しめたのも事実。全13話でよくぞここまで楽しませてくれたと思います。

 

 

  • 激熱バトルを見逃すな!

 個人的に考えているもう1つの魅力として「こちらが見たいものを見せてくれる姿勢」というのがあるのですが、それこそまさに戦闘シーン。本作で地味に感心したのが、ほぼ全話でジーグの戦闘が挿入されていた点です。終盤に入るまでの流れとして剣児と視聴者の疑問に答えるかの如く説明が入る→ハニワ幻神出現、ジーグが戦い勝利するを毎回律義に繰り返していたことに驚かされます。ジーグの合体シーンも必ず挿入されていましたし、ロボットアニメの醍醐味をキチンと用意してくれたことに好感が持てますね。

 さらに毎回の如く新技や新装備を披露し、戦闘シーンもどんどん多彩になっていったのも大きな魅力。磁石の力でパーツを自在に付け替えるという、ジーグの特性を活かした強化パーツの数々がバリエーション豊富で見ていて楽しかったですね。(強化パーツの中ではジーグバズーカと、「破瑠覇(バルバ)」と合体したバルバジーグが好き)そして前作主人公「司馬宙(しば・ひろし)」と初代鋼鉄ジーグと共闘する12話は最高の一言。宙に関しては例によって何も知らないものの、前作主人公としての風格を僕でも感じ取れるくらいに放ってくれていたのが素敵でした。前作主人公が現行主人公の出番を食わず、ここぞという場面で活躍する絶妙な塩梅も相まって、2大主人公揃い踏みの理想的な描写には舌を巻くばかりです。

 総じてロボットアニメといえばカッコいいロボットのバトル!!という認識を忠実に守り、戦闘シーンに注力してくれたのが本作の大きなおすすめポイントだと思います。単純明快なストーリーとの合わせ技で、細かいことを気にせずバトルを楽しめたのも大きかったですね。最終話の疑問など首を傾げる点も、見終わるころにはあまり気にしなくてよかったのも大きいですでもヒミカを封印したのに剣児とつばきが何事もなく帰ってこれたのは何故?という疑問には答えてほしかったなぁ!複雑な設定やキャラクターの微細な心情表現も大好きですが、時にはこれくらいわかりやすい作品も最高と、声高に言いたいです。

 

 

 そんな全13話で非常に濃い内容だった鋼鉄神ジーグ。個人的に好きなエピソードもいくつかありました。それらの簡単な感想もちょっとばかし載せておきます。

 

第1話「ビルドアップ!鋼鉄ジーグ!!」

 まずは1話から。この時点では本作のノリをほとんど掴めていなかったので困惑もありましたが、剣児も動揺しまくっていたので結構落ち着いて見ることが出来ましたね。そしてジーグの初合体シーンにも魅了され、一気に物語に引き込まれた次第です。初戦闘故にぎこちなく苦戦するジーグも、改めて見ると初々しさに溢れていて不思議と愛おしく感じます。

 

第4話「決死の水中バトル!列車砲準備よし!!」

 ゾーンと呼ばれる結界に覆われた九州の全貌が明らかになった回。ずっと疑問だった九州の時間が、初代ジーグが戦った50年前から止まったままなのが判明した時は仰天しました。同時にビルトエンジェル隊の早乙女と身堂が50年前の人間という事実も衝撃的です。これらの情報もあって、本作と前作の繋がりや違和感などをいくつか解消することが出来たかと思っています。

 

第6話「摩訶不思議 大黒様もビルドアップ!」

 愛すべきギャグ回。主人公の特訓回も兼ねているのですが、剣児が頑張る理由として「柳生隊長の胸を揉む」を嬉々として語っていたシーンには呆れつつも笑ってしまいました。そのうえドリルパーツ装着を、胸を揉むイメージトレーニングの要領で成功させた時は腹筋が崩壊しそうになりましたよえぇ。敵幹部も変ないざこざを繰り広げていましたし、かつてないほどおバカで楽しかったです。

 

第10話「囚われたつばき!邪悪なる妃魅禍の儀式!」

 上述でも触れた非常に印象的なエピソード。前半はつばきを助けに来た剣児のジーグがバルバと合体してバルバジーグとなる胸熱展開にテンションが上がりました。しかし後半鏡が自身の正体を含めた衝撃の真実の数々をバンバン出してくるので、驚きと困惑に持っていかれてしまった気分です。何より剣児の良き友人兼ライバルだった鏡の退場はショックが大きく、最初から最後まで情緒を大きく揺さぶられてしまいました。

 

第12話「最終決戦!大銅鐸、立つ!」

 超・神回。宇宙に飛び立ってから大銅鐸内で力を取り戻すまでの総力戦がかつてないほど緊迫していて、視聴中は手に汗握りっぱなしでした。その甲斐あってか、剣児とつばきの活躍からの一転攻勢が非常に気持ち良かったです。極めつけは剣児&宙の新旧鋼鉄ジーグ揃い踏み!盛り上げどころをよくわかっている内容(戦闘時のOP&挿入歌のタイミングも神がかっていました)に興奮が止まらなかったです。

 

 

 私事ですが、本作を視聴し終わってから鋼鉄ジーグについて軽く調べたりアニメ序盤をちょっと観たりするなど関連作について少々勉強しました。その結果宙がサイボーグでイメージしているロボットとは異なっていることや、本作の登場人物の一部は永井作品のキャラクターをモデルにしているといった情報を知ることが出来てこれまた楽しかったです。

 長い歴史を持ったシリーズを学ぶ機会というのは、何だかんだで得る知識も多くて興味深いですね。すっかり永井氏の作品のノリに魅了されたこともあり、他の作品もチェックしてみたくなりました。まずは今季放送されるアニメの1つ『グレンダイザーU』を見ていきたいと思います。

 

 

 ではまた、次の機会に。

 

*1:JAM Project「STORMBRINGER」より

*2:劇中の時間である2025年に放送しなかったのは、恐らく夏に放送される『グレンダイザーU』の宣伝も兼ねているからだと予想される。