復ッ活ッ
ニコニコ動画復活ッッ
というわけで6月以降まともに見れなくなっていたニコニコ動画が本格的にサービスを再開しました。突如発生したサイバー攻撃によって親会社のKADOKAWAまでも巻き込む大騒動に当時は困惑しっぱなしで、視聴が困難になってしまった時は本当にショックを受けましたね。何だかんだで自分がニコ動をよく利用していたことを思い知り、少なからず焦りと寂しさを覚えたほどです。6月以降はたまに「ニコニコ動画(Re:仮)」の方で人気動画を見返していましたが、コメント付きで見られる動画のありがたさが結構身に沁みてきます。
それ故先日「帰ってきたニコニコ動画」としてリニューアルリリースを遂げた時は真っ先にアクセスしました。まぁその日はアクセス過多でロクに動画を見れなかったのですが。MAD動画をはじめとしたアングラな雰囲気やノリに、かえって懐かしくなってきます。ニコニコの復活を喜びつつ、今はほどほどに数々の動画を楽しんでいきたいと思います。
というわけで以下、今週の簡易感想です。
キン肉マン 完璧超人始祖(パーフェクト・オリジン)編
第4話「強襲!悪魔超人軍!!」
完璧・無量大数軍に立ち向かったのはアイドル超人……ではなくまさかの悪魔超人軍団!といった感じで7人の悪魔超人たちが参戦する意表を突いた展開が巻き起こった今回。旧作では厄介な強敵だった面々の再登場ということで、ファンほど感激してしまう要素になっていたと思います。それでいてただの助太刀ではなく、独自の目的を持って無量大数軍と戦っているという塩梅が敵キャラの扱いとして見事ですね。
中でも今回はステカセキングの活躍が大きく取り上げられており、そのバラエティ豊かな戦闘シーンに興奮させられました。キン肉マンゼブラをはじめとした終盤の強豪たちに変身して“完遂(かんすい)”「ターボメン」を追い詰める様は爽快感抜群の一言。変身した超人に合わせて、ステカセの声色が絶妙に変化している演技もこのキャラの魅力に一役買っていましたね。原作漫画でこの回が掲載された時の反響が凄まじかった、という話も納得の盛り上がりっぷりでした。(またステカセに関してはスニゲーターの地獄のしごきを受ける番外編を読んだ後なので感慨深いものを覚えます)
あとはバッファローマンの態度も少々印象的。アイドル超人軍とは袂を分かったように振る舞っていますが、ところどころでテリーたちへの気遣いが露骨に感じ取れるのがおかしかったです。事あるごとに「すまねぇな」と一言残していますし、根の真面目さが隠しきれていない辺りがあざとくてニヤニヤしてしまいます。
しかのこのこのここしたんたん
第5話「アイツの弱みをにぎれ!!」
メインキャラの紹介を終えて、今回は初期のようにこしたんが振り回されまくる内容となっていました。ラブレターかと思ったら果たし状だった件はまだしも、相変わらず意味不明な生態をしているのこたんへのツッコミの連続は見ていて腹筋に悪かったです。のこたんの方もツノが爆弾になったかと思いきや、次の話ではバナナ入れになったりとあまりにも安定しない使い方に困惑するほかありません。(あと爆破シーンの作画が異様に気合が入ってるのがじわる)また某風の谷のパロディシーンで一般人が感動しているのも異様で、第1話の狂気を感じる世界観を改めて実感させられた気分です。
一方こしたんの失脚を狙う根子のパートでも、のこたん含めたシカ部のカオス具合を堪能出来ました。突如伸びるのこたんのツノを筆頭に、フリーダムすぎる連中に愕然とするほかない様子はちょっと同情したり。そのくせ最後にまんまと乗せられちゃうチョロさはこしたんに通じるものがあって、ある意味で似た者同士なのかもしれないと感じましたね。ただ適宜ツッコミを入れまくるこしたんとは違い、根子ちゃんは動揺しっぱなしな様子が目立っていたのも面白いところ。この相違点こそこの2人の大きな差……なのかはわからないです。
夜桜さんちの大作戦
第18話「夜桜温泉物語」
定番の温泉回がやってきたものの「地獄温泉」とかいう物騒なワードにまず慄いてしまった件。裏社会御用達の旅館ということで最初こそ身構えたのですが、割と普通の旅館の装いだったので意表を突かれましたね。(よくよく考えるとくつろぐための施設でこれまでのような命の危険がないのは当然なのですが)女将のちんまりとしたビジュアルに反して強そうなオーラはさておき、コミカルで殺伐とした本作では珍しくまともに感じます。
そんな旅館で繰り広げられる夜桜一家のやり取りも平和そのもの。ところどころで兄弟たちの超人ぶりが発揮されていますが、設備とやっていること自体は至って普通で安心して癒されました。特に男子たちは珍しく子どもっぽい争いを繰り広げつつ、太陽への気遣いや優しさに溢れていたのも微笑ましかったです。女子はまぁ……二刃の酒乱っぷりがインパクト大でそっちに印象を持っていかれましたが。
そして六美の傷やそれにまつわる過去など諸々が判明したのも見逃せません。そのうえ父・百の「母を助ける」という動機の方も衝撃的。結局父の真意が読み取れなかったのはもどかしいですが、それを知るために「会いに行こう」と言える太陽に頼もしさを感じましたね。敵か味方かわからない肉親に問いただす、という目的が生まれたのは視聴者としてもスッキリさせられます。
遊☆戯☆王ゴーラッシュ!!
第119話「DM粒子」
ついに描かれた遊飛VS遊歩の兄妹対決。ダマムーをかけての激戦が繰り広げられる中で、ようやく遊歩の心情が読み取れたのが今回最大の収穫となりました。オーティスになる目的のために非常に徹しているものの、遊我染みた地団太などから遊歩自身は結局年相応に過ぎないことがわかってホッとさせられましたね。ただその分無理をしているのが丸わかりで、DM(ダークマター)粒子なるものまで使うほどに普段の自分を抑え込んでいるのが見ていて辛かったです。(なお粒子の制作過程はかなり地味でシュールな模様)
何より遊飛への不満を漏らすシーンが印象に残りました。「遊歩に任せるからって逃げてばっかり」という口ぶりからして、遊歩は遊飛に一緒に悩んでほしかったのではないか?とも思えてきますね。考える役割を押し付けられてきたからこそ、自分の考えに囚われてしまっているのかもしれません。そしてその苦しみを兄に理解してほしい・寄り添ってほしいという下の子らしいわがままが感じられて、少々胸が痛くなってきます。
デュエルパートに関しては兄妹故の思考のメタ読み合戦が面白かったですね。特に遊飛がコンタクトフュージョンの穴をついて、フュージョン・キャンセルを実質バウンスとして使ってきた時は感心しました。結局それも遊歩に読まれていましたが、お互いを知っているからこそ次に何をしてくるのかと予想し合う光景は中々面白かったです。
トランスフォーマー アーススパーク
第44話「ロビーをすくえ」
クインタスの船で勃発したマンドロイド(メリディアン)との激闘。何と言ってもモーの活躍が印象的で、前回の動揺から一転して頼もしさに溢れていたことに感動を覚えました。家族を守るためにサイバースリーブを受け入れて戦う姿勢は、これまでのモーを思えば納得の前進ぶり。ロビーの盾に対して「サイバーソード」を発言させたのも、彼女のそんな勇猛果敢さが表れていると感じますね。身のこなしの軽やかさには最初面食らいましたが、不思議と受け入れてしまう土台はあったと感じています。(時間停止能力は流石に予想外でしたが)
そしてクインタスプライムが満を持して登場したのも大きな見どころ。超然的かつやや一方的なキャラクターですが、思いのほか優しくアドバイスしてくれたので安心しました。同時に上述の力はモーが元々持っているモノだという話も興味深く、それを見抜いたクインタスの慧眼にも舌を巻くばかり。楽な道のりを歩ませはしないものの、決して見捨てず試練を乗り越えさせてくれる神の如き存在だと感じた次第です。それはそれとしてドット母さんたちはクインタスに文句を言ってもいいと思うよ!
(余談ですが今回はエンバーストーンをはじめとした「プライムの力」についても語られており、相応しき者にのみ与えられる力の在り様が目に留まりました。盗んだだけのマンドロイドが相応しくないのは当然として、突然力を授けられた子どもたちに「こうあるべきだ」と受け入れさせる作風には少々釈然としないものを覚えたり……)
ニコニコといえばやはりアニメの公式配信も気になります。コメント付きで様々なツッコミ、あるいは解説などが入る様子は忙しないながら楽しいものです。今季当ブログで感想を書いているアニメにもコメント付きで見たい作品がチラホラありますし、そういったのも楽しみにしていたのだと改めて実感させられますね。(アニメではありませんが、個人的には『ウルトラマンアーク』をコメントと一緒に視聴したいです)配信元の会社との提携でまだまだ無理かもしれないので、こちらも気長に待っていく所存です。
ではまた、次の機会に。