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2024年夏アニメ簡易感想 その18

 

 

 

 週刊少年ジャンプで人気を博したサイエンス漫画『Dr.STONE(ドクターストーン)』のアニメ・ファイナルシーズンの情報が到着。現代と過去の千空が並ぶエモいティザービジュアルと共に、分割3クールで放送することが判明して大いにテンションが上がりました。原作の残りエピソードをこの3クールで全てやり切るつもりなのが伝わってきますね。

 ドクストアニメは以前から丁寧なアニメ化が特徴になっているので、最後までアニメ化してくれるだろうという期待が湧いてきます。原作の内容を思い返すと正直4クールくらいほしいと思ってしまいますが、まぁいつもの制作陣なら上手くやってくれるでしょう。ここは焦らず騒がず、続報に期待しながら待っていたいと思います。

 

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

キン肉マン 完璧超人始祖(パーフェクト・オリジン)編

第5話「悪魔超人の誇り!!」

 悪魔超人たちのヒールな活躍に酔いしれたのも束の間、今回は彼らの2連敗という悲劇的な戦況に愕然とすることとなりました。優勢かと思われたステカセキングとミスターカーメンが、それぞれの相手に逆転勝ちされる様子はわかっていてもショックが大きかったです。特にターボメンの「貯めたエネルギーを相手に与えて自壊させる」戦法が印象的で、こんな手で破ってくるのか!?という驚きがありましたね。ステカセは前回の大立ち回りがあまりにも輝かしかっただけに、その落差は計り知れませんカーメンが1話の中であっという間に倒された件についてはまぁ……はい……

 ただ今回の戦いの中で悪魔超人のスタンスが大きく描かれていたのは見逃せません。完璧超人にとっての慈悲でもある自害に関し、「敗北から逃げてるだけ」と切り捨てるステカセは素直にカッコよかったです。負けを受け入れたうえでしぶとく立ち上がり、どんな手を使ってでも勝利する……意地汚いようでいて潔い姿勢に彼らなりの美学が読み取れます。敗北し散ったものの善戦した味方に対し、賞賛と労いの気持ちを向けるバッファローマンがまた粋だと感じましたね。

 他には前回同様悪魔超人たちの煽りVTRが挿入されており、今回はカーメンとブラックホールの2人分と結構豪華でした。どちらの映像も各々の特徴をよく捉えており、またまた本物のプロレスを観ているかのような感覚に包まれます。特にブラックホールに関して「劣勢でこそ悪魔は笑う」という、今後の展開を予測しているような実況のワードセンスにも痺れましたね。

 

 

しかのこのこのここしたんたん

第6話「夏のシカ祭り」

 今回は何とショートギャグ18本立ての特別編!という変にとち狂ったかのような構成に唖然。(まぁこういうショートギャグを連発する構成は他のギャグアニメでもチラホラ見られますが)とはいえ内容そのものはいつものしかのこ本編といった感じで、短いコントを矢継ぎ早に続けていく忙しさにもさほど違和感を覚えなかったです。エピソードも繋がっているものが多いので、正直18本立てと言われてもピンときませんね。ただ夏を予感させるエピソードを挟んでおきながら、次の話に移る時には既に秋だったのが愉快でした。夏由来のネタが数多く出来そうなのに、それらを切り捨ててその場のインパクトを優先する辺りかえって潔さすら感じますあと有名なシカの童話とか奈良のシカのマスコットとか危ないネタも堂々とやってて笑い転げましたハイ。

 そして個人的に最も注目したのが後半、ツチノコ(?)の「つっちー」が初登場したエピソードですね。のこたんのツノが寄り集まった球体状の何か、生物なのかすら怪しい物体の破壊力はとんでもないものでした。根子以外は普通に受け入れているのは最早本作のお約束になっていますが、それを差し引いてもこれまで以上の意味不明さに包まれていたと言えます。それでいて最初こそ警戒しまくっていた根子が、いつの間にかつっちーに絆されてしまう流れはわかっていても変な笑いが出てきます。前回に続いて、この雰囲気に流されやすいところは本当にこしたんそっくりだなぁ……と思わずにはいられない根子ちゃんのチョロ可愛さを改めて感じ取った次第です。

 

 

夜桜さんちの大作戦

第19話「タンポポという薬」

 葉桜の回収のために夜桜家&ヒナギクの奮闘が序盤から繰り広げられる中、太陽がまたもや追い詰められる展開にハラハラしました。皮下たちがどこに潜んでいるのかを探るも、最初からずっと列車の客席に座っていたタネ明かしには少々驚かされましたね。加えて見つかっても全く動じない皮下と百の様子もあって、追い詰められた気が全くしなかったのが印象深いです。初登場時からずっと得体の知れない2人の、文字通り煙に巻いていくかのような態度からは不安と恐怖を引き出されそうになります。(ただ孤独のグルメをやったり娘婿に挨拶するだけで終わった百父さんのマイペースっぷりは微笑ましかったような)

 何より葉桜に100%適合した「ハクジャ」の存在も大きかったですね。髪を操る能力もさることながら、タンポポへの感謝をペラペラ喋る様子は結構怖かったです。過去の境遇から喜ぶのは理解出来ますが、自分の寿命が残りわずかなうえでタンポポへの恩返しのために使おうとする辺りにゾッとさせられました。彼女なりの感謝の流儀に、ちょっとした狂気が感じられて奇妙な気分になってきます。こんな如何にもヤバそうな相手に、太陽が単騎で立ち向かえるのか心配になってきますね。

 

 

遊☆戯☆王ゴーラッシュ!!

第120話「団長の思い」

 今回はロヴィアンVSゼイエトの団長対決が大きな見どころになっていました。中盤まではロヴィアン優勢&弱気なゼイエトをユウディアスが応援する絵面(ロヴィアンの華蝶風彩のプロフェシーフレイルまでに繋げる連続展開がここすきポイント)にほっこりしたのも束の間、突如ゼイエトが強気な態度に一変したのが衝撃的。「燕雀安くんぞ鴻鵠の志を知らんや*1」といった難しいことわざや慣用句まで多用してくる様は、これまでのゼイエトとはまるで別人で困惑も大きかったです。さらにコンタクトフュージョンを会得してロヴィアンを撃破する流れにも驚かされました。

 フカムラ曰くゼイエトは自分とは違う悪い方向での「知恵」を付けているとのことですが、その結果性格が悪そうになるというのは中々に悲しい話ですね。(フカムラがこうならなかったのはユウディアスたちとの対話をしたから、つまり誰とも繋がらないと独りよがりになってしまうということでしょうか?ダークメンたちの意味不明ながら愉快なキャラクターを、何だかんだで気に入っていたことをここにきて自覚させられます。それ故ゼイエト以外の2人、サビュラスたちもこうなってしまうかもしれない可能性に不安を覚えるばかりです。

(他にはデマを流してまた捕まるフィッシャー須海や、シカトしてきたズウィージョウに「あれは初代ではない」と怒り狂うみつ子たちに、ちょっとした懐かしさを覚えましたね

 

 

トランスフォーマー アーススパーク

第45話「バンブルビ―スパイさくせん」

 バンブルビーにとって久々の任務は潜入任務。ゴーストとマンドロイドの繋がりが判明したということで、視聴者がずっと気になっていたあの組織の本性が暴かれる瞬間がやってきました。あの巨体で潜入出来るのか?という疑問をよそに、割とすんなり進んでいくビーのスマートさには惚れ惚れしますね。同時にナイトシェードから借りた発明品とのコント染みたやり取りも印象的ですが、声が同じ故にちょっとした1人芝居に見えてしまうのでおかしかったです。

 そんなビーとは別々に行動していたロビーやオプティマスも注目ポイント。前者はビーの力になりたい気持ちはわかるものの、結果的に邪魔をしてしまいそうな状況に陥ってしまったことにもどかしさを覚えます。逆に後者はクロフト相手に腹の探り合いを繰り広げたりと、ビーとは別口で真相を探る様子が物々しかったです。この違いからして子どもたちと古くからの戦士の経験の差が大きく出ているように感じましたね。

(余談ですが今回「コソッとトランスフォーム」といった日本独自のモノであろうセリフが多く見られて何とも愉快でした。台本に書かれているのか声優さんのアドリブなのかちょっと気になります

 

 

 上述の通りドクストアニメへの期待が高鳴る中で、やはり気になるのは新キャラのキャスト。原作の終盤でも猛威を振るったDr.ゼノやスタンリーは誰が声を当ててくれるのか、現段階で既に妄想が止まりません。こちらの情報もまた楽しみになってきますね。

 

 

 ではまた、次の機会に。

 

*1:小人物(器が小さい・身分が低い)には大人物(優れた大物・高貴な身分)の考えは理解することが出来ない」という意味のことわざである。