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2024年夏アニメ簡易感想 その19

 

 

 

 終盤を迎えつつある『仮面ライダーガッチャード』に度々出演するゴージャスなライダーこと仮面ライダーレジェンド。そんな彼が主催する謎のライダー運動会が開催される情報が公開されました。仮面ライダー 令和のゴージャス運動会と題してライダーたちが競い合うようですが、正直スーツアクター同士のふざけ合いが巻き起こりそうでなりません。というかノリが『ディケイド』から平成2期前半まで続いていた、夏映画のスピンオフムービーそのものになりそうな予感がします。

 実際ディケイドのギャグスピンオフでは上述のネタ含めて特撮現場の様々な事情をフォーカスしていましたが(スーツの視界の悪さとか重さとか、アクターさんのクイズとか……)、それを令和になって復活させようということでしょうか。恐らくですがストーリー的にはカグヤがディケイドのスピンオフムービーを見て、自分もやってみようと思ったのがきっかけになりそうですね。ディケイドをリスペクトするあまりこうしたカオスまでも再現しようとする、カグヤ様のフリーダムっぷりも含めて見てみたいところです。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

狼と香辛料 MERCHANT MEETS THE WISE WOLF

第19話「見えざる神の手と見えざる狼の心」

 2週間ぶりの放送となる今回は、いよいよ黄鉄鉱の取引所での駆け引きが開始。値崩れを狙うものの状況がドンドン悪くなっていく様子に焦るロレンスの姿に、見ているこちらも思わずハラハラさせられます。ディアナさんとの交渉の結果もさることながら、アマーティとホロが気になるあまり何度も見間違えることからロレンスの余裕のなさが伝わってきましたね。(しかし相場自体はちょっとした株式市場の光景を覗いているようで興味深かったです

 それ故諦めかけたロレンスに「ラント」が叱咤激励を送るシーンには胸が熱くなります。「金儲けの神様は諦めの悪い奴のところに来てくれる」という、商人の何たるかを未熟な少年が語るのが何とも痛快の一言。ロレンスがここにきて自分が何をするべきか、誰を信じるべきかを見つめ直す過程のおかげで、ここまで溜まっていたもどかしさも一気に解消されました。

 その後戻ってきたホロの献身ぶりと、両者の仲が修復されていく様子も注目ポイント。最初からロレンスのために動いていた健気なホロに、今のロレンスなりに報いることが出来て少々ホッとしました一方でアマーティがとことん道化だったことに同情を寄せてしまいますが……実は人外だったディアナさんの話もあって、人とは違うからこそ誰かの温もりを求めているホロの気持ちが深く突き刺さります。だからこそ、ようやく2人が同じ道に進めるようになって本当に良かったと感じます。

 

 

かつて魔法少女と悪は敵対していた。

第6話「魔法少女とは」

 

ファーッ○!

キルユー!

アイアムストロング!!

 

 乱暴な言葉を使ってしまいがちな恥ずかしがり屋の魔法少女、火花ちゃん見参!!というわけで鳥の御使いが選んだ魔法少女「篝火花(かがり・ひばな)」が登場しましたが、初っ端からヤバいワード連発しつつバイオレンスをかましてくるインパクトは中々のモノ。(まぁ最近の魔法少女モノならこれくらい不思議ではないと思えてしまうのですが)幼い見た目と照れでこうした行動をとってしまう極端さのギャップがたまりません。一方で誰かのために魔法少女であろうとするので、火花にも見ていて応援したくなる魅力が出ていると思います。そんな火花を支える御使いがネコの方と比べてかなり紳士的なのもあって、穏やかな気持ちで見られるコンビになっていましたね。

 そんな火花を倒したミラと、他の魔法少女と面識がない白夜の方はある意味でいつも通り。ミラが白夜以外には容赦がないのが印象的で、冷酷非道な参謀として有名だったのもここにきてようやく説得力が生まれていておかしかったです。それでいて彼女を倒したことよりもこのせいで白夜との関係が終わってしまう辺りは相変わらずで、火花のことは気にかけず悩んでいた姿が彼のキャラクターをわかりやすく伝えていました。

 

 

【推しの子】(2期)

第18話「太陽」

 かなちゃん大好き厄介ファン・あかねのパートが始まるよー!とばかりにあかねの過去と独白が描かれましたが、前々回を超える異常な執着と熱量に圧倒されました。幼いころからかなに憧れ演技の世界に入ってきたものの、その世界で涙を呑むしかなかった彼女に不満を覚えるあかねの感情にちょっとした恐怖を覚えます。かなの心情を理解しきったうえで「そんなの違うよ?」と解釈違いを叩きつけるシーンなどは特に鳥肌が立ちましたね。(BGMを止める演出がこれまた迫力を引き出していました)1期最終話の輝きを見たアクアも含め、あかねたちにとっての有馬かなは自分1人で燦然と輝く存在であるべきという感情がよくわかります。

 対してかなの方は周囲に合わせ、自分は受けに徹する際の悲しそうな表情が印象的。かつて「使いやすい子役」として扱われ、それに応えざるを得なかった過去の悔しさは察するに余りあります。ちょうどこの頃はアクアにプライドをへし折られた後の話でしょうし、大人の対応をしなければ業界で生きていけなかったことも察せられますね。全力を出したい気持ちとは裏腹に、大人にならざるを得なかった経験が幼少期が足を止めさせるシーンも悲痛に感じずにはいられませんでしたがまま娘がこうしてわからせられるのは結果的に何とも切ない気分になってきますね……

 

 

時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん

第7話「嵐、来たる」

 前回ラストに登場した有希の従者にして選挙戦のパートナー「君嶋綾乃(きみしま・あやの)」。無表情で忍者みたいな存在感が印象に残りますが、要所要所の言動がそれらを上回る衝撃を与えてきました。「子宮が震えた」発言には耳を疑いましたし、ドMの間違った説明も本気で受け止めてからの「立派なドMになるよう精進します」にも変な笑いが出てきます。あの有希がちょっとたじろぐ辺り、本作屈指の変人かもしれませんね。(有希も有希で相変わらずお兄ちゃん大好き&ラスボス宣言をかましていますが)

 他にもマーシャが敢えてのんびり屋でいる話が興味深かったです。元々真面目でスペックが高い人物であることが薄々読み取れていましたが、アーリャと争わないためにそれらを隠しているのが何ともいじらしいですね。頑張りやな妹が大好きだからこそ、彼女を立てようとする……少々回りくどいですがマーシャの妹への愛情が伝わってきます。兄弟姉妹という近くて遠い関係だからこそ、そうした一挙手一投足に気を遣う心境も何となくですが理解出来ました。この姉妹は政近&有希の兄妹とはまた別ベクトルで仲の良さ故の壁を感じさせてきます。

 

 

ちびゴジラの逆襲

第33話「怪獣島のこわい話

 夏ということでちびゴジラたちが怖い話をするエピソードが展開されましたが、肝心の怖い話の微妙さが実におかしかったです。具体的ではないお化けの話や話し方が下手で要領を得ない怪談など、怪談話する時のダメな例のお手本ばかりだったのが余計に笑いを誘いましたね。個人的にはちびモスラのオタク趣味がバレる瞬間が別の意味で怖かったのですが……

 またちびミニラの怖がりようがちょっとした見どころになっていましたね。怖くて泣いてる姿はまだ可愛らしかったものの、「画面外に避難する」という荒業を使ってきた時は目が点になりました。怖いと思うツボも大分変わっていますし、これまでツッコミだったちびミニラの意外な一面を知れた気分です。

 

 

 さて上のゴージャス運動会についてですが、ライダーファンの間ではあることがちょっとしたことが話題になっています。というのも第1回が令和ライダー総集結という絵面が展開されることが告知されたからですね。

 

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ゼロワンから最新作のガッチャードまで、令和の主役ライダーが映像媒体で勢揃いするのは実は今回が初めてだったりします。そんな記念すべき機会がこれかと思うと、肩の力が抜けてしまいそうです。ただ実際小難しいことを考えずゆる~く楽しむ作品になりそうなので、公開された時はそうして視聴する所存です。

 

 

 ではまた、次の機会に。