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BEYBLADE X(ベイブレードX) 簡易感想(第33~36話)

 

 

 今回もやってきましたベイブレードXの感想シリーズ。自分なりにマイペースに続けながら、ついに9回目まで来ました。様々なキャラクターや使用ベイが登場する中で、今度は何が見れるのかを楽しみにしている作品として感想の方も毎回楽しく書いている次第です。

 

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↑前回までの感想についてはこちらの記事を参照。

 

 今回は33話から36話までを書いていく予定。シャッフルバトルフェスが終わり、新たな戦いの幕が上がる新展開が目白押しの展開が見られました。その中でもある新キャラが悪い意味で強烈すぎたのですが……そちらについても軽く触れていきたいと思います。

 

 

 

 

 

第33話「人差し指の約束」

 泣いた……謎に包まれていた冥殿メイコの過去がついに明かされ、若き日の彼女らの夢と挫折、そこから先のストーリーは何とも心が震える内容となっていました。何と言ってもカドバー(門番太郎)ともう1人「熱気アイ(ねっき・アイ)」と共に頂上を目指していたのが微笑ましかっただけに、メイデンさんの怪我が原因で解散してしまう経緯がまず悲劇的の一言。メイデンさんとアイそれぞれの自責の念に加え、カドバーの選択も胸にくるものがありました。それぞれの過ちや後悔が画面越しに押し寄せてくる、そんな大人たちの心の傷は見ていてどこか悶えたくなってきます。

 その分かつての夢をバードたちに託し、今もなお頂上での約束を果たそうとするメイデンさんの仲間へのメッセージには震えました。以前のように自分がプロにはなれないけれども、違う形で理想を追う姿は本当に美しかったです。またアイも今では結婚し、一児の母としてメイデンさんを応援していくのが切なくも優しい友情を感じましたね。(そんな2人が直接の対面を果たせないのもほろ苦くて良き)B4として若者を育てる道を選んだカドバーも含め、苦難や諦めを経験しながらも人生を続けて新たな道を模索しているのだということでしょう。何といいますか、このビターな結末は大人の視聴者ほど突き刺さるストーリーだったのではないでしょうか。

 

 

第34話「七色の来客」

 シャッフルバトルフェスが終わってから数日、かつてのエクスのチームメイト「七色シル(なないろ・シグル)」が駒刃寿司を訪れたこの回は、シグルの独特なキャラに押されることに。ヘンテコ寿司が好きなのはまだいいとして、「弱い」などの歯に衣着せぬ発言の数々には面食らいました。(それでいて相手を見下しているわけでなく、ただ単に事実を口にしているだけのつもりっぽいのがなおタチが悪い)また初見のベイを使いこなすなど実力は凄まじく、なるほどその実力を以てしてこの口ぶりなら納得といったところです。ブレーダーとしての強さとそれ以外の要素が反比例している辺り、エクスと似たようなタイプの天才キャラなのだと感じました。

 そんなシグルがマルチの姉であることはまぁ予想通り。(名字で察するのはもちろんのこと、漫画版の時点でわかっていましたが)そこでマルチの姉に対するコンプレックスや対抗心なども描かれ、この姉妹(弟?)の関係性がすぐに読み取れるようになっていました。今回敗北を重ねてしまったものの、改めてペルソナのメンバー全員でリベンジに臨む様子にマルチのメンタルの強さが伝わってきてほっこりしますね。一方でシグルのマルチに対する感情が一切見えてこなかったのが気になるところ。劇中でもエクスやクロムのことばかり口にしていましたし、自分と同等の相手以外にはさほど興味を持てないのでしょうか。

 

 

第35話「夢の競演」

 シャッフルバトルフェスの後に始まったドリームマッチ。チーム投票で1位になったペルソナと個人投票上位3人のドリームチームでの対決が説明されましたが、後者の3人が全員新キャラだったことには度肝を抜かれましたね。エクスたちと同じくシャッフルバトルフェスで活躍したようですが、全く描写されずに名前とビジュアルだけ発表されたのでいや誰だよ!?という困惑の方が大きかったです。しかしその内の第1位「万獣クイン(まんじゅう・クイン)」は如何にもなレジェンドの風格を漂わせており、1位も納得の人物であることは読み取れた次第です。(というか名字からしてキングの血縁者ですよね……?

 それはともかく、この回では初戦でバードと戦った「ぱっくん」のエゲツなさが印象に残りました。前回のラストで少しだけ描かれていましたが、マルチの部屋に忍び込み、ベイのデータを盗んでコピーを作り出した所業は中々に酷かったです。そのうえ同型機対決でバードを負かしたうえでこっそり「雑魚」と蔑む、マナーの欠片もない態度にはかつてない不快感を覚えました。(前回のシグルと比べても、悪意が詰まっている言動の数々にぱっくんの性悪ぶりが伝わってきますね)人気配信者ながら裏では違法も行う、ブレーダーの風上にもおけない新キャラの登場に慄くことになるとは思ってもみなかったです。

 

 

第36話「ブレーダーシップ」

 というわけで始まりましたぱっくん成敗の時間。次なる相手であるマルチの静かなキレっぷりには見ているこちらもたじろぐほどでした。一方バトルでの戦法も一見不利に思われるウィザードロッドを使い、ぱっくんの思惑を打ち砕くものだったので爽快感はかなりのものです。何よりブレーダーとしてのプライドも何もない、配信のネタとしか見ていない相手にベイを愛するモノとしての怒りを発揮したのも見事。正しい努力を重ねるバードを嘲笑ったことを許せない辺りも、マルチのチームへの深い愛情が感じ取れてグッときましたね。

 データを盗む瞬間の映像も公開されぱっくんもここまでと思われましたが、しかしディープフェイクだと主張して混乱を巻き起こす往生際の悪さで一気に唖然となることに。バードが差し伸べた手すら振り払って、負けを有耶無耶にしようとする精神にはほとほと呆れてしまいました。視聴率とチャンネル登録者数に囚われ手段を選ばなくなってきた過去も明かされた中で、ここまで自分勝手に振る舞うのは衝撃的と言えますね。ただ決して反省もしない点では、ヘイトを集める悪党として十二分の存在感を放っていたのではないでしょうか。

 

 

 というわけで36話までの感想でした。メイデンさんのストーリーに感激したのも束の間、後半2話でとてつもないインパクトを残したぱっくんに全てを持っていかれてしまったような印象です。本作では初期のタクミや13話のチンピラ配信者など悪辣なキャラもたまに登場していましたが、ぱっくんはそれらを超えて一気に嫌われ者としてのキャラを確立したと言っても過言ではありません。(またタクミですらベイへの愛があるのに対し、ぱっくんにはそれすらない辺りも引く要素になっていますね)数々の活動から手にしたファンを使って状況を有耶無耶にする手口といい、良くも悪くも強烈なぱっくん。そんなところが一周回って好きになってきたので、彼が今後どんな末路を辿るのか気になるばかりです。

 

 

 ではまた、次の機会に。