新・メタレドの楽しんだもん勝ち!

様々な作品について語ったり語らなかったりするサイト

2024年夏アニメ簡易感想 その31

 

 

 

 メタレドも日々プレイしているソシャゲ『アズールレーン』の7周年記念イベントが先日開催され、その際に多くの新情報が公開されました。相変わらず紳士諸君!に向けたギリギリを攻めてくる内容と、それを楽しそうに語る登壇者たちの和気あいあいとした様子にやや引いた癒された次第です。(あとYouTubeなどのコメント欄が本当にしっかりしているのがアズレンフォロワーの素敵なところですね)

 そうした空気で発表された新情報の中でも、特に目を引いたのが恒例のコラボイベント。今回コラボする相手は何と『To LOVEる-とらぶる-ダークネス』ということで度肝を抜かれました。週刊少年ジャンプで連載が始まった当時から際どい描写で話題になり、ダークネス以降でさらにギリギリアウトな絵面に磨きをかけたお色気漫画とのコラボは中々に凄まじいですね。ドスケベコンテンツが2体……来るぞ遊馬!!これまたありそうでなかった組み合わせなので、一体どんなコラボになってしまうのか今から楽しみです。(下に続く

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

狼と香辛料 MERCHANT MEETS THE WISE WOLF

第23話「仕組まれた災禍としかるべき報い」

 テレオの村の麦で作ったパンを食べた人が死んだ────金の返却などを要求することで村との関係を有利なモノにしていこうと企むエンベルク側の思惑に、早速意表を突かれました。しかしそれ以上に目に留まったのが村人の反応で、ロレンスやエヴァンのせいにすることで気を紛らわせようとする口ぶりには憤りを覚えます。現状が悲惨なので気持ちはわかる一方、フランツ司祭の努力にずっと甘えていた事実がここにきて伝わってきましたね。平和な状況に慣れてしまったことで、向こうの悪辣な手に対応出来なかったというのは何とも苦々しい話です。

 そんな最悪の事態に対して、エルサとエヴァンも連れて逃げようとするロレンスのお人好しには不思議と安心感を覚えます。散々痛い目に遭ってもドライにならず、こうした善良な若者に手を差し伸べる様子に好感を抱くばかりです。他にも冷静に話し合いを付ける村長や、エルサたちに発破をかける女将さんなど村にも理解ある大人がいてくれたのも素敵でした。(特に女将さんは肝っ玉母さんとばかりに言いたいことを全部言ってくれるのが見ていて気持ちいい!)村の醜悪さを味わいながらも、若者たちの旅路の手助けをしてくれるほんの少しの人情で救われた気持ちになりますね。

 

 

かつて魔法少女と悪は敵対していた。

第10話「御使いさんとの一日」

 今回はミラと白夜の絡みはお休みで、代わりに両者の普段の一日にスポットが当たることに。まず白夜サイドではサブタイの通り御使いとの日々が描かれましたが、この2人の奇妙な関係性に見入りました。御使いはセクハラパワハラ上等のクズヒモ野郎ですが、彼なりに白夜への気遣いを見せているのがミソですね。ある種面倒で手間がかかる点も含め、白夜にとっては気を許す要因になっているのかもしれません。まぁこれだと白夜がダメ男好きと捉えられてしまいそうですが……決して正常とは言えない歪な形ですが、両者ともに互いを無下に扱っていないことが伝わってきました。

 そしてミラの方は悪の組織幹部の苦労が垣間見えたのが面白ポイント。忘年会という名の悪の王への接待という最悪のイベントを前に、半分以上が嫌々な光景が広がっていたので共感を覚えます。しかも「絶対に笑ってはいけない」シリーズという、やらされる側からしたら溜まったものではない企画が同情を誘いますね。それらから要領よく逃げるミラを筆頭に、各幹部の愉快な一面が見え隠れするやり取りとしても見応えがあったかと思います。(そしてイケオジ「ベテルギウス」から「ぬるぬる」というワードが出てきた時の衝撃よ……)

 

 

【推しの子】(2期)

第21話「カイホウ」

 腹違いの兄弟である姫川の口から語られた父親の死。その事実を前にアクアが動揺しつつわずかばかりの救いを得る前半には少しだけホッとさせられました。復讐相手が既にこの世にいないが故に「幸せになってもいいのか?」と悩むアクアの姿は、これまでとは別の意味でハラハラさせられます。ただ最後に目の黒い星が消えて、晴れ晴れとした表情を見せたのが良かったですね。無気力になりそうだったところを、かなたちのメールで引き戻される展開もホッとさせられます。日常の大切なもののおかげで、ひとまずは平穏を得て何よりです。ただまぁ、無論こんな形で終わるわけもなく、問題はここからなのですが……

 それよりも2.5次元舞台編ではずっと影が薄かったルビーの主張が今回の見どころでしたね。B小町としての活動に精を出す状況で、“今”を全力で生きようとする姿勢には少々考えさせられるものがあります。(MEMちょへの無自覚な攻撃には笑いましたが)前世のことも大きく関わっており、「愛しのゴローせんせに見てほしい」という想いも入り混じっているのがいじらしいですね。駄々をこねる子どもっぽいところもあるものの、そんなルビーの輝きが「ヒムラ」さんのような枯れかけたクリエイターの火を付ける場面も見事。ルビーが着実にアイに近くなっていることを実感しますが、同時に謎の少女などから不穏なものを予感させてくる情緒のふり幅が激しくなりそうな回でした。

 

 

時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん

第11話「予期せぬ前哨戦」

 ラブコメの定番、かもしれない看病イベント突入!冒頭から政近と母親の意味深な確執に息を飲みましたが、その後はアーリャが彼の看病に励む様子にほのぼのしましたね。はじめての異性の部屋に関心を覚えるアーリャに、何とも言えないこそばゆさを感じてしまいます。アーリャが政近への好意を隠さなくなってきているのもありますが、2人の距離感が徐々に縮まってきていることを感じさせてくる場面も多かったです。

 ただ途中何故か綾乃が看病に参戦してきた時は目が点になり、異様にグイグイくる彼女に不穏なものを感じました。そして案の定直後に判明した有希の策略に舌を巻くことに。政近抜きではメンタルに難があるアーリャを的確に狙った、会長を目指す動機を語らせるやり口には正直感心してしまいますね。一見苦難ですが漠然としていたアーリャの目的をはっきりさせるには、確実に必要な発破になりそうです。

 あとは政近と有希の邪悪な笑みが印象的。善良すぎるアーリャを煽る妹と、そんな妹の策に対抗心を燃やす兄の表情が似通いすぎてて変な笑いが出てきます。他人の心理を突いて出し抜くことにやりがいを感じる、そんな兄妹の共通点を見たような気分です。むしろワクワクしつつある政近が何を仕掛けてくるのか、実に楽しみになってきましたね。

 

 

ちびゴジラの逆襲

第37話「かんたん!ゴジレシピ

 まさかまさかの料理回。ちびゴジラが料理を出来るのかどうかで既に嫌な予感はしていましたが、大雑把な炎で食材を炭にしてきた時は思わず吹き出してしまいました。そのくせ後述のラドレシピゴジレシピでは弱火も出来るところを披露するので余計に混乱させられます。またゴジレシピ内で「怪獣も動物ですからね」とゾッとする発言をしれっという辺りで、ちびゴジラのブラックな部分を見てしまった気分です。

 あとはまぁ異様なごま油推しが印象に残りました。ごま油への絶大な信頼から始まり、ちびラドンの料理風景を大量のごま油で隠すパワープレイで笑いを取っていくスタイルは正直かなり好みです。でもごま油の容器を食べたい!となるのは絶対にないだろうな……

 

 

 さてTo LOVEるとコラボするうえで気になるのは、やはりプレイヤー層の認知度ですね。ゼロ年代に流行った作品なので若者は知らないのでは?という疑問が湧いてきますが、まぁ当時を知るプレイヤーに向けているということなのでしょう。(アイマスコラボのような例もありますし)というかイベント登壇者がやたらトラブる関連に詳しいおじさんばっかりな辺りこれアラサー用……いやこれ以上は止めておきましょう。

 

 

 ではまた、次の機会に。