星空の下で何を想う?
女子2人にこの態度は何もかも無責任だ!!貴様に愛はあるのか!?(プリンス・カイザ並感)
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
- ドロドロ三角関係デュエキャン△
2週間ほどの期間を空けて配信されたアニメデュエマLOST第2話。今回は丸々原作にはないエピソードとなっており、既読者ほど驚愕する光景が展開されました。何か『BLEACH』といい今季はほぼアニオリで構成されているアニメばっかり見ている気がするな……しかしながら原作の延長線上にあることがわかる内容に仕上がっている点はグッド。ウィンとニイカ、クリスタの3人の絡みが大幅に追加されたことで、彼らの心情や関係性が読み取れる良い掘り下げになっていたと思います。
そんなわけで繰り広げられたのはキャンプ場での修羅場寸前のやり取り。ニイカの誘いでキャンプに行くことになったウィンが、彼女と勝手についてきたクリスタの間で板挟みになる様子にハラハラさせられました。何と言ってもニイカもクリスタもウィンの気を引くためにあの手この手で彼を引っ張るのが怖かったですね。特にニイカは事あるごとにウィンを呼び、クリスタと2人きりの状況を作らせないようにする辺りが見事に生々しいです。まさかデュエマで女子同士の熾烈な恋の争いを目撃することになるとは思いもしませんでした。
その2人に振り回されるウィンもウィンで問題で、どっちつかずな態度なので見ていてモヤモヤさせられます。ニイカもクリスタも無下にすることが出来ず、結果双方の誘いを断れきれずにいる姿勢は優柔不断としか言えません。とはいえウィンが記憶を求めていることを考慮すると、クリスタへの態度はいくらか理解は出来ますね。彼女が過去の自分を知っているかもしれないからこそ、聞き出すために自分から近づいていることが伝わってきました。クリスタは本当に大切な人かもしれない……記憶喪失故の可能性も含め、ウィンのクリスタへの複雑な心境を抱いていることを感じた次第です。…………まぁ結局はたから見たら二股クソ野郎になっているんだけどな!
- 彼を慕う彼女の意志は……
さてウィンの婚約者を名乗り彼に近づくクリスタですが、今回はまさに彼女の異様な存在感を味わうことにもなりました。学校生活でベタベタしてくる過程(ダイジェスト)はまだ良いとして、ウィンの部屋にいつの間にか忍び込んでいるシーンにはビビりましたね。「結婚を約束した間柄なのですから」という理由で何でも許されるとでも思っていそうな勢いで、許嫁を名乗る異常ストーカーとしてのイメージをこれでもかと意識せずにはいられなかったです。加えてウィンの好物のタコさんウインナーを知っているなど、彼女の言うことは本当なのではないかと疑わせてくる描写の数々が印象に残りました。
それはそれとしてウィンを想う姿勢は一貫しており、イマイチ報われない様子もあって不憫に思えてくるのが興味深かったです。共に星空を見た時の記憶を、同じシチュエーションで思い出してもらおうとするシーンは特にいじらしさを感じましたね。(《水晶設計図》のイラストに酷似しているのも面白いところ)それだけに最初から最後までウィンが何も思い出せずにいるのは何とも切なかったです。とはいえこれらの描写から、クリスタのウィンへの愛は打算のない純粋なものなのだろうというだけはわかりました。結婚云々は置いておいて、クリスタ個人の感情はある程度信用してもいいのかもしれません。
……などと思っていた矢先に今回のグロ展開で一気に冷や水をぶっかけられることに。肝試し大会参加者のものであろう返り血を、頭から被ったクリスタの姿に愕然となりました。(ボーン・グールとケンカする《腐食虫スワンプワーム》が可愛かったですね)謎の声の「斬札ウィンを殺せ」という命令に従う様子で、クリスタはこの声の主の言いなりになっていることが読み取れます。また目のハイライトの無さからして、意志も封じられていそうな点が余計に胸を締め付けられます。
さらにウィンの「暖かいな、ニイカの手」発言にもゾッとしましたね。クリスタの手の温度と比べての言葉だったので、逆説的にクリスタの手は冷たかったということ。つまりクリスタの体は……といった嫌な予感ばかりが頭の中に湧いてきます。ウィンを慕う一方で個人の自由を奪われ、彼を消すことを命じられているクリスタの運命や如何にといったところでしょうか。
- “デュエマらしさ”を越えたOP&ED
さて本作の魅力の1つとして外せないのが主題歌。前回の時点で流れたOPに加えて、今回からEDも解禁されて大いに話題になりましたね。個人的にも曲の雰囲気やピックアップしたキャラクターなど、何もかも対照的な2曲として非常に気になるものばかりです。
まず月詠みさんが歌うOP「ナラティブ」について。“(語り手自身が紡ぐ)物語”を意味するタイトルが込められたこの曲は、不穏な要素のオンパレードともいうべき曲調と歌詞が特徴的です。中でも歌詞の意味深さは異様で、主人公の知らないところで蠢く何か恐ろしい事態を語っているかのようです。「足を止めど、この星は廻るのだから」というワードからして、どうやっても運命は動いて翻弄されることを決定付けられているとも聞こえます。さながら本編で巻き込まれていくウィンを指しているのでしょうか。(OP映像に関しては本編映像の流用なのですが、ジャシン帝の戦闘などまだ流れていないシーンがあるので次回への期待に胸が高鳴ります)
続いてED曲は何とニイカ役の菱川花菜さんによる「カンターレ」。こちらはまさにニイカをメインとした曲であり、映像でも様々なファッションを着こなすニイカを堪能出来る明るいミュージックに仕上がっています。(そしてニイカのスマホケースが源さんデザインであることに改めて衝撃を受けたり)曲調・映像共にニイカのウィンに向けた好意が感じ取れるため、彼女の可愛さに聴いていて悶えそうになりますね。ただその一方で歌詞がところどころ怪しいのが気になります。特に最後の「忘れないで『今日』はもう二度とないことを」は、一日一日を大切にする以上の意味合いが込められていそうでちょっと怖くなってきました。ニイカ自身の厄ネタも相まって油断は出来なさそうです。
総じて良くも悪くも“デュエマらしくない”この2曲。これまでのホビーアニメ要素を排したことで、ストーリー重視の物語を意識させてくれる曲になっていると感じました。いずれの作曲・作詞を務めるユリイ・カノン氏による、新しいデュエマのイメージには舌を巻くばかり。こちらもデュエマLOSTとしてのイメージを掴める曲として、OPとEDどちらも注目していきたいです。
というわけで2話の感想でした。ほぼほぼアニオリで原作にはなかった日常パートが増えたおかげで、メインキャラの心情がよりわかりやすくなっているのが素晴らしかったです。ニイカとクリスタのウィンへの好意、そしてウィン自身彼女らをどう思っているのかがこの2話で十二分に図れるくらいに仕上がっていたと思いますね。個人的にはニイカの空回りしている部分がお気に入りで、クリスタの方を優先してしまったウィンへの不満や悲しみが大いに伝わってきました。2人が星空を眺めている中、多くのリスナーに囲まれたニイカだけが寂しそうな表情を落とす描写はたまりませんね。これだけでヒロインたちの魅力がより増したと感じます。
そして最も印象に残ったのはやはりウィンがこの世界の人間ではないという事実でしょうか。原作の時点で薄々そんな気はしていたものの、クリスタがこのことを明かしたことで確定した時の衝撃は計り知れなかったです。やはり本作のウィンは本編であるWIN世界からこのLOST世界に迷い込んでしまったのでは?そういった想像がドンドン湧いてきますね。(もしかしたら結界の先の廃墟の世界はWIN世界の成れの果てだったりして……?)今後もこういった真実が明らかになりそうですし、次回のデュエル・マスターズLOSTも見逃せないことになりそうです。
ではまた、次の機会に。
