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— 電撃文庫 (@bunko_dengeki) 2024年11月7日
📢#SAOクリア
号外風チラシデータ公開中!
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11月7日にアニメイト池袋本店にて配布した
《ソードアート・オンライン》号外風チラシのデータを公開しました! https://t.co/XhCA5ebTtp
※店舗配布は終了しておりますので、お問い合わせはご遠慮ください… pic.twitter.com/7sjhJRoGMg
本日、2024年11月7日はSAOこと『ソードアート・オンライン』における重要な日。劇中の世界でSAOに囚われていたプレイヤーが、キリトのゲームクリアによって解放されたのがこの日の14時55分とのことです。アニメや原作でSAOを体感してきた身としても、結構感慨深い日ですね。
2022年11月6日にサービス開始されてから丸々2年かけて、ようやくクリアされた話は改めて聞いても仰天もの。現実がそこまで来ていると思うと、この6000人の生存者の存在にどこか生々しいものを覚えます。(正確にはアスナ含めて目覚めていないプレイヤーがまだ残っているのですが、それはまた別の話)
そして現実の方ではそんな記念すべき日に合わせて多くの企画が始動しました。SAOアニメのYouTube配信を筆頭に色々やっていますが、個人的には上の号外風チラシが気になりますね。こうした劇中の出来事をあたかも本当にあったかのように見せるやり口は、作品の没入感を深めてくれるので結構好みです。こうした遊び心はもっとやってほしいところ…………
でも公式がゆっくり解説風動画を上げるとか予想外すぎるだろ!?
というわけで以下、今週の簡易感想です。
- ポケットモンスター レックウザライジング
- ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンラインⅡ
- アイドルマスター シャイニーカラーズ 2nd season
- ブルーロック VS. U-20 JAPAN
- チ。-地球の運動について-
- 遊☆戯☆王ゴーラッシュ!!
ポケットモンスター レックウザライジング
第71話「てらす池の出会い」
テラパゴスなどを研究する「ブライア」先生を求めてらす池に到着したリコたち。最初の見どころとして襲い掛かってきたミロカロスとのバトルが繰り広げられましたが、ここはやはり子どもたちのコンビネーションに唸らされます。テラスタルも使う厄介なミロカロスを、釣りの要領で引き上げる戦術には思わず膝を打ちました。またチャームボイスの撃ち合いでいつの間にか和解する流れも、リコらしい解決方法でどこか癒されてくるものになっていたと思います。
そしてブライア先生との情報共有のパートですが、こちらは目新しい情報が無かったのが少々残念でした。しかし祖父のヘザーの記録など興味深い部分があったのも事実。(他にも今回の情報からして本編はゲームでの出来事の後日談である可能性が出てきましたね)何より謎に対して「知りたい」という姿勢を持ち続けることの重要性が説かれていたようにも感じました。バイタリティー溢れるブライア先生との交流を経て、リコたちも大きな疑問を解き明かす探求心を養ったことでしょう。
あとは後半の「サザレ」と出会う過程も印象的。サザレのグイグイくるキャラクターは改めて劇的で、一歩引いたと見せかけて術中に嵌めるやり口にどこかニヤリときました。そんなサザレ相手に圧倒されながらも、情報を引き出そうとバトルに勝利してみせたドットの活躍にもグッときましたね。(前回といいドットの出番が多いのが良き)
ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンラインⅡ
第5話「ビトレイヤーズ・チョイス」
ロクでもない特別ルールによって裏切り者が選出。ピトフーイだけでも厄介なのに、他チームの方でもリーダーといった主力が狙い撃ちされている点が何ともいやらしかったです。あまりにも意図的なチョイスなのは一目瞭然で、ルールに憤慨する人やチームメイトに申し訳なさそうな面々に頷かずにはいられません。(そんな中味方全員でノリノリなマシンガンラバーズは流石である)このチームを逆手にとって味方を勝たせようとするプレイヤーもいますが、ここまで来たらそう上手くはいかないようなペナルティとかも用意されていそうな気さえしますね。
そうして結成された「ビトレイヤーズ」はピトフーイが中心となって動いているのが印象に残りました。自己紹介を進行していくスムーズさといい、即席チームを仕切る話術には舌を巻くばかり。(メメントモリのリーダーとの因縁も気になるところ)作戦においても船上の利を活かした戦術を早速使っており、侵入口を塞ぐ容赦のなさには一周回って清々しさすら覚えます。狂っているようでいてゲームの戦闘では驚くほどクレバー、といったピトフーイのキャラクターの本領を再認識した次第です。
アイドルマスター シャイニーカラーズ 2nd season
第5話「行こうって言ったら、それはもう」
ストレイライトに続く新たなユニット「noctchill(ノクチル)」の物語が描かれた今回。幼馴染同士で構成されている特殊なユニット故か、既に完成された彼女たちの関係性がまず目に留まりました。メンバーも「浅倉透(あさくら・とおる)」を中心にして構築されており、良くも悪くも透のカリスマ性にみんながついていっているという印象を受けましたね。(個人的にはダウナー気味な先輩2人&ひたむきで愛らしい後輩2人という組み合わせに惹かれます)はたからみると独特でぎこちないように見えて、その実彼女らのみで通じるモノもしっかりと感じられるのが興味深いです。
そんなノクチルのアクの強さが発揮されたデビューがまた鮮烈。番組側の急な変更や特定の1人のゴリ押しへの抵抗感を抱きながら、デビュー曲披露の場での「ほたるこい」には唖然となりながらもスカッとしました。気に入らないことへのフラストレーションが溜まる展開も相まって、本番で好き放題ぶちかます姿勢にはかえって笑わずにはいられません。何より「福丸小糸(ふくまる・こいと)」を舐めた連中に対しての意趣返し、そして小糸への信頼といった対比は見ていて気持ち良かったです。本作屈指の問題児ですが、それ故の自由さが感じられて一気にノクチルに魅了されましたね。
ブルーロック VS. U-20 JAPAN
第29話「FLOW」
全トライアルが終了し、ついにU-20日本代表と戦うためのブルーロックイレブンが発表。凛を中心とした攻撃的な選出に関しては予想通りだった中、彼と相性最悪だった士道がU-20側に入ることになった話に面食らいました。しかも彼を引き抜いたのが凛の兄「糸師冴(いとし・さえ)」ということで、凛の情緒が心配になるほどの展開だったと感じています。というか冴と士道がU-20相手にケンカを売りまくっているシーンにハラハラしっぱなしになりましたね。向こう以上に強調性皆無で敵チームながらこれ大丈夫なのか……?と思わずにはいられません。
一方で以前潔が到達した「FLOW(フロー)」の説明が興味深かったです。目の前のプレーに没頭するほどの領域といった説明は、スポーツ漫画特有の理屈故否が応でも高揚感を覚えます。何よりFLOWに入るために必要な条件というのが絶妙で、自分の能力を把握したうえで身の丈に合った目標を目指すのはなるほど道理だと感じられて面白いですね。。自分の可能性を開くことに“夢中”に慣れるほどの「挑戦的集中」の話は、本作らしいロジック満載で中々に見入りました。
チ。-地球の運動について-
第6話「世界を、動かせ」
オクジーが修道士「バデーニ」の元を訪れた今回は、そのバデーニの変人っぷりにまず注目することとなりました。一言で表現するならば「知識欲と名誉欲の権化」のようなキャラクター、“自分を偉大にする瞬間”を求めているという潔さはかなり強烈です。それでいて神への信頼があるからこそ、世界の構築への疑問を抱く姿勢はフベルトを彷彿とするものがあってニヤリときますね。良い意味で狂っているのですぐに好感が持てました。
そんなバデーニに条件を出され葛藤するオクジーも大きな見どころ。自分に託して逝った2人のことを想いながら、彼らの満足げな表情に対する疑問を抱いてみせたのが良かったですね。何もかも諦めるよりも1つの謎を解き明かすために前に進む、という選択を取れたのは彼にとって大きかったと考えます。そして後述の逆光の謎が解けたことで、オクジーの頭上にいた空の目玉が無くなる(=世界の見方が変わった)演出にグッときました。
惑星が逆光する原理についても説明が入りましたが、そちらのわかりやすさがまた絶妙でした。地球が動くことで後戻りしたように見えるという理屈を、2人が実際に再現することでスッと頭に入ってくるように描いている点に感心します。これなら天文に明るくなくても理解出来ますし、そういった人ほど劇中のオクジーたちと同様の驚きを得られる上手いシーンと言えるでしょう。
遊☆戯☆王ゴーラッシュ!!
第132話「運命のオス!」
ズウィージョウ、この宇宙ロマンスデュエル詐欺野郎が……!と沸々と怒らずにはいられなかった件。ディノワの復活に喜んだのも束の間、「ズウィージョウはベルギャー人の復活を望んでいなかった」事実に改めて何とも言えない気分に陥りました。彼のベルギャー人の死についての捉え方やディノワたちに自分の生き方を見つけてほしい、といった考えは伝わるだけに彼の態度には憤りを覚えますね。自分の正しいと思うモノに突き進み周りを巻き込む……ある意味で傲慢なズウィージョウのタチの悪さがここにきて出てきたと思います。
それため打ちひしがれたディノワの姿は見ていられなかったです。ただでさえ色々現状が変わっているうえ、信じていた上司と今のズウィージョウは全くの別物という話がショッキングだったのは言うまでもありません。デュエルではヴォイドアルヴ・スターメイフライによる逆転勝利を収めたものの、みつ子共々信じられる者を失ったディノワへの同情がドンドン湧いてくる回でもありました。
また未来で遊我が生まれるためには先祖である遊歩が結婚することが必要、ということでまさかの遊歩の旦那探しが始まる導入は面白かったですね。勝手に仕切るゼイエトや上述のズウィージョウに翻弄される遊歩にはクスっとさせられます。ババア呼ばわりは可哀想でしたが、本来の常識人的な遊歩が見られて安心しました。ユウナに関しては最早何も言うまい……
SAOの年代が現実でも近づいてきているのは上でも書きましたが、劇中に出てくるようなVRゲームは未発達。限りなく近いモノはあるものの、SAOやGGOにおける「もう1つの現実」はまだまだ程遠いといった様子です。ただもし本当にフルダイブ型のゲームが生まれたとしたら、果たして僕はやろうと思えるのか……未知の領域だからこそ、ちょっと躊躇ってしまう話かもしれません。
ではまた、次の機会に。