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仮面ライダーガヴ 第10話「特盛り!キャンディ砲!」感想

巨大な企みを撃ち落とせ

某指輪の魔法使いも「そうだそうだ」「ドーナツならプレーンシュガーがおすすめだぞ」と言っています

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  • 勘違いでも繋がるコンビネーション

 2週間ぶりのガヴは前回の続きからスタート。絆斗がきらりちゃんの行方を捜すためにはぴぱれに依頼し、そこにショウマが協力するようになる流れのスムーズさにまず魅せられることとなりました。そしてまたもやアンジャッシュなやり取りが繰り広げられ、お互いに素性を隠しながら協力していく構図に奇妙なものを覚えた次第です。特に自分の変身を見せられない都合上、一旦分かれて変身してから合流する流れは絶妙にもどかしかったです。7話の時も思いましたが、事情を知っている神の視点だと本当にシュールに見えてきますね。

 それでいて変身してからのダブルライダーはすこぶる良好な共闘を見せてくれたのが面白いところ。幼稚園をターゲットにしたヤードを前にして、合流から共に戦うまでの流れも実にスムーズでした。こちらも8話時点でわかっていたことですが、中でもガヴが先輩としてしっかり支えていたことに好印象を抱きますね。ヴァレンにブルキャンガトリングを渡す時といい、仲間と見定めた相手には結構面倒見のいい性格が発揮されていることが感じられます。

 そんなガヴ先輩の優しさが特に発揮されていたのがゴチゾウを渡すシーン。ヴァレンの変身アイテムの不足をどう解決するのかと思っていたら、まさか一部隠して正直に話す&素直にあげることで解決するとは思っていなかったです。しかもショウマの方は「昔の俺と同じで眷属が作れないんだな」と勝手に納得していたのが面白すぎました。勘違いの度合いでここまで都合良くいくものなのかと感心させられます。変身前はぎこちなくても、変身後は割とフレンドリーな2人の仲にニヤリとくる回でもあってほっこりすることが出来ましたね。その分次回の正体バレが気になって仕方がない……

 

 

  • あくどい科学者は何を企む?

 今回はヤードを倒して無事きらりちゃんを助け出すなど平和に終わりましたが、それだけではないのが本作。何と言ってもラストの酢賀に並々ならぬ脅威を感じました。置き配で届いたビデオ、上述のガヴとヴァレンの戦いの様子が収められた映像を眺めるシーンの衝撃は凄まじかったです。しかもガヴ(ショウマ)がグラニュートであることを知っている発言も残しており、こちらが思っている以上に彼らの現状を把握しているのはショッキングでしたね。この男はどこまでショウマたちのことに詳しいのか?酢賀に対してそんな警戒心を抱かずにはいられなかったです。

 そして酢賀にビデオを送ってきた相手も気になるところ。現時点で最も怪しいのはやはりニエルブでしょうか。今回グロッタに詰め寄られた時も飄々とした態度を崩さず「僕は面白い実験がしたいだけ」と言ってのける辺り何かを企んでいるのが伝わってきます。これまでの感想でも書きましたが、この男と須賀は裏で共謀していそうな気がしてなりませんね。ニエルブはバイトのグラニュート、酢賀は絆斗の改造実験を目的にしている共通点もありますし、ロクでもない科学者連中として大いに物語を引っ掻き回してくれそうな予感がします。

(あと余談ですが、保身に走る双子などストマック兄弟がみんな自分勝手なのが目に付きましたね。ここまでくると本気で家と会社のために頑張っているのがランゴの身になってきているような気がしてならなかったり……

 

 

 前回から登場しているグラニュート・ヤードによる拠点を隠すトリックに関しては、前回の予想通り「建物ごと運んで動かしていた」だったのが印象的。それどころかターゲットにしている幼稚園すら丸ごと運んでしまう、桁外れの能力まで見せてきたので度肝を抜かれましたね。土地ごとその巨体で運び隠蔽する様は、まさにモチーフのヤドカリらしいといったところでした。

 それでいて子どもの幸せの質の高さに目を付けるのが悪質の一言。子どもの方が純粋な幸せな分良いスパイスになることを知りつつ、それを容赦なく利用するバイトたちのあくどさが伝わってきます。しかも美味しいお菓子を作る技術は本物らしいのが余計にタチが悪くて変な笑いが出てきました。

 そんなヤードとの戦闘ではガヴが「バクキャンゴチゾウ」を使って追い菓子変身したバクキャンアシスト」のインパクトが強めでした。ただでさえ巨大なグルキャンフォームが、肩に乗った二門の砲台でより大きなシルエットと化していて迫力満点だったと思います。巨大な敵に対して圧倒的な火力で制圧する、実にド派手な戦闘シーンを見ることが出来て満足度も高かったです。(その一方で今回食べていたドーナツが特に活躍しなかったのが意外でしたが

 

 

 そして次回は絆斗を巻き込んだ波乱がまたもや発生。訳アリ姉妹にロマンス詐欺の容疑者にされてしまい、事件解決のためにはぴぱれメンバーと奔走するようです。それだけならまだしも、予告映像を見る限りついにショウマにヴァレンの正体がバレてしまう模様。ショウマに関しては心配なさそうですが、難儀な目に遭いがちな絆斗のことが既に心配でなりません。

 そのうえストマック家長子のランゴがとうとう人間界にやってくるのも見逃せないポイント。弟妹が好き勝手やっている中、冷徹に目的を遂行する大ボスとしての貫禄を見せてくれそうですね。敵キャラとしての威厳をここぞとばかりに発揮する展開を期待したいです。そして富裕層の家に嫁ぐことになった双子の明日はどっちだ!?

 

 

 ではまた、次の機会に。