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2024年秋アニメ&特撮簡易感想 その12

 

 

 

 人気漫画『ONE PIECE(ワンピース)』のエンターテインメントマガジンである「ワンピース・マガジン」最新号にて、様々な漫画家が手掛けたトリビュート漫画が掲載されることが先日発表されました。その企画に参加している作家陣の豪華さがウリになっており、実際錚々たる面子が揃っていることに衝撃を受けましたね。

 個人的には『絶体絶命でんぢゃらすじーさん』で知られる曽山一寿氏が寄稿しているのが最も驚き。そもそも僕がこの企画を知ったのは曽山氏のブログにて「ワンピースの漫画の依頼が来た」話を呼んだからというのもあります。以前からSNSなどでもワンピースをネタにしたひとくち漫画を描いていましたが、それが巡り巡って公式に依頼されるまでに至ったと思うと中々に面白い話ですね。

 曽山氏以外にも『ケロロ軍曹』の吉崎観音氏『吸血鬼すぐ死ぬ』の盆ノ木至氏『聖☆おにいさん』の中村光氏『ポプテピピック』の大川ぶくぶ氏と有名なギャグ漫画家ばかり。(中でも盆ノ木氏は病気療養している*1と聞いたので、漫画を描いてくれただけでも嬉しい限り)よくここまで集められたなと思いますが、それもワンピースの人気とネームバリューの賜物なのでしょう。いずれの作家もワンピースに対して一定以上の愛と敬意を持っていることが既に伝わってきますし、このトリビュート漫画が気になってきましたね。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

BLEACH 千年血戦篇ー相剋譚

第32話「THE HOLY NEWBORN」

 藍染に続いて懐かしキャラが大集合。前回ラストに姿を見せたグリムジョーをはじめとして、ネリエルやリルカ、雪緒とこれまでの敵味方が続々と現れる序盤からテンションが上がります。世界の仕組みを破壊せんとするユーハバッハに対し、各々異なる目的はあれど協力し合える関係を魅せてくる流れはベタながら燃えましたね。(何気に死神、滅却師、虚(破面)、完現術者と劇中の特殊な種族が全員仲間に加わっているのが興味深いです)ユーハバッハが霊王宮を作り変えてしまう衝撃はあれど、仲間たちの頼もしさは決して揺るがないものになっていたと感じます。

 また一護の周囲の賑やかな様子は見ててなごみました。一護に好意を寄せるキャラが一堂に会している光景は、露骨に嫉妬する織姫のシーンなどもあってちょっとしたラブコメの風味を感じます。グリムジョーも一護と殺し合いたいほど大好きだしな!それでいて一護の周囲への対応も完璧で、特にリルカへの気遣いには惚れ惚れせずにはいられません。こういった場面で的確な言葉をさらりと言ってくれる辺りが一護の魅力と言いますか、彼の人徳あってこそここまでの協力を得られたのだろうと感じた次第です。

 そして余談ですが、今回出てきた叫谷(きょうごく)周りの描写も見逃せないポイント。元はBLEACHの劇場版第1作目『MEMORIES OF NOBODY』の設定故、映画の内容を彷彿とさせる要素の数々に目が留まりました。一護の「叫谷に行ったことがある」発言は原作同様として、アイキャッチの叫谷の説明にて映画のヒロイン・茜雫(せんな)を意識した紅葉とリボンが映った時の感動は計り知れません。「黒崎一護はある事件で思念珠と関わり~~」と仄めかすだけでもウルウル来ましたねハイ。みんなもせっかくだから映画BLEACHを見よう!

 

 

ラブライブ!スーパースター!!(3期)

第6話「タカラモノ」

 前回に続いて可可の“やりたいこと”に着目したストーリー後編。序盤は可可の過去回想と共に、彼女が抱えている期待と好きの要素を深く知ることが出来ました。厳しくも優しい親に応えたい、しかしスクールアイドルへの憧れも捨てきれない……頑張って張りつめた中でスクールアイドルを知ったからこその少女葛藤が伺い知れます。改めてサニパって可可にとってのターニングポイントなんだなぁって……行動力の化身だった可可が終始大人しかったのでハラハラしましたが、最後に“夢を追うこと”に対する初心を思い出すことが出来て何よりです。(ただ可可の両親がどういう人物なのかがイマイチ読み取りきれなかったのが少々残念

 そんな可可を支え、背中を押してくれた仲間たちの活躍もグッド。特にかのんが1期で可可に言われた「好きなものを頑張ることにおしまいなんてあるんですか」を返してくるくだりには大いに胸打たれました。結ヶ丘のスクールアイドルはこの2人から始まっただけに、立場が逆転してかのんが連れ出す側になったことに感動せずにはいられなかったです。可可の迷いを誰よりも感じ取ったすみれも印象的で、誰もが彼女の正直な心を案じてくれていたのでほっこりして見ることが出来ましたね。Liella!とトマカノーテの共同の舞台を含め、可可のスクールアイドル物語の集大成が為されたと思います。

 

 

ぷにるはかわいいスライム

第5話「ルンルーンだらけのGP(グランプリ) ぷにるもあるよ!」

 ここにきて意味不明な生態(?)が明かされるぷにる。カビてダウナーな姿になった時の衝撃もさることながら、ルンルーンに対してここまで思い入れのあると判明したのが興味深かったです。他にもアリスとルンルーンの仲直りを望んでいる健気な一面も見せており、ぷにるの認識では良くも悪くもホビーと人間の垣根が存在しないのがわかりますね。(謝る時の仕草が絶妙にウザ可愛いのはまぁ良しとしよう)ただ後述のアリスの叫びもイマイチわかっていなかったりと、その不理解から価値観があくまでホビーに過ぎないことも読み取れてしまうのですが。

 そんなぷにるや周囲に振り回されまくったアリスも今回の大きな見どころでした。宝代が用意した新型ルンルーンや、本物のルンルーンを決めるグランプリで迷走しまくる様子は愉快な一方でやはり不憫。特にホビーのルンルーンを認めない理由、周囲の好みで自分の“好き”が歪められることへの忌避感が描かれていたのが印象に残りました。自分の描いたルンルーンではないルンルーンばかりがチヤホヤされるが故の「私の大事な友達を奪わないで!」という叫びに胸が張り裂けそうになります。ひとまずはルンルーン改め「ルンル」として認めたものの、自分の作った好きが貫けない辛さがこれでもかと刺さる回でしたね。

 

 

来世は他人がいい

第6話「無関心ならいっそ嫌われたほうがいい 前編」

 以前語られていた吉乃の里帰りが描かれましたが、かつて霧島と関係を持っていた「汐田菜緒(しおた・なお)」の登場でザワザワが止まらない……菜緒のパートは彼女のモノローグと共に進行しており、腹の内に抱えたどす黒い感情と霧島への警戒心が見え隠れしているのが興味深いところです。何より彼女の視点でも霧島は不気味で、どのような目的で近づいてきたのか全く分からない点に怖くなってきました。吉乃の里帰りの時期と菜緒が仕事で大阪に行く日程、それらを合わせてきた理由も不明で余計に霧島への脅威を感じざるを得ません。

 そんなことも露知らず、霧島の真意を探る吉乃にも不安を覚えます。自分のことをどう思っているのか?もしや無関心なのか?そういった憶測が頭に浮かんでくる様子はおかしくもあり、どこか焦燥も伝わってくるものとなっていました。地元大阪での知り合いには気兼ねの無い態度で楽しんでいる分、東京での霧島との関係の張りつめた者が余計に際立っていたとも感じられますね。おかげで上述の霧島と菜緒の関係に何を想うのか気になるばかり。総じて周囲の女性の視点で、読み切れない霧島の認識に振り回された気分です。

 

 

ちびゴジラの逆襲

第46話「ちびガイガンの部屋探し

 不動産屋で部屋を借りに来たちびガイガンと、ちびゴジラたちのコントにまたもやクスっとくることに。店員がちびガバラの時点で嫌な予感がしていた中、次々と紹介される意味不明な物件にみんなでツッコむ様のテンポが非常に面白かったです。またちびガイガンが野原を選ぶオチも、ここまでの彼のキャラクターを把握していると納得しかないのが愉快でしたね。

 上述の変な部屋の数々については、初っ端から玄関だらけの部屋とインパクト抜群。特定の怪獣しか住めなさそうな部屋の連続に〇原ぁぁぁぁ!窓ねぇぇぞぉぉぉ!といったツッコミが内心浮かんできてしまったり……そのうえ「別の悪の組織が使っていた作戦部屋」という、どこか古臭いネタが個人的には大いに刺さりました。

 

 

ウイングマン(ドラマチューズ!)

第4話

 水を得た魚の如く青春を謳歌する健太がちょっとうらやましいぜ!前回で一躍有名人になっただけでなく、アクション演劇部創設で充実した学園生活へと発展していく様は一周回って感服してしまいます。宇宙刑事ガチ勢の後輩女子「森本桃子(もりもと・ももこ)」も登場し、あっという間に理解者を得た健太に微笑ましさを覚えましたね。それでいて美紅とのラブコメはアオイの存在もあってやや不穏なものを残しており、この部活での関係性はまだまだ波乱が起きそうな予感がします。

 アクション演劇部の顧問となった北倉先生(キータクラー)の動向も気になるところ。最初は何故部を作ることを提案したのかと首を傾げましたが、「ドリムノートの成長」という発言から目論見が何となく見えてきました。今回の直接戦闘も、ウイングマンの力と同時にドリムノートの効力を確かめる試みがあったのでしょう。上述の青春も実は敵の手のひらに踊らされていると思うと気が気でなりませんね。

 あとはやはり劇中で開催された宇宙刑事ギャバンのショーの気合いの入りようにはびっくりしました。ギャバン自体が登場するだけでも驚きなのに、かすかに流れる主題歌などヒーローショーとしてキチンと描かれている点に好感が持てますこれは桃子ちゃんじゃなくてもテンション上がっちまうなぁ!

 

 

 ワンピースマガジン最新号に関してはもう1つ、可哀想に!氏とのコラボシールが付属しているという情報を聞いて思わず吹き出してしまいましたね。というのも以前可哀想に!氏とワンピースがコラボした動画を見たので、そのことを思い出してちょっとフフッとせずにはいられなかったからです。シールの内容もその動画のルフィ達が描かれているようですし、動画を見た人ほどおかしくなってくるかもしれません。

 

metared19.hatenablog.com

↑当時見た動画の反応については上の記事を参照。

 

 

 ではまた、次の機会に。

 

*1:胸椎黄色靭帯骨化症」という難病を患っているとのこと。