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ウルトラマンアーク 第18話「アーク協力要請」感想

届け我々の気持ち?

あれこれ、僕たちの知るブレーザー世界なのか……?

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  • 意思疎通の最難関?

 冒頭いきなりアークとタガヌラーの激闘から始まった今回のアーク。次元の裂け目から現れる幽体怪獣を防衛隊との連携で倒す様子は中々に見応えがありました(本格的な音響兵器が印象的)が、怪獣が10日間連続で出現しているという事実に面食らいましたね。その度にユウマがアークに変身して戦っていることもわかり、ヘトヘトの彼に同情を寄せずにはいられません。そして作戦を急遽変更してきたヘルナラクに感心しつつ、休む間を与えてこない敵に脅威を感じる場面にもなっていたと感じます。

 

 それはともかく、この状況を打開しようとするシュウの作戦のため、アークに如何にして協力してもらうかを提案し合うシーンが今回屈指の面白ポイント。ユウマ当人がいる場で「アークに言葉は通じるのか?」と大真面目に考える光景は、事情を把握している視聴者視点だと実にシュールでした。必死になってアークのフォローに回っているユウマが、アークに宛てた手紙を書く係に任命される流れは特におかしかったですね。正体をバラさず仲間の作戦を理解しているように見せかけるのが、どれだけ難しいかが彼の奮闘ぶりから伝わってきます。

 SKIPメンバーの考えや行動もこれまた愉快で、思い思いの手でアークに言葉を伝えようとする様にクスっときました。怪しい宇宙語にお小遣いを使ってしまったユピー(このロボットお小遣い制なのか……)に、アバアバアバアバアバレンj(yに見えるジェスチャーをする伴所長など、それぞれどこか変わっていたり……いつも以上にみんなのテンションがおかしかったのも笑いを誘う要因になっていましたね。

 このように終始コミカルな描写満載の回だったのですが、一方で作戦を立案したシュウに関しては不穏な描写を残していました。というのも今回の言動といい、ユウマがアークであることに薄々気付いているかのように見えるからですね。(ユウマ=アークだとわかっていなくとも、彼がアークの協力者であることくらいは考えていそうです)そもそもアークのギャラクシーアーマーから放たれる「オニキシウム粒子」で次元に干渉するという、アークの協力ありきな作戦自体堅実な彼にしては珍しいと思います。果たしてユウマについてどこまで勘づいているのか、次回以降のシュウの動向が気になるばかりです。

 

 

  • 暗き次元より飛来せし赤銅の装甲

  中盤になって突然現れた「宇宙甲殻怪獣 バザンガ」は『ウルトラマンブレーザー』第1話にて初登場したいわゆる「1話怪獣」のポジション。元はV99によって送り込まれた怪獣兵器でしたが、今回はヘルナラクの尖兵として防衛隊のオニキスウム粒子チャージの妨害にやってきました。他の宇宙人が用意した怪獣の魂さえ利用する、ヘルナラクの恐ろしさが地味に伺えますね。

 さてそうして現れたバザンガですが、甲殻類を思わせるフォルムや技はそのままに大暴れしていたのが印象に残りました。両腕の巨大なツメから発射する棘はアークとの連射対決を繰り広げていましたし、体当たりなどダイナミックな攻撃も健在。最強形態まで得たアーク相手にはそれほど苦戦させることは出来なかったものの、初登場時の時を思い出させてくれるには十分な活躍だったと思います。(あとルーナアーマーの盾に両腕を斬られた様がちょっと痛々しかったですね

 また今回まさかの飛行能力を初披露。出現時や街に向かう際に普通に飛び去った時には思わず二度見してしまいました。翼も噴射装置も無さそうなのに飛べるんか!?という驚きと同時に、ブレーザー1話の際もこうやって飛びながら襲来していたのかなとつい想像力が刺激されます。アーク相手に見せた熾烈な空中戦も新鮮で、見覚えのある怪獣ながら新たな発見が出来て楽しかったです。

 

 

  • 魔界にて君臨するは、歪な肉塊を纏いし冥獣

 ユウマが次元の先で目撃した怪獣こそ「冥府闇将軍獣 ヘルナラク」。前々回からその存在が仄めかされていた親玉が、ついにその姿を現わしました。この世とあの世の境にある魔界にて怪獣の魂を操り次元の侵攻を目論んでいるという、如何にもラスボスらしい設定をしています。その一方でザンギルが語っていた「冥府の闇将軍」という肩書きが、本当にこの怪獣の別名だった事実には思わずクスっときてしまいましたね。(果たして当人がこの別名を名乗っているのか気になるところ)

 そんなヘルナラクですが、目を引くのはやはりその異形の姿。左右非対称の体は右が無機質な装甲に覆われているのに対して、肉の塊のような左半身のビジュアルにギョッとさせられます。しかも各部にブレーザーで登場した怪獣の体の一部が採用されており、さながら配下の怪獣で体を無理やり形成しているかのようです。(特に左肩にゲードスの頭が付いているのがショッキング)複数の怪獣を組み合わせた合体怪獣は過去にも何体か登場していますが、このヘルナラクに関しては元となった怪獣たちから大きく歪んでいるのが恐ろしいです。ここまで恐怖と嫌悪感を抱かせてくる、得体の知れないキメラ怪獣も珍しいと言えます。

 そんなヘルナラクの戦闘力は今のところ不明。今回で確認する限り、体を左右に開いて幽体怪獣の卵を輩出する能力を持っているようです。ヘルナラク自身がどれだけ強いのかは未知数ですが、上述の作戦を変更しながら追い詰める柔軟さといい、見た目以上に知能の高い怪獣であることは読み取れます。少なくとも弱いことはないでしょうから、次回その狡猾さと合わせて存分にアークたちを苦しめる瞬間を見せてほしいところです。

 

 

  • その先はあの世界?

 ヘルナラクを止めるため次元の裂け目に飛び込んだユウマ(アーク)が辿り着いた先。そこでヘルナラクと交戦する「23式特殊戦術機甲獣 アースガロン」の光景が目に飛び込んできた時は、正直興奮せずにはいられなかったです。劇場版ブレーザーでの活躍から実に約8カ月、アーくんことアースガロンの勇姿を再び拝むことが出来て感無量の一言。そしてこれだけでユウマがブレーザーの次元にやってきたのだと確信出来ますし、前作を視聴していた人ならすぐにピンとくるわかりやすい演出だったと思います。

 そんな感じでついにブレーザーの世界だ!などとはしゃいでいた中、ユウマがSKaRD隊員服を着たシュウに助けられるラストに度肝を抜かれましたね。てっきりここでゲント隊長辺りが出てくるとばかり思っていたので、この展開には意表を突かれました。何より別次元でもシュウが存在し、彼が物語に関わってくるという意外性にも思わず膝を打ちます。(彼がこちらの次元でも怪獣に関わる仕事をしているのも興味深い)こちらのシュウがどんな人物なのか、これだけで楽しみになってきました。

 他にもこの次元が我々の知る『ウルトラマンブレーザー』の世界と同じなのか怪しくなってきた点も見逃せません。上述のシュウはもちろんのこと、予告映像でモノホーンらしきツノが山に突き刺さっている光景もあるのが衝撃的です。もしかしたらユウマがやってきたのは別のブレーザーたちが活躍する次元、円谷作品の設定にある「レベル3マルチバース*1」なのかもしれません。詳しくは次回明らかになるでしょうが、予想していたものとは大きく異なる展開に不思議と高揚感が湧いてきました。

 

 

 というわけで次回はアーク&ブレーザー、2人のウルトラマンが共演!久々の先輩ヒーローの客演回であり、個人的にもお気に入りなブレーザーということもあってテンションを上げずにはいられません。上述にもある通り前作とは異なる世界観で、ゲント隊長たちが出てこない可能性もありますが、それ以上に2大ウルトラマンの共闘だけでも嬉しい限り。両作品を楽しんでいるファンの1人として、次回は絶対に見逃せないです!!

 

 

  ではまた、次の機会に。

 

*1:平行世界」に近いモノ、いわゆる「ifの世界」。世界観そのものが大きく異なる「レベル2マルチバース」からさらに派生して、同じ人物や世界観でも異なる道を辿っている世界の違いを指す。