新・メタレドの楽しんだもん勝ち!

様々な作品について語ったり語らなかったりするサイト

2024年秋アニメ&特撮簡易感想 その18

 

 

 

 トランスフォーマーの公式YouTubeチャンネルにて毎週火曜日に配信されていた『ビーストウォーズⅡ 超生命体トランスフォーマー』が先日、最終回が配信され無事完結。それに合わせて、来週の火曜からは『ビーストウォーズネオ 超生命体トランスフォーマー』の配信されることが決定しました。セカンドが終わってから配信してほしい……!と以前から思っていたので、トランスフォーマーファンとしてはそれが叶ってとても嬉しい限りです。

 さてそんなビネオズビーストネオですが、こちらはビーストセカンド同様「和製ビースト」に分類される作品。日本独自の展開で制作されており、それ故ヒロイックなビジュアルや展開が魅力となっています。またネオは単体では最強クラスながら人付き合いが苦手なビッグコンボイが、新人戦士のリーダー兼教官を務めることで彼らと共に成長していく……学園ドラマテイストが見やすくて面白いと感じています。アンゴルモアエネルギーの正体といった、セカンドの続編としての補完もあるので気になる方は是非チェックしてほしいところ。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

BLEACH 千年血戦篇ー相剋譚ー

第35話「DON’T CHASE A SHADOW」

 護廷十三隊総隊長・京楽春水の真骨頂が描かれた今回。花天狂骨の能力を存分に活かし、リジェを翻弄する姿が非常に様になっていました。複数の遊びのルールを続々と切り替えてくる能力も厄介ですが、やはりそれを使いこなしている京楽さん本人の実力が光りますね。リジェの能力に押されることはあれど、終始優位な立ち回りで動いているほどなのでこの人のクレバーさが伺えます。個人的には優しさと不気味さが混ざったような声色で、底の知れなさを表わしていたのがお気に入り。

 そしてついに登場した京楽さんの卍解「花天狂骨枯松心中(かてんきょうこつからまつしんじゅう)」の描写は圧巻の一言。「男女の心中劇」に見立てて相手を殺す概念的な技が、得体の知れない魅力を引き出していました。京楽さんの語り口も洒落ていて、演劇の幕引きの如く勝負を付ける瞬間には息を飲むばかり。金屏風などの日本の文化・芸術で表現した演出も非常に好みですね。(また原作での卍解発動時は暗いイメージがあったので、画面の明るさには意表を突かれました)

 相対したリジェについては、やはり能力と本人のギャップが印象に残ります。万物貫通が反則気味なのに対し、万全に扱わなかった彼の傲慢さが色んな意味で残念なイケメンぶりを見せていましたね。それでも正攻法ではまずほかの体調では敵わない辺り、親衛隊のリーダーとしての威厳はあるかもしれませんが……それはそれとしてチョコラテ・イングレスのくだりは好き。

 

 

ラブライブ!スーパースター!!(3期)

第9話「ザルツブルガー・ノッケルン」

 ついに11人になったLiella!の活動が本格的にスタート!したはいいものの、気を遣うかどうかなどで揉めるマルガレーテに苦笑いせずにはいられなかったです。これまでの禍根もあるのでそう上手くはいかないのもわかりますが、厳しい物言いは相変わらずでどうにも扱いにくさを感じてしまいます。ただきな子や夏美の技術について、先輩後輩の立場に関係なくきっぱり口にしたのはかえって清々しさを覚えますね。

 そしてマルガレーテなりに多くを考えていたことにも驚かされました。かのんたち3年生が今年で卒業してしまうこと、2年生たちが残すべきことで思い悩む様子はちょっとウルっときてしまいます。そうした葛藤もあって、最終的に「11人が一つにならなければ」という想いの中できな子たちとも本気でぶつかり合うことが出来たのは何よりでした。

 さらに今回は特別演出ということで、OP曲である「Let's be ONE」がラブライブ予選の曲として披露された時はテンションが上がりましたね。これはラブライブシリーズでは定番ではあるのですが、何だかんだで来るだけでニヤリとくるエモさがあると感じています。(ちょくちょくマルガレーテのチョロ可愛いシーンが挿入されていたのもここすきポイント)

 

 

ぷにるはかわいいスライム

第9話「バンド野郎ZE!」

 キュティちゃんの妙に気合の入った劇中OPとは裏腹に、コタローの中学生らしい願望が溢れ出ていた件。きらら先輩に相応しいカッコいい男を目指す!という姿勢、そのために色々試す様子には思わず顔が綻んでしまいました。サブタイにもあるバンド活動を「カッコよさそうだから」で始めるなど、思春期男子の背伸びしたい欲求が感じられてほっこりしてきます。まぁぷにるに頼り切りなところは相変わらずで、ギターにしたりカッコいい自分を演じさせたりする迷走っぷりはアレですが……

 そうして多くのツッコミどころを作ったものの、最終的に正面から先輩に告白してみせたラストには内心唸りました。表面だけを取り繕ってカッコ悪くなりかけていたところに、恥を乗り越えてみせた姿には本当に感動させられます。結果は玉砕ですが、それでも後悔はなかったであろうその時のコタローは間違いなく“カッコよかった”と、大いに評価したいところです。(そんなコタローの様子をギャル2人が褒めてたのもここすきポイント)何はともあれ、迷走したり吹っ切れたりとコタローの等身大の少年らしさが見られて微笑ましい限りです。

 

 

来世は他人がいい

第9話「本音を言えば結婚したい 中編」

 小津とチンピラ軍団撃退のため、お祭りの中で始まった夜の激闘。吉乃と霧島がそれぞれの方法でチンピラを倒していく展開は不気味ながらも爽快感抜群でした。静かに・確実に1人1人を消していく霧島に対し、吉乃は殴られながらも自転車激突でやり返すタフネスっぷりが印象に残ります。向こうは敵に回してはいけない連中に喧嘩を売ってしまったのだと、視聴者にも理解させるには十分なインパクトがありましたね。特にラストの小津相手に2人で近づくシーンは、彼の視点だとあまりにも怖すぎるので悲鳴を上げてしまいそうになります。

 そんな小津たちを裏で動かしていた謎の男「蘇芳薊(すおう・あざみ)」もいきなり参戦。小津の話だけでも得体の知れなさが感じられるうえ、霧島を意にも介さないようにあしらって喧嘩する様子は衝撃的でした。(ガチの噛みつき攻撃から狂人の匂いを感じる……)しかも薊の本来の目的は吉乃だったことと、彼女の家の組に何かが起ころうとしている話にも驚かされます。新たに現れた薊という化け物の目的と同時に、吉乃が霧島と共に行動させられている理由がこの騒動に繋がっている予感がしてきますね。

 

 

ちびゴジラの逆襲

第49話「ばえばえ♡スイーツ

 ギャルな小美人による“映え”を意識したスイーツ巡り。SNSに挙げるために映えるスイーツを注文しようというのはわかりましたが、如何せん小美人の圧が強すぎて圧倒されてしまいました。明らかに変な品物も「可愛い」でゴリ押し、ちびゴジラたちの疑問すら粉砕するのが恐ろしいです。その結果心霊写真がバズってもそれはそれでヨシ!だったことからも、本当に映えにしか興味がないのがわかりますね

 そんな小美人たちが注文したスイーツの数々もショッキング。冷ややっこやら明らかにスイーツではないものが混じっており、運ばれてきた「サマープリンセスとギガ盛りパフェ~食べられない花を添えて~」のビジュアルには吹き出さずにはいられなかったです。ただちびゴジラが気になっていた「ゴジプリン」は普通に良さげだなぁと思ったり。

 

 

ウイングマン(ドラマチューズ!)

第7話

 黒津さんもとい「ザシーバ」によって訪れた大ピンチを、アオイの父「ドクターラーク」に助けてもらった健太。そこからのウイングマン復活&新必殺技で撃破のハイテンポには最初仰天しましたね。しかしウイングマンが3人に増えて放つ「デルタエンド」の破壊力からは、前回からの逆転劇もあってかなりのカタルシスを味わえました。また再設定の時間を稼ぐために、美紅がラークのディメンションパワーを受け取って戦ったのが今回最大の衝撃。健太の力になりたいがために体を張る、美紅の覚悟の決まりようには感心しつつも慄かずにはいられなかったです。

 そんなスカッとする展開と健太と美紅が通じ合っていく傍らで、アオイの心はどんどん離れていくばかり。父親の安否を知ることが出来たものの、肝心の健太とはすれ違っていくので見ていてどこかモヤモヤしてしまいます。(健太の言い方が悪いせいか「アオイはあくまでウイングマンに変身するために必要なだけ」というニュアンスで伝わってしまった時は顔を覆ってしまいましたね)そこに如何にも怪しい幼馴染の「ナァス」が関わってきて、惹かれかけているアオイに不安を覚えずにはいられません。ナァスが早々にゲスそうな本性を視聴者に見せてきたのも大きく、次回は波乱の展開になりそうですね。

 

 

 トランスフォーマーのチャンネルでは他にも『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー2010』や『トランスフォーマー 超神マスターフォース』など、様々なアニメシリーズが現在配信中。視聴手段か限られていた作品ばかりなので、こうして見られる機会が増えているのはファンには非常にありがたいです。この調子でトランスフォーマーシリーズが少しずつでもいいので盛り上がってほしいと思いますね。