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ぷにるはかわいいスライム 第12話(最終話)「いい旅ぷに気分」感想

カタチは変えても

ずっと変わらない

これは、とあるスライムと少年が友達じゃなくなるまでのお話……たぶん、きっと、メイビー

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  • トンネルを抜けるとそこは、温泉であった

 いよいよアニメ1期最終回を迎える「ぷにかわ」ことぷにるはかわいいスライムですが、ストーリーそのものはいつも通り。コタローが抽選で当てたらしいスキー旅行、と見せかけてアリスが作った「ルンルーンランド」での一泊旅行が例によってドタバタ劇に繋がっていました。(あと思い返してみるとスキー旅行なのに結局誰もスキーもスノボもやってねぇ!)旅館の女将になったり男風呂に入ろうとしたりとフリーダムなぷにるたちに、コタローがズッコケたりツッコむ構図はここまでくると安心感を覚えますね

 他にも天然スライム露天温泉だったり、温泉で服(表面)を脱いで上半身がただのスライムになるといったギャグも印象的。ぷにるのスライム要素はアニメでは最近ご無沙汰だったため、これらのネタが入ってくるだけで懐かしさを覚えてきます。特に後者はホネくんと剛やんがドキドキしている反応もあって、初期のエピソードを彷彿とさせるものがありましたね。このように序盤らしい展開に立ち返る点でいえば、ある意味で最終回らしい内容だったかもしれません。

 あと触れておきたいのはやはりきらら先輩とアリスですね。アリスが寝る前に本を読んでもらっている事実を知るや否や、彼女を露骨にロックオンし出すので思わずビビってしまいました。これまでは「御金賀さん」呼びだったのに、急に「アリスちゃん」呼びに変化した辺りで彼女を子どもとして認識してきたのがわかってゾッとしますね。その結果メイドの宝代との怪獣大激突に発展しかける瞬間まで描かれ、本作屈指の危険人物がさらにヤバくなってしまったことを印象付けてくる場面となっていました。きらら先輩VS宝代はこの後がもっとヤベーからアニメ化した時が楽しみですねハイ。

 

 

  • 2人のすれ違いと、まさかの旅立ち

 そして今回はもう1つアニメオリジナルのパートとして、旅行の最中ぷにるとコタローの関係にメスが入れられたのが大きな特徴となっていました。男風呂からぷにるを追い出すコタローの気持ちと可愛いと言ってもらえないぷにるの気持ちそれぞれに、男女別々で相談に乗る展開が待っていたので少々驚きましたね。主役であるこの2人の問題ですが、こうして話を聞いてくれる仲間が出てくるだけでもどこかホッとさせられるものがあります。(男子側はコタローと南波がアンジャッシュしてたり色々おかしな方向に行っていましたがまぁいいでしょう)

 そしてコタローとぷにる、両者の視点が改めて描かれたのが興味深いポイント。ぷにるはコタローに可愛いと言ってもらいたい一心なのに、彼の頑として認めない態度から可愛さが足りないのでは?と考え始めるので見ていて複雑な気分になってきます。コタローはむしろぷにるの女の子らしさにドギマギしているからこそ避けているのに、スライム故にそれが理解出来ないのが少々切ないですね。思春期特有の気恥ずかしさや見栄がわからない点も含めて、人間とスライムの感性の違いを再び痛感することとなりました

 こういったすれ違いもある意味でラブコメの妙だな~、などと本作のラブコメ要素を堪能したのも束の間、最後にぷにるがどっか旅に出るラストでそれどころではなくなってしまいました。「押してダメなら引いてみろ」的なアドバイスなどを得た結果の行動なのはわかりますが、本当に旅に出るとは思いもしなかったです。また何か意味深な演出で別れを意識させてきたのに別れそのもはギャグ全開なので、見ていて情緒もかき乱されてしまいます。正直え!?これで終わり!?と混乱するほかないラストでしたね。

 

 

 というわけで最終回の感想でしたが、本当に最終回なのかと疑いたくなるくらいの終わり方だったのでかなりびっくりしました。(今季は他にも『来世は他人がいい』といい、最終回感がない作品がチラホラあるな……)直後にテレビアニメ第2期が制作決定と発表され、それを見越してのこのアニオリ最終回だったのはわかります。ただあまりにも唐突なギャグだったので、どういう反応をしていいのか本当に困りましたね。とりあえず2期が始まる時にはぷにるが何事もなかったように家にいてコタローが「何だったんだよあのラスト!?」とツッコむ……といったところまでは読めました。

 一方で最後にぷにるらしさ全開だったのが好印象。原作漫画からしてそうでしたが、スライム娘のマニアックな性癖要素をはじめとした初期のコミカル描写を見せてくれたのは非常にありがたかったです。同時にコタローとぷにるの微妙な関係にもフォーカスしており、本作がこの主人公2人のやり取りがメインであることを思い出させてくれたのも素敵でした。最後の最後に本作の魅力や話のキモを改めて取り上げてくれる、決して変わらない初心に返っていくような最終回だったと思います。

 

 

 そして最終回の感想からそのまま簡単な総評をば。週刊コロコロコミック(コロコロオンライン)のオリジナル作品の1つが奇跡のアニメ化でしたが、期待以上のアニメになっていたので仰天しっぱなしでした。可愛いぷにる最大の特徴であるスライム要素、即ちプルプルとした質感をアニメで表現してみせた時は本当に感動しましたね。他にもきらら先輩の暴走シーンをはじめとした重要な場面で、ここぞとばかりに動きのクオリティが上がったのも大きな評価点。やたら長い変身バンクなどアニメならではの要素を取り入れつつ、ハイテンションマニアックコメディである原作をより魅力的にしてみせた印象を受けます。

 あとは地味に1話1話の構成にも唸らされます。元が短い単発エピソードを複数合わせて、キチンと1話分の内容にまとめてみせたので原作を知っている身としては舌を巻くばかりでした。(夏休み関連のエピソードを全て引っ提げた7話などはいい例ですね)個人的に気に入っているのが3話で、別冊コロコロに掲載された読み切り時代のぷにるを過去回想として引っ提げつつクリームソーダで“2人の変わらない関係性”を演出してみせたのは見事の一言。この構成力には制作側が原作を読みこんでいることが伝わってきますし、リスペクトに溢れている点に感謝したいところです。

 他にも本作の重要なテーマである「ホビーと人間の友情は成り立つのか問題」や「“好き”を否定される怖さ・“自分に正直でいる”ことの難しさ」をしっかり魅せてくれた点にも好感が持てます。(特に6話のアリスの悲痛の叫びからの平和な締め方がここすきポイント)これならば原作のこの先のエピソードで描かれるあんな話やこんな話も、シリアス風味にそれでいて重すぎない塩梅で描いてくれそうという信頼が生まれてきますね。総じて月刊コロコロではなく、小学生よりも上の中高生以上をターゲットにした週刊コロコロだからこそ出来る作品(主に特殊性癖的な意味で)のアニメ化として、非常に満足のいくクオリティだったと思います。

 

 

 そして1期の終わりと同時に気になってくるのがアニメ2期の情報。いつやるのかは現状不明ですが、まぁ気長に待っていく所存です。良いアニメ化のためにも時間をかけて丁寧に制作してほしいですし、ファンとしても焦らずにいることが大事だと思いますね。何よりもし2期が始まるとするならば、個人的にお気に入りの原作者によく『トランスフォーマー』のスタースクリームと一緒に並べられている「あのキャラ」が登場するのは確実なのでワクワクが止まりません。ドタバタコメディからさらに胸が締め付けられる展開も増えていくであろうぷにるアニメ2期、実に楽しみです。

 

 

 ではまた、次の機会に。

 

 

 

↓以下、過去の感想が書かれた記事一覧です。

 

 

 

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