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2025年冬アニメ簡易感想 その6

 

 

 

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昨年生誕70周年を迎えた『ゴジラ』を題材にしたカードゲーム「ゴジラ カードゲーム」についての情報が先日公開。商品が出ること自体は11月のゴジラ・フェス2024にて発表されており、今回はどのようなカードゲームなのかが簡単に紹介されました

 上の動画によると、このゲームは「怪獣カード」と「交戦カード」の2種類のカードが主軸となるとのこと。(他にも「戦略カード」や「怒りカード」といったのもあるそうですがこちらの説明はまだされていないので割愛)大まかな勝利条件も自分の怪獣カードを進めて相手の陣地に到達させる「進攻勝利」、相手の怪獣カードを交戦カードで倒す「撃退勝利」の2通りがあります。さながらカードを駒として扱う平面のチェスといったところで、類似ボードゲームの感覚で遊べそうなのが興味深いですね。

 何よりこの2パターンの勝利条件が「街に向かって進攻してくるゴジラとそれを撃退しようと立ちはだかる人類や敵怪獣」を忠実に再現している点が見事。さながら映画のゴジラとの戦いを追体験するような楽しみ方も出来るので、シリーズを追っているファンほどニヤリとくることでしょう。ゴジラになった気分で進攻勝利を狙うか、はたまたゴジラを迎え討つ気持ちで撃退勝利を狙うか、といった様子もイメージ出来ますね。従来のTCGとはまた異なる特徴で、是非ともヒットしてほしいところです。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

※今週の『天久鷹央の推理カルテ』はお休み(特別版放送)のため感想はありません。

 

 

全修。

第2話「死守。」

 この監督、やることなすこと行き当たりばったりすぎる……あの後ナツ子がどうなるかと心配していた矢先、目覚めて早速やり放題してくるのでので若干呆れてしまいました。特に初っ端ルークたちに「ここはアニメの世界」だと説明し、頭がおかしい奴だと見なされる光景に頭を抱えずにはいられなかったですね。ただこの時のナツ子は好きな作品に入り込めた気分でしょうし、現実ではないと認識しているからこそ舞い上がっていることも読み取れます。

 その結果現実世界に戻れず飢え死にしかけたりしたことにも苦笑い。切り替えてナインソルジャーに入る理由も「食うには困らない」という打算まみれなもので、ここまでくると笑いしかおきません。ルークとも険悪になりがちなのが不安ですが、その一方で彼の視線がまた意味深ですね。ルーク視点でナツ子のことをどう思っているのかも気になってきました。

 そしてナツ子の絵コンテを召喚する能力に制約があることも判明。「バンクは駄目」とわざわざ指示されるシーンには思わず吹き出してしまいました。毎回違うモノを新規作画で描き上げなければならないのは中々に難しそうです。とりあえず今回は板野サーカス全開のミサイル(板野一郎氏が実際に参加していてのがスゲェ!)で乗り切りましたが、この先の危機はどうやって乗り切るかが話のキモになりそうですね

 

 

グリザイア:ファントムトリガー

第3話「マザーズクレイドル#3」

 クリスとタイガ様を救うため、いざ占拠された病院に突入開始!といった感じでハルトたちSORDのテログループ撃退作戦が開始されましたが、案の定相手をバッタバッタと倒していくので安心感が凄まじかったです。苦戦らしい苦戦は全くと言っていいほどなく、ここまでくると爽快ながらもかえって退屈すら覚えてきそうになるレベルでしたね。そのうえハルトもレナも発煙筒を敵にめがけて投げるなど、どんな状況でもコミカルな描写が入っていたのも特徴的。ただの武装集団が相手なら数が下回っても余裕で制圧出来るほどに、彼女らがプロの殺し屋であることを改めて認識した次第です。(一方で敵を敢えて苦しめて殺すトーカや尋問という名の遊びを行うハルトには一抹の不安を抱きましたが

 そして危機的状況にあったクリスとタイガも助け出されて一安心。特にクリスはかなり危なかったようで、明らかに生死の境を彷徨っている描写もあって生存が確定するまでハラハラさせられましたね。さらにクリスがタイガのために命を張ったことで、あの時の母の行動の意味を知るシーンも印象に残りました。(前回のあのシーンが母親が娘を助ける一幕だったというのが個人的には最大の衝撃だった件家族というものについてあやふやな認識しか持っていなかった少女が、自分の命に代えてでも守りたい存在と出会うことで変わることが出来たということなのでしょう。親から子へ命を繋ぐ“愛情”を学び、少しだけ朗らかになったクリスにどこかホッとさせられるラストでした。

 

 

ちびゴジラの逆襲

第55話「成怪獣式

 成人式ならぬ成怪獣式が開催された今回。ちび怪獣から大怪獣になった怪獣をお祝いするとのことでしたが、本作のキャラはみんなちび怪獣なので主役が存在しない微妙な式になっているのがまずシュールでした。ヘドさんが未だにちび怪獣であることに今さら触れてきたことにはびっくりしたり。しかもヘドさんのスピーチのせいで大人になったら付きまとう「責任」の話ばかりで基本ネガティブな描写が苦笑いを引き起こしてきます。あと人間の成人式の「キテレツな格好の成人がまぁまぁ迷惑をかける」という説明もちょっとしたブラックジョークになっていましたね。

 一方で勝手に登壇したちびチタノの話のポジティブっぷりには面食らいました。誰もが嫌がる責任について「責任を背負ってでっかくなる」と言ってのける意識の高さには最早感動すら覚えます。これまでの彼の行動からこの言葉が嘘でないのもわかりますし、あまりにも眩しいちびチタノの姿に惚れずにはいられません。彼は素直に応援したくなる光のヤンキー怪獣だと再確認出来ましたね。

 

 

 近年のTCGブームに伴い、多くの新規カードゲームが排出されていく昨今。その多くが既存の漫画やアニメを引用した版権モノで、ゼロ年代のカードダス文化を思い出す興隆ぶりです。結果が振るわず早々にサービス終了してしまうゲームもチラホラありますが、「ONE PIECEカードゲーム」のように多くの支持を得て今も続いているものも存在します。個人的な憶測ですが、生き残っているカードゲームの秘訣はやはり「ゲームとして面白いのか」にあると考えています。版権のファンに限らず、作品を知らない人でも楽しめる独自のゲーム性や遊びやすい環境は結構大事なことだと思いますね。

 そうした観点だと上のゴジラカードゲームと最近リリースされた「ウルトラマン カードゲーム」もそのポテンシャルを備えているかもしれません。いずれも「MtG」(「マジック:ザ・ギャザリング」)から派生したものとは異なる特殊なルールになっており、それが原作要素の再現に繋がっている点には大いに感心させられます。こうした作品の特徴をゲームに落とし込んだTCGは根強い人気が出るかもしれません。ウルトラマンカードもその特性が好評と聞きますし、この調子でゴジラカードの方も快く迎え入れられていって欲しいですね。

 

 

 ではまた、次の機会に。