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2025年冬アニメ簡易感想 その11

 

 

 

 株式会社ブロッコリーが発売しているTCG「Z/X(ゼクス)」と、2000年代の小中学生なら知らない人はいないであろう「家庭科のドラゴン」がまさかのコラボ決定。家庭科ドラゴンが最近ネット上で進出しまくっているのは有名でしたが、とうとう大手のカードゲームとまで関わってくるとは思いもしなかったです。またゼクスに関してはアニメ知識くらいしかないものの、美少女を推したイメージがあるのでこうした方向性に舵を切ってきたのも意外ですね。

 さて家庭科ドラゴンもとい「ドラゴンシリーズ」についてを知らない人に解説すると、元は株式会社サンワードが展開していたシリーズの1つです。小中学校の家庭科の授業で使う裁縫箱やエプロンセットのデザインされたキャラクターで、上の画像にもある通り黒い竜などカッコいいドラゴンたちが描かれています。恐らく当時の男子たちの何割かは、注文カタログの中からこのドラゴンを選んで授業に使用し、上級生に上がる頃には気恥ずかしさから使うのを躊躇うようになる過程を踏んでいたかと思います。僕自身それを経験した1人なので、どこか懐かしさを覚えますね。

 現在裁縫箱の展開は終了(エプロンは現在も展開しているようです)しているのですが、サンワードは去年から何かとこのドラゴンをネット上でネタにしているのが見られました。自動で中身が展開する最新鋭裁縫箱を作ったり、つい最近のコミケに出展した時は度肝を抜かれましたね。こうした活動をかつて家庭科ドラゴンに惹かれた人たちに向けた結果、上述のコラボにまで繋がったのでしょう。実際ドラゴンのデザインはカードに描かれていても違和感がないレベルでカッコいいので、案外似合うかもしれません。実際のカードが公開された時はちょっとチェックしてみたいところです。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

薬屋のひとりごと(第2期)

第27話「冬人夏草」

 中級妃の死去によって紐解かれていった恐ろしき事件。キノコがまつわる話に早速きな臭いものを覚え、まさかの替え玉というより悍ましい実態に鳥肌を立てずにはいられませんでした。1年前に既に亡くなっていた「静妃(ジンヒ)」の真実を侍女ぐるみで隠し、替え玉となった侍女も最終的に……という真相には何とも言えない苦々しさを覚えます。そのうえ肝心の静妃が無くなった原因と、侍女たちの動機はわからずじまいだったので余計に怖かったです。下級妃までも巻き込んだ嫉妬の連鎖は、劇中の猫猫の言葉のように「後宮が多くの女性たちで作られている場所」であることを再認識させてきました。

 そうしたドロドロとした事件に慄いたものの、壬氏の命ならウッキウキでキノコを探してくる猫猫の様子にかえってホッとしました。同僚たちに怒られるくらいボロボロで帰ってくるだけでもおかしいのに、関係のないキノコまで集めてくるのですから笑いが止まりません。あまりにも好き放題していた分、それらを壬氏が回収するオチも安心感があったと思います。埋められた静妃の死体に生えたキノコに哀愁の視線を送りながらも、それを冬虫夏草ならぬ「冬人夏草」として採集してしまう辺りに猫猫の“妙”といったものを感じましたね。

 

 

キン肉マン 完璧超人始祖(パーフェクト・オリジン)編

第14話「高潔なる拳法家の信念!!」

 前回まで苦戦していたラーメンマンの意図がわかりやすく描かれていた今回。対戦相手にしてかつての同門である“完昇(かんしょう)”「マーベラス」に勝利し、かつ死なせないために様々な手段を用いていたとわかり膝を打たせる展開になっていたと言えます。そうした姿勢も残虐超人だった過去への慚愧と、今の仲間たちと育んだ友情から生まれたものだと考えるとどこか胸が熱くなってきますね。マーベラスたち完璧超人の考えも否定せず、古傷に苛まれながらも戦い抜いたラーメンマンには感服するばかりです。(マーベラスも卑怯な手を好まない公正さを持ち合わせていた辺りがここすきポイント。それだけに彼も自害してしまったのが惜しい……

 さらに後半はブラックホールVS“完流(かんりゅう)”「ジャック・チー」の対決がピックアップ。ダルメシマン戦からの連戦というのもありますが、ジャック・チーのダウジングなどにブラックホールがかなり苦戦していたのでハラハラさせられました。それでいて蛇口の放水や多彩なトンチキ技を使って翻弄してくる、ジャック・チーの戦いぶりは見応えがありましたね。(今回のマーベラスもそうですが、アニメで動きが付いたことで技の魅力が増していたと思います)異様に動く作画も相まって、ブラックホールの影戦術を完璧に封じてくる強敵ぶりがこれでもかと強調されていたと思います。

 

 

戦隊レッド 異世界で冒険者になる

第3話「戦隊レッドと勇者と姫様」

 前回ラストに登場していた王女とその従者との絡みが今回のメイン。彼女たちの依頼を受け話が進む展開は非常にベタでしたが、これまた濃い連中だったので見ていて笑いも同時に湧き上がってきます。まず「テルティナ・リズ・ワーグレイ・アヴァルロスト」姫については幼いながらにやり手で油断ならない相手、そして「ロゥジー・ミスト」の堅物かつ姫様一筋なキャラクターは一目で気に入りましたね。特にテルティナ姫に言われたら正直に白状する、ロゥジーの単純さは一周回って愛おしさを覚えます

 そんな厄介な相手にも絆を推してくるレッドは相変わらず。というか数分話をした相手でも、絆判定してロボに乗せてあげるほどのゆるさだったのでズッコケてしまいました。どこぞの妖怪縁結びより雑じゃない!?それでいて気難しいロゥジーにも笑いかけるシーンからは、彼が絆を育んできた仲間との経験が感じられましたね。(前回の回想を見る限り、キズナブルーがそういうキャラだったのかもしれません)なんにせよニチアサでよく見るタイプの、わかりやすい面倒くささだったのでここからどうデレるのか気になるところ。

 またテルティナの話から本作の歪んだ支配体制の一端が判明したのもちょっとした見どころ。「魔力の種」なるアイテムの恐ろしさと共に、それらと特権魔法を使い私腹を肥やす貴族たちの横暴が伝わってきました。そのうえ後半の町のシーンでも傲慢な敵として描かれており、イドラたちが現状を憂う意味がハッキリと理解出来た次第です。

 

 

遊☆戯☆王ゴーラッシュ!!

第142話「けだものの姫」

 学玄の主である「翁丁臼(おうていうす)」がオーティスなのではないかと会いに行こうとする途中、遊飛&エポックとの再会を一気に果たして驚かされました。もの○け姫ならぬ「けだものの姫」の話を聞いた時点で何となく予想は付いていたものの、遊飛までもが出てきたのは意外でしたね。前クールまでの遊歩との関係もあっさり解決しましたが、下手に引きずるよりかは謝罪し合ってすっきり済ませてくれて良かったと思います。

 遊飛が元に戻ってくれた一方で、ユウディアスの怒りっぷりがさらにエスカレートしていたのが印象的。翁丁臼を見極めようとする言い分は冷静さもあって理解出来るものの、エポックの意見を真っ向からねじ伏せる点にはショックを受けてしまいました。今のユウディアスは正しいと感じたもののために、親しい相手にも容赦がなくなってきていると感じましたね。

 それはともかく森の動物たちの側についたエポックとのタッグデュエルでは、まさかのユウディアスとズウィージョウのタッグが結成されたのが驚愕ポイント。サイコロとコインのギャンブルデッキを使いこなすエポック&遊飛のコンビに対して、ユウディアスがズウィージョウを引っ張る形で活躍している様子が目に付きました。特に2人のエースがフュージョンしたギャラクティカ・カオス・オブリビオンの登場は胸熱で、この回に出てくるにして豪華すぎると感嘆したほどです。

 

 

 上述にもありますが、家庭科ドラゴンは現在裁縫箱は終了しているもののエプロンセットは継続して毎年出ている模様。気になって前年度のカタログを調べてみたところ、数多くのオーソドックスなデザインの中に数匹のドラゴンが混じっていてちょっと吹き出してしまいました。(他にも『ONE PIECE(ワンピース)』デザインもありました)今も全国でこのドラゴンを選択する児童が生まれていると思うと、何だか微笑ましい気持ちが湧いてきますね。時代を経てもそうした経験は変わらないことにクスっとくる今日この頃でした。

 

 

 ではまた、次の機会に。