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2025年冬アニメ簡易感想 その23

 

 

 

 近藤信輔氏の漫画『忍者と極道』がまさかのアニメ化決定。裏社会の悪を人知れずぶっ殺す忍者と、彼らの打倒を目指す極道たちによる決死の殺し合いを描いた人気作で、僕自身ちょくちょくチェックしている作品です。それだけに念願のアニメ化を果たしたという発表に、思わずテンションを上げずにはいられませんでした。あまりの歓喜っぷりに幻想(ユメ)じゃねえんだな……!?アニメ化有難(アザ)ス!!といった気分ですハイ。

 さてこの忍者と極道、極道が人体強化用の麻薬(ヤク)をキメたり忍者がそんな極道たちの生首を飛ばしたりと、ぶっ飛んだ描写とケレンミ溢れる要素の数々が魅力的。そして極道側の倫理観のなさや社会的にもアウトなシーンの連続、あとは『プリキュア』のパロディなどからアニメ化は難しいだろうとファンの間で語り草な作品でもあります。しかし配信限定ではなくテレビでアニメをやるということは、ある程度何とか出来ると言うことでしょう。独特のルビ芸など映像化しにくい懸念点がまだまだあるものの、どうせなら期待しておきたいですね。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

薬屋のひとりごと(第2期)

第31話「選択の廟」

 壬氏のモノローグから始まった今回は、彼のとんでもない身の上話に慄くことに。帝の弟という予想していたよりも近しい間だったのもさることながら、壬氏の幼少期に出会った父親と祖母については不穏なものを覚えます。何故彼の出生について隠されていたのか、彼は何者なのか……そういった疑問が湧いてきて仕方がなかったです。(あと劇中でいわれているように猫猫はどこまで勘付いているのか気になりますね)

 それはともかく今回のメインは帝が挑戦出来る迷路のような廟の謎を解くパート。正しい扉を選ばなければ徒労に終わるアトラクションのような感覚で、猫猫の推理が冴えわたる様子を楽しむことが出来ました。赤の扉と見せかけて正解は緑という答え、それを選ぶ色盲の選別を兼ねていたギミックにも感心させられます。ただ王の血筋を残すどころか埋め尽くすことを目的とした、中々に遠大な計画なのが恐ろしいですね。上述の壬氏の過去同様、王家の不気味な側面が表面化していたと思います。

 しかし肝心の帝本人は割と普通だったのが面白いところ。それどころか猫猫を妃に迎えようかと冗談めいたことも言ってくるので、フランクさ故にハラハラさせられます。また廟を管理する老宦官も、そんな帝に割とあけすけな態度でただ者ではないことを感じさせてきました。

 

 

キン肉マン 完璧超人始祖(パーフェクト・オリジン)編

第18話「超人創世記!!」

 今回はまずバッファローマンによるグリムリパーの処刑に胸を痛めることに。悪魔超人側の目的通りとはいえ、グリムリパーのせいで誘導された感覚が強かったですね。何よりキン肉マンの制止を前にしても実行した、バッファローマンの姿に悲壮なものを覚えずにはいられません。(ただ理由があることを汲んでくれているキン肉マンと通じ合っているのは確かでしょう)7人の悪魔超人も2人だけになってしまい、寂しさばかりが残ってきます。

 それはともかくネメシスとの死闘に挑むロビンマスクと、ようやく到着したウォーズマンジャック・チーのせいだろ!と言える不器用さ本当可愛いの活躍が今回の見どころでした。特にロビンは超人に上も下もない!とばかりに、見下してくるネメシス相手に果敢に立ち向かっていくので見ていて本当に気持ちが良かったです旧シリーズの奇行が色々黒歴史になっているもののその勇ましい姿は、まさに正義超人たちのリーダーに相応しい貫禄だったと言えるでしょう。

 そしてネメシスによって明かされた超人の隠された歴史も注目ポイント。ノアの箱舟のごとく神々が選別した者たちこそ完璧超人たちの始祖であるなど、いよいよタイトルの意味などに迫る核心の内容が来ましたね。過去の事情は理解出来るものの、無量大数軍の態度はそうした背景による驕りなのが伝わってくるので何とも言えない気持ちにさせられます。地上に降りて始祖を選んだ神(アニオリで喋らせなかったのがグッド)の思惑など、この先の展開を知るだけに苦々しいものを覚えましたね

 

 

戦隊レッド 異世界で冒険者になる

第7話「戦隊レッドと太陽の森」

 戦隊だけかと思ったら仮面ライダーも出てきやがった!!?砂漠にあるエルフの森にやってきた矢先、襲い掛かってきたエルフの少女「ラーニャ」が変身してみせた展開には度肝を抜かれました。エジプトモチーフであろう「アメン」の気合いが入ったデザインや戦闘シーンもさることながら、マーク大喜多さんのボイスで変身アイテムが喋りまくるのでライダーを感じずにはいられません。数々のフォームチェンジや必殺技キックも相まって、戦隊だけでは留まらないニチアサ濃度を堪能することが出来ました。

 そして戦闘時と平常時でキャラがまるで異なるラーニャにギャップ萌えを感じつつ、本筋であるエルフに伝わる予言についての描写に惹かれることに。キズナレッドと同じ姿が石碑に掘られているという、確実に異世界関係の出来事が関わっている話は非常に興味深いです。初代アメンが異世界からやってきたのはわかるとして、関連性がなさそうなキズナファイブも関わっているのが不思議ですね。この予言を残した初代勇者が何者なのか、レッドの考えの通りシルバーなのか非常に気になってきました。

 

 

遊☆戯☆王ゴーラッシュ!!

第146話「明日待ちきれない法師」

 謎の八尺様の事件を探る中で見つけたのは、まさかの3メートル星人!現地の宇宙人である「丘・サー・ファー子(おか・サー・ファーこ)」に絡まれ遊飛がラッシュデュエルをすることになりましたが、彼が突然無気力になって困惑しました。あまりにも唐突だったので何事かと思いきや、未来からやってきたダマムーが体内にいないのが原因とのこと。サブタイにある明日待ちきれない法師→アースダマーというタネ明かしもぶっ飛んでて、いつにも増して飲み込むのに苦労しましたね

 またユウナがしれっとファー子の元にいることも判明。案の定遊我のいる未来に辿り着けなかったのはまだわかるとして、ファー子に弟子入りして妖怪を目指している経緯には目が点になりました。元々他人の影響を受けやすい性格なのは描かれていたものの、お前それでいいのか!?とつい思ってしまいます。とはいえアサカとも再会し、少なからず和解を果たしたのは何よりといったところでしょうか。

 デュエルではファー子のフィールド魔法である秘密の聖域(サンクチュアリ)による破壊効果の置換戦法が印象的。墓地が肥えている限り回数制限なしで使える耐性というのは中々に強力ですね。プレイヤー自身が効果を使いすぎて、肝心な場面で使える墓地のカードを消費しきってしまう自滅展開というのもわかりやすかったです。

 

 

 さて忍者と極道アニメ化を記念して、原作漫画の期間限定無料公開も決定しました。上のポストにもあるように、最新話を除く全話を読めるという豪華っぷりです。(とはいえこの作品の無料公開は度々行われていますが)

 

comic-days.com

↑気になる人は上からみんな!!“無料公開”キメろォォ!!

 

 えげつない描写やノリも多く人を選ぶかもしれませんが、逆に合う人にはとことん合うと思われる本作。無料公開は3月3日までなので、興味がある方はこれを機に是非読んでほしいですね。

 

 

 ではまた、次の機会に。