新・メタレドの楽しんだもん勝ち!

様々な作品について語ったり語らなかったりするサイト

2025年春アニメ簡易感想 その8

 

 

www.youtube.com

 

 あきもと明希氏作の少女漫画『機械じかけのマリー』が2025年秋アニメの1作として放送決定。原作漫画は当ブログでかつて取り上げたことのある作品で、それがアニメ化にまで至ったという事実に衝撃を最初知った時は衝撃を受けました。結構気に入っていた作品ということもあって、個人的にはかなりの朗報です。最初知った時は内心飛び上がってしまったほどですよえぇ

 

metared19.hatenablog.com

metared19.hatenablog.com

↑以前書いた原作漫画の感想は上の記事を参照。

 

 さてこの機械じかけのマリーですが、無表情(ただし内心は結構感情豊か)な主人公が人間嫌いの坊ちゃんの前でロボットのフリをするという、導入からしてぶっ飛んでいるのが特徴的。人間だとバレないように必死なマリーの内心を覗きつつ、徐々に恋模様に発展していく様を面白おかしく描くラブコメチックな作品となっています。このどこかバカバカしい要素が個人的にもお気に入りで、それがアニメで見られると思うとテンションが上がりますね。

 また本作は読み切りから連載開始された経緯があるので、そこからアニメにまで漕ぎつけた出世ぶりには感嘆するばかり。恥ずかしながらアニメ化決定の初報を聞き逃してしまったものの、一応のファンの1人として大いに祝福したいと思います。今月始まった漫画続編も気になりつつ、秋アニメの一角として非常に楽しみにしていく所存です。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

ポケットモンスター メガボルテージ

第93話「ガチ推し!?ぐるみんファン対決!!」

 黒いレックウザを見たという情報を聞きつけ、ぐるみんのガチファンの聞き込みにやってきた今回。目撃したニャビー大好きっ子もとい「ニャビ子」の厄介ファンぶりに苦笑しつつ、彼女とのバトルや野生ポケモンの鎮圧で信頼を獲得していく流れに感心することとなりました。ライジングボルテッカーズの悪評が出回っているからこそ、正面から自分たちを見せて認めてもらおうとするリコの姿勢は清々しいものを覚えますね。ニャビ子のガオガエンとのバトルでも、タイプ相性不利の中見事な戦いぶりを披露していたと思います。合図なしに「相手の体に爆弾花を設置する」作戦に出る辺りドンドンダーティーな戦法が板についてきてニヤリときますね……

 ニャビ子に関してもぐるみんに会いたいあまり嘘をついてしまうなど問題はありましたが、最後にしっかりと和解していったので一安心。推しへの愛などは間違いなく本物なのが伝わってきたので、改めてぐるみん(ドット)と知り合えて良かったとほっこりさせられます。またライジングボルテッカーズに関する情報を鵜呑みにしかけたものの、リコ本人たちを見て考えを改めていく過程はこれまた気持ち良かったです。この調子で誤解を解いていき、ニャビ子のような味方を少しずつ増やしていくのも本章の醍醐味なのかもしれませんね。(OPのカットにニャビ子がいる辺り、同じく映っている子どもたちが味方になっていく可能性は高そうです

 

 

WIND BREAKER(ウィンド ブレイカー)(2期)

第17話「先輩の教え」

 キール編も終わったところで小休憩の今回は、風邪をひいた桜の看病からスタート。楡井や蘇芳だけでなく、久々登場のことはまで押しかけてくる中々に愉快な光景が広がっていましたね。つっけんどんな桜に対してみんな甲斐甲斐しく世話を焼いてくれるので、見ている最中はニヤニヤが止まらなかったです。(後述の梶の言う通り、桜はどこかネコみたいなところがあるのがよくわかりますね)

 一方で桜が「他人に頼る」というごく当たり前のことが出来ずにいることを知り切なくなりました。「強い奴は誰にも頼らない」理論を口にしていたものの、実際は仲間に失望されるのが怖くて仕方がない事実にこれまた胸が締め付けられます。この町に来るまで本当に1人ぼっちで生きてきたんだなぁ……と1人で突っ張ることしか知らない彼の本質が突き刺さりましたね。

 それ故ことはや梶がわかりやすい例え話を用いて、根気強く桜に多くのことを教えていく過程が響きました。視聴者的にはわかりきっている事柄なので煩わしいところもありますが、桜はそれすら理解出来ていないので必要だということも伝わってきます。さながら子どもへの情操教育を目の当たりにしている気分ですが、ともあれ桜が少しだけ前を向けたようで何よりです

 

 

薬屋のひとりごと(第2期)

第40話「巣食う悪意」

 まさかまさかの急展開に内心騒然。猫猫の養父・羅門が後宮に訪れたことで一気に話が進んだ結果、1期から続く伏線が一気に回収されたことに衝撃と困惑を覚えずにはいられませんでした。何と言っても以前の消えた死体騒動の翠苓が、ここまでの事件の核心を握る人物として再登場したのが驚きのポイント。そのうえ猫猫を連れ去ったと見られますが、その目的は如何に?とハラハラしっぱなしでしたねハイ

 そのうえ診療所の女官「深緑(センリュ)」が隠していた悪意にも震撼しました。水晶宮での事件に関わっていたのは納得ですが、「危険とされるものを教えることで相手を誘導する」トリックには舌を巻くばかり。何より彼女もまた先帝によって人生を狂わされた1人として、事件を起こす動機にも納得がいくのが恐ろしいところ。点と点が繋がる快感と同時に、悍ましいものを目撃した気分です。

 一方で後半のお茶会も見逃せません。阿多妃が壬氏の影武者になっていたり羅漢が色々探っていたり(あと奥さんと仲良く過ごしているようでウルっときます)と、剣呑なもののどこか気が抜けている感じで見ることが出来ました。また「子晶(シショウ)」が色盲である可能性が仄めかされていましたがこれはもしや……?

 

 

謎解きはディナーのあとで

第4話「二股にはお気をつけください File1」

 ブリーフ姿で死んだ男性の事件を追う中で、彼の女性関係にやや辟易とする羽目に。婚活アプリから始まった関係とはいえ、中々にロクでもない二股・三股話なので劇中の麗子動揺ウンザリしてしまいます。動機は十分といったところで肝心のトリックですが、ラストの影山のセリフでシークレットシューズが出てきた時はそうか!と膝を打ちました。被害者男性がアプリで身長をサバ読みしていた話からそれとなくトリックが読めるので、気持ちの良い伏線回収になっていましたね

 それはそれとして事件前夜の影山の仕事といい、風祭警部の手のひら返しといいコミカルなシーンが連続して襲ってくるので何度もクスっとさせられました。前者に関しては意外とノリノリで戦隊敵キャラを演じていましたし、後者は後者でいちいちウザいところに不思議な笑いが湧いてきます。事件そのものはそこそこ胸糞悪いモノなので、こうしたメインキャラのギャグで中和してくれる作風は非常にありがたいです

(あとお祭りで活躍していたレンジャーやゆるキャラなどが、そのまま事情聴取を受けているシーンが何ともシュールでした。着ぐるみを脱がずにキャラを演じる辺りはプロと判断していいのか迷いますね……

 

 

mono

第3話「アニメ化直前!!地獄の弾丸聖地巡礼スタンプラリー!!」

 とあるキャンプアニメがアニメ化されるって……『ゆるキャン△』だコレーッ!!と正確には全く異なる劇中劇なのですが、意識しているのは明らかなのでそう思わずにはいられなかったです。春乃さんの運転の本栖湖などに直行と、いちいち聖地からして狙っているのが丸わかりですね。他にもリンやなでしこをはじめとしたゆるキャン△メインキャラらしき人物がしれっと映るなど、原作者が同じだからこそ可能な小ネタにニヤリとさせられます。

 そんな聖地巡礼はかなり行き当たりばったりなモノとなっていたのがおかしかったです。1泊2日という短さで霧ヶ峰まで行くのは無謀であることがそれとなく伝わってくる中で、「寝なきゃいいじゃん!」の理論で運転し続ける春乃さんにちょっとした狂気を感じました。寝そうなさつきたちに案内を任せた結果、松本城にまで来てしまうオチも完璧で笑いが止まらなかったです。

 そして各聖地をカメラに収めていく一方で、鉢伏山の景色に見惚れる光景には深く感動しました。カメラで撮ることも忘れてしまうほどに目を奪われる様子も、画面の光の美しさのおかげで大いに納得出来ますね。美しいものを目の当たりにした時、人は自分の目にその素晴らしさを焼き付けるのだと実感させられる一幕だったと思います。

 

 

 そういえば最近少女漫画をあまり読んでいませんでしたが、上述のマリーの話題をきっかけにまたチェックしてみるのも良さそうです。(最近マガポケに追加された『しゅごキャラっ!』は密かに読んでいますが)思えば『暁のヨナ』や『ちはやふる』の続編など、追い切れていない作品があるのでそちらの現在を調べて見るところから始めてみたいところ。果たしてどんな作品に出合えるのかも、結構楽しみです。

 

 

 ではまた、次の機会に。