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2025年春アニメ簡易感想 その12

 

 

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 破壊神ゴジラと守護神コングを擁するモンスターヴァースの最新作の特報が先日公開。Godzilla x Kong: Supernovaというタイトルが発表され、再びゴジラとコングが並び立つことが決定したことに思わずテンションが上がってしまいました。昨年公開された『新たなる帝国』が怪獣同士のド派手なプロレスを前面に出した作風だったこともあり、新作でもそういったシンプルな娯楽映画として期待せずにはいられません

 

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↑前作の感想については上の記事を参照。

 

 新作については上の映像とタイトル以外何も判明していませんが、それだけでも様々な妄想が膨らみますね。まずスーパーノヴァ(超新星)というタイトルからして、今度の敵怪獣が宇宙由来のものである可能性がファンの間で話題になっています。本作オリジナルの怪獣が出てくる傾向が強いものの、ゴジラのファンとしてはガイガンやらスペースゴジラ辺りの出演を考えてしまったり……

 少なくとも映像ではモナークが新たなタイタン(怪獣)についてのレポートを報告している描写もあって、今回の敵は中々にヤバそうな雰囲気を纏っていそうです。戦力が充実してきたゴジラ&コング陣営でも苦戦してしまうほどの、強敵が来るであろう瞬間が楽しみです

 

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

ポケットモンスター メガボルテージ

第95話「ストロングスフィア」

 エクシード社が開発しているというストロングスフィアの実態が判明しましたが……想像以上に危険な代物だったので思わずドン引き。ラクリウムでポケモンを一時的に超強化する一方で、使用後のポケモンたちが苦しむ様子にゾッとしました。ボッコのスワンナはまだ序の口で、足がひび割れ崩れかけるキョジオーンの様子など辛そうで見ていられなかったですね。改めてラクリウムを消滅させなければならないと認識したと同時に、こんな危ないものを広めようとするスピネルたちの真意が気になってきました

 またエクスプローラーズが世間から支持を得ている描写がはっきり示されたのも注目ポイント。サンゴとオニキスが人気者になっているのがちょっと意外でしたが、上述のような惨状を引き起こしてなお観客は彼らを応援する光景に異常な同調圧力を感じずにはいられません。リコたちの憤りすら届かない現状は、まさしく新章の苦難を表わしていたと言えますね。(ただサンゴたちは今の立ち位置に不満を覚えている様子なのが気になるところ。これは後々離反するフラグ……!?

 リコとロイも敗北してしまうなど歯痒いシーンが続きましたが、割って入ってウルトの啖呵には感動。ストロングスフィアを使うのかと思いきや、「メガ気に入らねぇ!」と投げ捨てるのが最高にカッコよかったです。これまでの描写から何となく察していたウルトの堂々とした姿勢が、これでもかと気持ちよく決まった感覚ですね。冒頭の怪訝な表情がただの乗り物酔いというオチも笑えますし、今回だけで彼への愛着が一気に湧いてきました。

 

 

WIND BREAKER(ウィンド ブレイカー)(2期)

第19話「密かな想い」

 椿ちゃんと彼を救ってくれた老夫婦の話に涙がほろり……椿ちゃんが幼い頃からお世話になっているおじいさんのお手伝い中、彼らの愛情深い物語が語られ胸が暖かくなりました。まず椿ちゃんの過去に関しては予想通り、男なのに可愛いものが好きな自分に拒否反応を見せているのが辛かったですね。自分でも制御出来ない他人との違いに苦しむ中、受け入れてくれたおじいさんとおばあさんがどれだけ救いになっていたのかが伺えます。椿ちゃんの度量の深さもそうした過去を乗り越えたからこそなのでしょう。

 そして亡きおばあさんに関して不安を抱くおじいさんの話も印象的。1人になってから彼女は自分のことを好きだったのだろうか……?幸せだったのだろうか……?と考えてしまう点はどこか共感を覚えます。それだけにおばあさんが植えたハナミズキに、卑屈なおじいさんへの文句が込められていたことが判明するシーンでニヤリときましたね。(あとハナミズキの花言葉を知り尽くしている蘇芳にビビったり)上述の回想といいとてもしたたかで優しいおばあさんなのが大いに伝わってきました

 あとは我らが桜の反応を見るのも結構楽しかったですね。いつにも増して赤面癖が炸裂しており、劇中ではほぼ全パートで赤くなりっぱなしだったので変な笑いが出てきます。それでいて夫婦の写真の感想が、おじいさんの不安を和らげるきっかけになったのがグッド。初心な桜だからこそのナイスアシストであり、単発回の綺麗な締めを導いてくれたと思います。

 

 

薬屋のひとりごと(2期)

第42話「鬼灯」

 壬氏メインで描かれた今回は、彼の焦りや怒りが表面化していく様子にハラハラさせられました。猫猫の行方が知れないままの状況が続く中で、手掛かりになりそうなものを必死で追いかける姿に妙ないじらしさを覚えます。深緑や後述の偽桜蘭妃への問い詰め方があまりにも恐ろしかった反面、彼の人間臭い一面が露になったことにどこかほっこりもしましたね。猫猫の言葉を自分も実行しようとするものの、上手く冷静ではいられないところが良くも悪くもらしいと言えます。

 そして長いことベールに包まれていた桜蘭妃の秘密も判明。連れている侍女と顔立ちが似ていることは以前から気付いていましたが、まさか彼女ら全員で替え玉を演じていたのは衝撃的でしたね。これまで滅多なことでは出張ってこなかったのも、この事実を隠すためだとわかり一気に腑に落ちました。となると気になるのは本物の桜蘭妃の行方ですが、壬氏の考察からして翠苓との密接な関係にあるのも興味深いです。もしやこの2人の正体は……!?

 そんな緊迫した状況が続く中で、羅漢がまさかの癒しになったのが意外でした。猫猫失踪の件を知って動揺するのは目に見えていたものの、あまりの暴走っぷりが短くも面白おかしく描かれていましたね。正直もう少し鬼気迫る羅漢を見られるかと予想していたので、こんなギャグみたいな形で消費されたことに肩の力が抜けてしまいましたよえぇ

 

 

謎解きはディナーのあとで

第6話「落とし主はVtuberでございます File2」

 前回から続くVtuber・くるくるちゃんを巡る物語は、予想に反して暖かな光のある結末に。死亡した男性が純粋なファンとわかり、前回までの怪しい印象が逆に吹き飛んでいく感覚で見ることが出来ました。くるくるちゃんの声に救われ応援してくれる男性の素直な想いが、一時活動休止していた彼女を突き動かしていた話に思わずウルっときます。そして念願のドームライブで亡き彼が遺した歌詞を歌い、本格的に吹っ切れるくるくるちゃんの姿に胸が暖かくなりましたね。ここまで救いのないオチが続いていた分、こうしたシンプルに素敵なラストがより輝いて見えた次第です。

 一方で事件の真相や誹謗中傷の声にはげんなりしてしまいました。犯人が悪質なストーカーなうえに完全な逆恨みで男性を殺した事実は、逆に救いようがなさすぎて苦々しいものを覚えます。何より犯人が流したデマを真に受け、くるくるちゃんを非難するネットの住民に憤らずにはいられません。(こういう事件などに対して「有名税」などとのたまう意見にも正直反吐が出るぜ!などとつい思ってしまいますね)当人たちは軽い気持ちでやっているのであろう点が余計に腹立たしく、自覚のない悪意の恐ろしさというものを味わった気分です。余談ですが掲示板のコメントが一昔前のネットのノリなのが若干面白かったり……

 

 

mono

第5話「~生ハム山梨物語~」「心霊スポット憑依事件」

 前半は美味しい生ハムを手に入れるぞ!というノリのまま八ヶ岳へ。単にハムを買うだけかと思いきや廃墟巡りや夏のスキー場など、八ヶ岳ならではの名所をいくつか巡っていくちょっとした旅行になっていたのが面白かったです。さつきたち高校生組が思う存分エンジョイしている様子も微笑ましかったですね。(前回の食い倒れツアーもあって美味しいものを食べられなかったのは残念ですが)生ハムをはじめとして非常にお金がかかった旅になったものの、楽しい思い出の数々はプレイスレスだったと言えるかもしれません。

 そんな中後半はまさかの幽霊騒動に唖然。アクションカムに謎の少女が映った時は誰かのイタズラかとタカをくくっていただけに、本当に幽霊に憑りつかれていたのは衝撃的でした。しかも霊感のある漫画家クロクマ先生こと「玄熊虎代(くろくま・とらよ)」の登場により、地味なお祓い展開にまで発展したので雰囲気の変わりように困惑するほかなかったです。しかしトンネルを潜って幽霊に帰ってもらったと思ったら、帰り道で再び憑りつかれるオチには笑い転げてしまいました。クロクマ先生のユニークなキャラクターも相まって、いつもと異なる空気感がありましたね。

 

 

 ゴジラといえば先日雑記記事で触れたように、山崎貴監督による新作ゴジラ映画の映像スタッフを募集している話も見逃せません。『ゴジラ-1.0(マイナスワン)』でも野性の才能の力を借りていたとのことなので、今回もまた新たな才能が発掘される予感にワクワクしてきます。今も募集中のことから映像関連は全く出来上がっていないっぽいものの、じっくりと待っていきたいですね。

 

 

 ではまた、次の機会に。