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2025年春アニメ簡易感想 その16

 

 

 

 鴨志田一氏によるライトノベル原作『青春ブタ野郎』シリーズの劇場版3作がテレビにて放送することが決定。7月にテレビアニメ第2期が始まることから宣伝も兼ねての情報ですが、上のポストにもある通り『おでかけシスター』と『ランドセルガール』は地上波では初放送なのが見逃せません。一昨年公開されたこの2作を当時観に行った者としては、是非ともチェックしてほしい作品となっています。

 

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↑当時書いた感想については上の記事を参照。

 

 『ゆめみる少女』も含めた3作の中で、個人的なおすすめはおでかけシスター。シリーズでは珍しく思春期症候群が物語に関わってこない異質な作品ですが、テレビシリーズで大きなショックを与えてきた“花楓”と“かえで”の話に1つの決着を迎えた点を大きく評価しています。かえでの件で抱えたままだった若干のモヤモヤを見事に解消してくれたので、同じような感覚を持っている人ほどこの作品で気持ちに整理を付けていってほしいですね

 

 

 

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

※今週の『ポケットモンスター メガボルテージ』はお休みのため感想はありません。

 

 

 

 

WIND BREAKER(ウィンド ブレイカー)(2期)

第21話「共同戦線」

 芸を楽しむ人々の暮らしを守る集団・六方一座の実力が遺憾なく発揮された今回。前回登場した頭目の「中村幹路(なかむら・かんじ)」をはじめとして、それぞれのケンカの強さや個性などをしっかりを魅せていました。それでいて豪放磊落で人懐っこいところもあって好感が持てますね。また大切な場所のために戦うという点ではボウフウリンに通じるものがあるものの、幹路が言うには大きく異なっている模様。「守るために土台ごと変えている」といった点では確かに梅宮のスケールの大きさを感じます

 そんな六方一座が敵とのケンカにおいて「負けても構わない」スタンスを表明するシーンが印象に残りました。彼らの戦いは勝つためのモノではない守るためのモノ、と考えると非常に納得のいく言い分だと思いますね。何より勝たなきゃ意味がないという考えだった桜にとって、この言葉が青天の霹靂となるのも見ていて気持ち良かったです。仲間を得てからまだまだ日の浅い主人公が、新たに学ぶべきものを獲得していく過程を垣間見た気分です。

(一方しずかを狙う連中の無軌道ぶりと、彼らを雇った黒幕が気になるところ。というかよくこんなにチンピラを集めてきたなぁ……

 

 

薬屋のひとりごと(2期)

第43話「祭り」

 信じて送り出した(違う)猫猫が薬の研究に夢中になるなんて……ようやく攫われた後の猫猫の描写が入ったものの、予想していた以上に人質生活をエンジョイしていて笑ってしまいました。拘束が緩く子翠が甲斐甲斐しく世話してくれているのもありますが、2人揃って祭りを満喫しているせいで変な笑いが出てきます。(ところどころ行儀は悪いけど親しみやすい子翠にもちょっと癒されたり)さらに案の定、蘇りの薬のレシピ欲しさについていったことも判明して呆れすら湧いてきましたね。前回必死になっていた壬氏を見ただけに、彼の心配をよそに楽しんでいる猫猫に複雑な感情を抱かずにはいられなかったです

 そんな意外と楽しそうな日々の一方で、翠苓たちが暮らす隠れ里について様々な情報が集まっていく様子も見逃せません。狐の面と子翠の話から里の男性のほとんどが色盲だとわかったところで、彼らが子の一族と同じルーツを持っている真実に繋がる展開には鳥肌が立ちました。また猫猫と仲良くなった少年「響迂(キョウウ)」をはじめとした子どもたちに関する描写も不穏で、まるで子どもたちが長くは生きられない宿命にあるかのような口ぶりが気になってきます。それらの情報からもしやこの里の人間は代々短命なのか……?といった想像が頭に浮かんできますね。

 

 

謎解きはディナーのあとで

第8話「完全な密室などございません File2」「この川で溺れないでください File1」

 まず前半は前回の謎、密室の正体についての謎解きからスタート。影山の口ぶりからして画伯が描いた絵に秘密があることは察していましたが、絵の窓がそのまま秘密の部屋の入口になっているギミックには度肝を抜かれました。犯人や殺害の経緯も予想していなかったもので、真面目に考えていた中トンデモトリックで殴られた気分です。正直それでいいのか!?とツッコみたくなる一方、埋蔵金の話などは結構興味深かったですね。博物館で飾られるよりも自分の芸術の糧にしたい、という亡き画伯の考えはエゴなものの芸術家らしいと思います。

 何よりこのエピソードは風祭警部が麗子を庇って倒れるという、まさかの活躍を果たしたのが最大の衝撃となっていました。前回まで自分勝手なところにイラっとしていたのもあって、部下のために体を張る意外と勇敢な場面がかえって輝いて見えましたね。後半は被害者男性を似た服装のせいで不機嫌になったりといつも通りでしたが、何だかんだでやる時はやる男として少しは見直した次第です。

(反対にこの回の麗子は犯人ごと影山をぶっ飛ばしたり酔っ払って相手を投げ飛ばしたり、ドジを踏んでばかりで何とも言えないシュールさを出していましたね……

 

mono

第7話「初めてのアニメ化」「漫画家集結!身延ウォーカー」

 春乃さんの漫画家仲間「イスズスズ子」先生の作品がアニメ化決定の祝いの席で、間接的にクロクマ先生の恐ろしい話を耳にすることに。アニメ化の経験者としてのアドバイスではあったものの、製作スタッフが次々と悪霊の不幸に見舞われる恐怖エピソード集だったので軽く引いてしまいました。(会社も自宅もまとめて地盤沈下は最早ギャグ)そのうえ普段から幽霊たちをアシスタントとしてこき使っている事実も判明しましたし、クロクマ先生の異質さがこれでもかと伝わってきます。初登場回といいオカルト要素が強すぎて、作品のテーマが変わってしまいそうな勢いでしたね。

 続く後半ではサブタイ通り身延にて丼巡りのイベントに参加。長い距離を歩いては様々な丼を食べているので、徐々に吐きそうなほど過酷な光景が広がっていくのが何とも怖かったです。それでいて前半に続いてスズ子先生のアニメ化に関する悩みも描かれており、原作者としての苦労に偲ばれるばかりです。それでも今回のようにアニメ成功祈願のお出かけに参加してくれる、素敵な仲間がいるのは決して悪いことではないのでしょう。とまぁ単体ではいい話だったものの、さっちゃんたちシネフォト部が全く出てこないので主人公たちはどうした~~~~~!?と内心叫ばずにいられなかったですねハイ。

 

 

 さて映画3作が復習出来る機会が出てきたところで、7月放送のテレビアニメ第2期『青春ブタ野郎はサンタクロースの夢を見ない』も楽しみになってきました。本格的なPVも先日公開され、その内容が何となく読み取れるので既に高揚感を覚えます。

 

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 高校を卒業し大学生になった咲太の前に現れた謎の「サンタクロース」。彼女が配ったとされる思春期症候群を解決していく物語が展開されるとのことですが、その意図など気になる情報がいくつもあります。ランドセルガールから残された謎にも繋がっていきそうですし、早くそれらが解き明かされる瞬間を見たいものです

 

 

 ではまた、次の機会に。