新・メタレドの楽しんだもん勝ち!

様々な作品について語ったり語らなかったりするサイト

2025年春アニメ簡易感想 その18

 

 

 

www.youtube.com

 

 おはスタ内で放送されていたミニアニメ『ちびゴジラの逆襲』の最新シリーズが7月に放送決定。今年の3月に放送終了してから、わずか1クールで帰ってくることとなりました。最終回に何やら新作を匂わせる映像が流れていたので期待はしていたのですが、ここまで早い帰還になるとは思っていなかったですね。しかしそれほどまでに本作の人気が高まっているとも取れるので、これはこれで嬉しい限りです。こんなに早いスパンでやっててネタのストックが尽きたりしないのだろうか……

 そして新シリーズとして新たな要素もいくつか判明。まず新キャラとして「ちびJJ(ジェットジャガー)」が早速発表されました。(演じるのは何と小西克幸さん!)上にも書いた映像にドアップで映っていたジェットジャガーのちび怪獣ですが、「正義の警察官」を名乗って絡んでくるとのことで既に面倒くさそうな雰囲気を醸し出しています。本作に登場するちび怪獣が一癖も二癖もあるのは最早言うまでもありませんが、ちびJJも負けないくらい濃いキャラになりそうですね

 さらに驚くべきポイントとして、新シリーズから主題歌が追加されることに。しかも歌ってくれるのはYouTubeでの活動から大きくデビューした水曜日のカンパネラさんと、やたら豪華なのが目に付きます。(もしかしてこのアニメが毎週“水曜日”に放送されていることからのチョイスかな?)アニメのタイアップも多く歌っている人ということもあって、本作の主題歌「怪獣島」もちびゴジラのシュールな世界観を上手いこと表現しているのが素晴らしいです。少しずつですが本格的な人気コンテンツになりつつあるちびゴジラ、さらなる進展として新シリーズも続けて視聴していく所存です。

 

 

 

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

ポケットモンスター メガボルテージ

第97話「いたずらマッギョのイイ笑顔?」

 今回のエピソードは久々にドットが主役。ナンジャモからの依頼で人やポケモンをびっくりさせているポケモンの正体を探る中で、マッギョ使いの「マギョロウ」相手に単身で挑む様子に見入りました。ウェルカモが倒れてもすかさずナカヌチャンに後を託し、ストロングスフィアを浴びたマッギョを正攻法で倒してみせたので驚きましたね。リコとロイの影に隠れがちですが、ドットもしっかり強くなっていることが実感出来るバトルだったと思います。

 対戦相手であるマギョロウに関してはいわゆる迷惑系の投稿者で、人の話を聞かない勢いに少々呆れてしまいました。しかしストロングスフィアによるマッギョの変化に自力で気付く辺り、相棒への想いは本物であることも読み取れます。ストロングスフィアも捨てたことですし、動画に関しても後述のナンジャモの機転でどうにかなったので良しとしましょう

 上にも書いたナンジャモの提案も個人的なここすきポイント。ドットに事件を丸投げするかと思いきや、マギョロウの動画制作の手伝い(ただし向こうがナンジャモを見つけられたらの話)をすることで全てを丸く収める手腕に感心させれました。こうした収束のさせ方は、なるほど同じ投稿者もリスペクトするナンジャモらしいのでニヤリときますね。

 

 

WIND BREAKER(ウィンド ブレイカー)(2期)

第22話「Shall We Dance?」

 防風鈴四天王が1人・椿野佑、参戦!!ということでしずかを奪おうとする無法者たち相手に、ついに椿たちの実力が発揮されて大興奮のバトルが展開されました。無謀な行動に出たしずかを責めず、彼女の「みんなの助けたい」気持ちを汲んで出てくれる粋な様子にも惚れ惚れさせられます。これまでの描写で積み上げてきた姉御肌のイメージを、ここぞとばかりに開放していました

 さらに向こうの大将相手に“心”の在り様を語るシーンがこれまた胸熱でした。メイクでなりたい自分になることで、心を満たして力に変える理屈は椿のキャラクターあってこそ。老夫婦に諭された少年時代から現代に至るまでの演出も相まって、彼がここまで築いてきた強さが大いに描かれていたと思います。おかげでケンカでメイクが落ちて血を流しても、その姿は綺麗でカッコいいと感じられますね

 また椿のケンカを支えた次席「榊晴竜(さかき・せいりゅう)」と「榊雨竜(さかき・うりゅう)」の双子の活躍も見逃せません。それぞれお互いにジャンプ台になったり手を引いたりと、抜群のコンビネーションで敵をバッタバッタとなぎ倒していくシーンは爽快感抜群でした。さながら2人で踊っているかのような動きは、ある意味で椿以上に今回のサブタイを体現していると言えるでしょう。

 

薬屋のひとりごと(2期)

第44話「砦」

 多くの事実が一気に判明した超重要回。これまでに起きた事件の全貌が明らかになると同時に、翠苓と子翠の異母姉妹の関係も確定しました。特に子翠=桜蘭妃であることは以前から示唆されていたものの、劇中で明言された時の衝撃は計り知れなかったです。何より1期では謎のままだった数々の出来事が、翠苓と子翠が裏で手を引いていた話も見逃せません。正直1期のエピソードを思い出すのに時間はかかったものの、全てが腑に落ちた時は何度も膝を打つことになりましたね

 また子翠の母にして彼女らを操っていた「神美(シェンメイ)」も本格登場。人を人とも思わない態度からして、狂った暴君としての印象を抱くのにそう時間はかからなかったです。この里の人間が起こそうとしている戦も、全ては神美のエゴによるものである可能性すら浮かんできます。翠苓への仕打ちも相まって、初登場から悪役としては満点といったところでしょうか。(響迂の母親も神美の犠牲になっている様子なのが辛いですね)

 そして久々の後宮では壬氏が大きな決断を迫られているのが印象に残りました。帝への謀反を起こそうとしている子晶の企みを察知したうえで決めあぐねているところを、怒れる羅漢に責められる様子は何とも新鮮でしたね。しかし自分のわがままでここまで来た以上、有事の時にこそ本来の身分で戦うべきだという考えを抱くには必要な過程だったと言えるでしょう。ここからの壬氏の奮戦に期待したいところです。(余談ですがあの羅漢が羅門に頭が上がらない事実には思わずニヤニヤしたり……

 

 

謎解きはディナーのあとで

第9話「この川で溺れないでください File2」

 麗子と風祭警部がほぼ同格と見られていて草ァッ!毎回の見どころでもある影山の毒舌の中でも、中々にキレッキレなものが炸裂したので笑いが止まらなかったです。正直ここまでの麗子の失態が警部と重なる点が多々あったので、見ている側としてのその評価に納得してしまうのが余計におかしく感じます。いつになく怒り狂う麗子には失礼ですが、察しの悪さでいえば間違いなく警部とどっこいどっこいですよ貴女……

 それはそれとして濡れていない溺死死体を巡る奇妙な事件の真相は、麗子にとって受け入れがたいものだったのが印象的。バケツ1杯分の水で人を殺せるトリックは面白かった反面、影山の推理を聞いてからの麗子の曇り顔に胸が締め付けられました。幼い頃に視聴していた特撮ヒロインドラマ『シェークトピア』の主演女優が犯人というのは、ファンからすれば信じたくない事実でしょう

 さらに5話で口にした「弱き者~~」のセリフが元はその番組のものだということも判明し、麗子にとってシェークトピアがどれだけ憧れだったかが伺えるのが余計に切なさを加速させていました。息子を守るための犯行だったとはいえ罪は罪、しかし大切な人のために手を汚す姿は間違いなくあの時惹かれたヒーローだった……そういった麗子の心境が伝わってくるかのようなラストだったと感じています。

 

 

mono

第8話「試験に出る長野・富山の旅 第1夜」

 まさかの霧島アンちゃんがメインを張ることになった8話。久々のシネフォト部の活動として、スケボー経験者であるアンのスケボーダウンヒルを撮ることとなりました。何と言っても彼女の意外な特技が判明したのが大きな見どころですね。山登りの時点でヘトヘトになるわタイショーにスケボー取られるわと散々でしたが、いざ滑り出した時の軽やかな動きはシンプルにカッコよかったです。ラストのスケボー作画の勢いも相まって、興奮せずにはいられませんでした。

 そしてアンがいつも通り喜怒哀楽を表に出しつつ、スケボーを存分に楽しんでみせた点にほっこりさせられます。どちらかというとさつきたちのやりたいことに乗っかるイメージが強かっただけに、自分の得意分野を好きなように満喫するアンの姿を見れてどこか爽快感を覚えました。(他にも1回で乗りこなす桜子ちゃんやタイショーたちも凄まじすぎる……)

 またクロクマ先生の登場によってまたもやオカルトパートが挿入されましたが、どっかで見たことのある主人公2人のシルエットに吹き出してしまいました。この期に及んでゲスト出演してくる、ゆるキャン△勢の存在感が半端なかったです。(ただなでしこはともかくりんはカエルをイキイキと食べないと思うので幻覚かなぁ……?)他にも「水曜どうでしょう」っぽい演出もちょくちょく挟まれるなど、やりたい放題な雰囲気にこちらの情緒もおかしくなってきますね

 

 

 ちびゴジラに関しては先日ファンイベントが開催され、大いに盛り上がりをみせたという話も聞いています。(上の新作アニメ情報もそのイベント中に発表されたとのことですし)正直マニアックな作品とばかり思っていたので、ここまでの人気を獲得していることが意外に感じますね

 恐らくはゴジラシリーズの一角でありながら、過去のゴジラ作品を知らずとも気軽に楽しめるゆるさも関係しているのでしょう。この調子で子どもから大人まで楽しめる作品として、大いに発展していってほしいです。

 

 

 ではまた、次の機会に。