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2025年春アニメ簡易感想 その24

 

 

 

 「ライフネット生命♪」というフレーズで有名なライフネット生命保険株式会社。この会社で最近有名なのが飯島寛騎さんと松田るかさんが出演しているCMで、かつて『仮面ライダーエグゼイド』で主人公とヒロインを演じた2人が揃って生命保険のCMをしている絵面にソワソワした特撮オタクは多かったことと思います。そのためこのCMを作った側にエグゼイドファンがいるのではないか……?と邪推されたほどです。

 そんな中先日公開されたWEB限定CMにて、あの岩永徹也さんが登場。これまた『エグゼイド』にて壇黎斗を演じ、そのやたら強烈なキャラクターで視聴者の腹筋を破壊した人物を起用してきました。しかも「ヴェハハハハハハァッ!!」といった笑いや「それが神の恵みィッ!!」というセリフなど、エグゼイド本編で見た覚えがあるモノばかりなのがあまりにも確信犯すぎます。これまでちょっと匂わせてくる程度だったのに途端に開き直ってネタに走ってくると、いっそ清々しさすら覚えますね

 また松田さんたちの口から「あれからもうすぐ10年だね」というセリフが飛びしているのも気になります。具体的に何から10年なのか全く明かされないままCMが終わっていますが、これはもしや2026年にエグゼイドが10周年を迎えることを指している可能性がありますね。こうしてわかりやすいCMを出すことで東映に「エグゼイドの続編を作れ」と圧をかけているようにも見えてくるので、最早変な笑いしか出てきません。ライフネット生命にエグゼイドの熱烈なファンがいるのは最早確定として、次はどんなネタを用意してくれるのか楽しみになってきました。というか【第一弾】って書いてあるし次またエグゼイドキャストが来るのはありえるのよな……

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

※今週の『薬屋のひとりごと(2期)』はお休みのため感想はありません。

※『ポケットモンスター メガボルテージ』第100話の感想は個別感想で書く予定です。ご了承ください。

 

 

 

 

 

 

WIND BREAKER(ウィンド ブレイカー)(2期)

第25話(最終回)「誰が為の強さ」

 六方一座での騒動も片付いてからの風鈴高校で、ついに明かされたボウフウリン結成秘話。梅宮たちがチーム統一を目指していた中、彼らと拮抗し時には勝ち越したまま風鈴を去っていったチームがいた事実には驚きましたね。その敵チームを束ねていた棪堂に加えて、梅宮が一度も勝てなかった「焚石矢(たきいし・ちか)」という風鈴最強の男の存在まで明かされる始末。平和よりも敵と戦い続ける殺伐とした生き方を望むヤバい連中が、元は身内として潜んでいた話には面食らうばかりです。

 そんな焚石たちがボウフウリン壊滅を狙っている可能性も出てくる中、「守るために戦う」ということを桜が誰よりも先に口にするシーンが印象的。当人も劇中で感じていましたが、自分のためだけに孤独に戦っていた少年がここまで大きくなったものだと感慨深くなってきました。(ただし杉下とは相変わらず仲が悪い模様)その姿を見た梅宮が喜んでいるのも納得といったところで、桜もしっかりボウフウリンの一員として立派になっているのだと実感出来る2期最終回になっていたと思います。

(余談ですが今回の終わりは波乱を呼ぶラストだったものの、1期と比べてしっかり1クール内に収まっていて感心しました。やっぱりアニメはその区切りの中でキチンと終わらせるべきだよね!という考えを持っているので今回の終わり方に安心しています)

 

総評

 町を守るヒーローとなった不良たちの戦いを描いた作品の2期は、1期と地続きのテイストで安心して楽しめました。アクションシーンの質も健在で、それでいてキールとの戦いから歓楽街での出来事まで短くも濃いエピソードが凝縮されているのが魅力。ケンカだけでなく町の人の手助けをする1話完結のお話もあって、彼らが町を守っている実感をより得やすくなっていたと思います。原作の内容に準拠しているだけではあるものの、見やすさに関しては1期の頃よりも格段に上がっていましたね

 また2期においては桜の情緒の成長に、これでもかと力を注いでいたのが印象に残りました。周囲の人間から嫌悪と畏怖の感情しか向けられてこなかったが故に、他人への関係にビクついている主人公の心が絆されていく過程があまりにも丁寧。正直赤ちゃんかよ!?とツッコみたくなるレベルで心の機微に疎すぎる桜に危機感を覚えました(彼に色々教えるために例え話がしつこく挿入されたのも余計にそう感じます)が、仲間たちがじっくりと彼との距離を縮めてくれるので安心して見られたのも大きかったです。それだけに終わる頃には立派になった桜に、親戚のような感覚で見ることが出来た次第です。

 

 

謎解きはディナーのあとで

第12話(最終回)「奪われたのは何でございますか」

 前回の地続きとして、知り合いの一家の娘の誘拐事件解決に動いた最終回。今回は今すぐにでも失われるかもしれない命を助けるためということもあり、コミカル要素は抑えめの終始真面目な展開が目に留まりました。誘拐犯の要求に従いながら追跡する刑事ドラマの定番も抑えつつ、中々に緊迫感のある駆け引きが繰り広げられていたと思います。中でも風祭警部のカーチェイスはハリウッド並のトンデモアクロバティックで、唐突なのも相まって笑いつつも興奮させられましたね。

 犯人に関しては割と切ない復讐劇で、身代金ではなく憎い相手の家族を奪うことが目的という真相にハッとさせられました。やや逆恨みに近いものの、彼の娘を死に追いやった人物が自分の娘の晴れ姿を自慢すれば怒り狂うのも仕方ないと感じますね。ただ最後の最後で思いとどまりかけたのもあって、これまでの事件の中では取り返しは付く程度に収まって良かったと捉えるべきでしょうか

 そして今回最大の目玉と言えば影山の忠誠心。麗子と共に追跡に協力しながらも、どこまでも彼女を信じその身を案じる姿勢に惚れ惚れさせられます。今回の罵倒も麗子への信頼からくる叱責だったので、笑いよりも感動が呼び起こされましたね。敬愛するお嬢様を傷付けられたことへの怒りを露にするなど、前回期待していた通りの反応も見せてくれて影山の活躍に大満足の一言です。(あと彼が気に入っている中華そばの店も気になるところ)

 

総評

 ドラマ化もされたミステリー風コメディ小説がまさかのアニメ化を果たしましたが、その愉快なエピソードの数々を期待以上に楽しめました。執事・影山の毒舌をはじめとして、こちらが楽しみにしている要素をしっかりと踏まえて魅せてくれたのがグッド。謎解きもほどほどで推理しやすいモノも多く、みんなで笑いながら楽しむミステリーとしては申し分ない内容だったと言えます。(ちょくちょく姉と一緒に視聴しながら、謎解き前に推理したのも良い思い出)

 そして最大の魅力が個性豊かなメインキャラクターたち。上述の影山はもちろんのこと、見栄っ張りな麗子にウザい風祭警部など濃い面子をこれでもかとばかりに押し出していたのが見事でした。声優さんの演技もちょうど良く、コミカルで親しみが持てる登場人物になっていたと思います。というか原作のキャラ設定からして実写ドラマよりもこうしたアニメーションの方が違和感がないので、個人的にもアニメの麗子たちの方がかなり好みでしたね

 

 

mono

第11話「山梨かき氷マップ完全制覇」

 夏休みも残りわずか……ということでアンのやり残しとしてかき氷の食べ歩き計画が始動。山梨のありとあらゆるかき氷に一喜一憂しながら、余すことなく堪能していく様子に癒されました。出てくるかき氷も信玄餅が入っていたり果実がどっさりだったりとバラエティ豊かで、リアルが蒸し暑いのもあって惹かれるものが多かったです。何より灼熱の日中を歩き回っては冷たいかき氷で涼むを繰り返す光景は、若い時分だからこそ出来る楽しみ方なので羨ましくもありましたね。前半でかき氷の食べ過ぎからお腹壊しかけるのはまぁご愛敬……

 また今回は久々にシネフォト部の3人メインということもあり、さつきたちの無邪気な可愛さが印象に残りました。デカいかき氷を3人で分けて食べる予定が1人1つずつ頼んだりと、勢いのまま突き進むのもこれまた彼女たちの若さを感じます。ちょっとしたことでふざけたりはしゃいだりする光景もテンポよく、女子高生グループの和やかさがより一層映えていたと思います。(ひぐらしの鳴き真似がやたら上手い桜子ちゃんがここすきポイント)

 あとはこれまた久しぶりのタイムラプスをやった後に、シネフォト部として映画を作る決意を固めるくだりに驚きました。結構急に感じますが、さつきの様子を見る限りずっと前からやろうと考えていたのが伝わってきます。映画研究部との合併だからこそ、写真を撮るだけでなく映画の実績も残したいのも理解出来ますね。写真の方も言うほど撮ってない気もしなくもない。最後の最後にきて映画製作の要素がやってきたことにワクワクが止まりません

 

 

 仮面ライダーに関してはもう1つ、7月末に公開される『仮面ライダーガヴ』と『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』の映画の予告編が解禁された情報にも触れておきたいところ。その中でもガヴの夏映画は、どうやら平和な平行世界が舞台となるようで注目しています

 

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 闇菓子が存在せず人間とグラニュートが仲良く共存していると思われる世界にて、何とストマック家との共闘も描かれる模様。その世界のストマック兄妹は普通に味方らしく、上の動画のラストシーンでショウマを庇うように揃い踏みする絵面に思わずテンションが上がります。(ガヴ本編の主題歌の兄妹集結シーンを彷彿とさせるのも素敵)

 あのランゴたちが味方になるだけで普通に頼もしいうえに胸熱なのですが、一方で丸太を背負っているグロッタがやたら目に留まります。動画内でも肉を美味しそうにかじりついている様子が確認出来ますし、他の兄弟と比べてもネタ要素がやたら強い気がしますね。何より本編でグロッタ姉さんが退場した矢先に、丸太持って大暴れしそうなグロッタ姉さんを見てどんな反応すればいいんだ!?グロッタ姉さんに情緒乱されるわ!!と思わなくも無かったり。ともあれ今年の夏映画も実に楽しみです。

 

 

 ではまた、次の機会に。