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2025年夏アニメ簡易感想 その7

 

 

 

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 『魔法少女まどか☆マギカ』の最新作『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ〈ワルプルギスの廻天〉』の新キービジュアルと最新予告が先日到着。冬に公開延期が発表されてから音沙汰がなかったのですが、いきなり公開されて結構ビビりましたね。しかし新しい映像を引っ提げてくれたおかげで、映画が着実に近づいていることを実感出来るのは非常に嬉しいです

 各画像・映像1つとっても気になる要素が満載。向かい合うようで手を取り合えないまどかとほむらに、それぞれで確認される謎の魔法少女。鳴りやまぬ大量の電話にお菓子をパクつくマミさん……と一見何てことなさそうに見えるものの、どこか不穏なモノを想像せずにはいられない絶妙な塩梅に気をもんでしまいます。未だどういう物語になるのか見えてこない中、果たしてこれらは何を意味するのかで今から楽しみなってきますね。(中でもさやかの包帯の下が明らかになったのが衝撃的)

 あとはやはり公開時期が2026年2月と報じられた点にも注目したいところ。以前まどマギ公式による「今年の冬に延期」という告知がされていたのですが、しれっとさらに来年にまで延びていることにちょっと驚かされました。来年の2月もギリギリ今冬と言える……かもしれません。とはいえ正確な公開月が発表されたのは朗報ですし、明確にしてくれる辺りに制作陣の気概も伺えます。とりあえずは制作は順調だと捉え、この調子で続報を待つ所存です。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

ニャイト・オブ・ザ・リビングキャット

第2話「今宵ねこら星を奪う」

 ヒロインの兄にして作中最も頼もしそうだった「ガク」が猫化して、ちょっとおかしな絶望感も十分だった2話。猫を引き付けるためクナギの圧倒的なおもちゃ捌きが炸裂したりと、相変わらず劇画タッチでシュールなギャグが展開されていました。中でもクナギのじゃれ合い方は見事で、「この状況を幸せだと思うな!」には吹き出しつつも猫を楽しませつつ翻弄させた手腕に舌を巻くばかりです。(対策班がペットボトルと猫よけトゲマットを使って敗走しているのも、あってクナギの知識の正確さが際立っていました)猫への愛情と身を守る選択をキッチリ分けて考えている点も含め、実に頼もしい主人公に仕上がっています

 そしてヒロインの「カオル」とその親友の「ツツミ」の唐突に挿入された過去編もまた愉快。猫のテツオちゃん(いちいち名前のテロップがくっ付いているのがここすきポイント)を助けようとする過程で何度も落ちるシーンがおかしかったものの、失敗を重ねながらカオルと仲を深めていく様子は妙に微笑ましかったです。ツツミは重度の猫アレルギーというこの世界ではとても生き辛そうな持病持ちですが、猫好きなのは他と変わらない点などで好感を抱いていた身としては何ともザワザワさせられる存在です。猫の存在を知ることが出来るレーダーとして、活躍していってほしいところ。

 

 

まったく最近の探偵ときたら

第3話「名探偵アスナロ」「ストーカーの自覚がない奴が一番ヤバい」

 名雲に憧れ探偵になった「翌檜ユウ(あすなろ・ユウ)」がついに登場。初登場時こそ得体の知れない胡散臭さを醸し出していたものの、その面倒くさいキャラのイメージが徐々にひっくり返っていく様子を眺めるのは実におかしかったです。些細なことでもすぐ「妙だな……?」と疑い始めるノリは絶妙にウザくて変な笑いが出てきます

 後半の名雲へのストーカーっぷりなどドン引きせずにはいられない部分も多く、そんなヤバさがかえってアスナロの面白さに繋がっていたと思います。また劇中でのぶつかり合いなど真白との性格的な相性の悪さに反して、思考が似ているのでこの2人は案外いがみ合いながらも時にはすぐに協力出来そうな予感も感じられました。(レーススタート時にお互いを潰し合おうとするシーンに同じ穴の狢という言葉を思い出したり)

 そんなアスナロの助手である「風巻ハナ(かざまき・ハナ)」も地味ながら大きな印象を残していきました。マスターであるアスナロへの辛辣さは想像以上で、彼と真白の対決を心底面倒そうに実況していた姿がじわじわきます。それでいてストーカー(根津)を捕らえるために咄嗟にポンチョを投げるなど、必死かつ女子っぽい様子にギャップ萌えを感じますね。ハナちゃんの可愛いシーンがアニメでどう見られるのか一気に楽しみになってきました。

 

 

おそ松さん(4期)

第2話「スイカ星人」

 夏の風物詩としてのスイカが食べたくなってきた松野家六つ子。スイカ探しそのものはいつものおそ松さんといったノリで安定感がありました(でも普通に可愛いトト子ちゃんが何か怖い……)が、サブタイにもある「スイカ星人」が徐々に侵略の準備を進めている展開にゾッとしました。スイカを食べた人たちが次々と操られてスイカを食べさせてくる絵面は、一転してパニックものに切り替わったかのような唐突さです。侵略が始まるまでの流れと緩急が違いすぎるのもあって、さながら別作品へと変貌していくか過程を見せられているような感覚で中々に困惑させられましたね

 しかし最終的にはスイカ星人たちを受け入れて、一緒にスイカを食べるオチに着地したのもこれまた意外。あまりにも平和すぎて驚いた反面、反省したスイカ星人にスイカの味で素直に賞賛するおそ松に感心させられました。この長男は基本的にこういう場面で取り付くわないので、この本心から喜んでいる姿がスイカ星人の絆したのが伝わってきます。言い出しっぺのくせに勝手にスイカを食べるといった行動は相変わらずだったものの、裏表のなさで良い感じに解決へと導いてくれるのはおそ松の美点かもしれません

 

 

クレバテス-魔獣の王と赤子と屍の勇者-

第3話「勇者の仕事」

 ネルを乳母に引き入れるために山賊潰すぜ、そこの勇者がな!!というクレバテスの無茶ぶりに笑いが止まらなかった今回。自分の力を見せつけるのがヤバいというのはわかるものの、アリシアに丸投げしてくる流れに彼の横暴さの極みを見た気分です。アリシアもアリシアで吹っ切れてからは山賊たちをバッタバッタと倒し、足場を崩して自分ごと落ちる作戦まで敢行するイカレっぷりには面食らいました。今の自分が死なないとはいえ、不死身を利用しているアリシアには驚きますね。前回自ら落下したことといい、異質なまでの度胸の強さはある意味でこの旅に相応しいのかもしれません

 そして肝心のネルは謎の魔獣に喰われてあっさり死亡したのが衝撃的。てっきりクレンたちが土壇場で助けに来るだろうと思っていたので、この呆気なさは正直意外でした。その分少しでも外への憧れを口にするだけで始末する、山賊たちの容赦のなさが克明に出ていたと言えるでしょう。クレンも彼女の死についてごく自然なもののように受け入れており、本作の残酷さと危険に満ちた側面を改めて感じさせてくれるドライなシーンに何とも言えない切なさが湧いてきます。

 

 

ちびゴジラの逆襲

第68話「ちびメカゴジラバグ注意報」

 以前ちびゴジラの自宅判明回で登場したバグったちびメカゴジラ再び。水に濡れるとバグるのに「面白いから」という理由でちびゴジラに雨の中連れ出されるのは初っ端から可哀想でしたね。しかしバグったもとい酔っぱらいになってからは冷凍光線出したり見栄を張ったりとやりたい放題で安心して笑えました。本人は兵器だと主張しているものの、過去のトラウマの数々が疲れた会社員なせいでますます酔っぱらいのイメージが強くなってきます

 そして案の定ボケるちびメカゴジラに周りがツッコむという、ボケとツッコミの逆転現象が見られたのも特徴的。中でもちびギドラは首の1つが凍らされたりと体を張って被害を受けてくれたので何ともシュールな笑いが出てきます。しかもこれだけの目に遭ってみんなで「面白いなぁ」という感想で終わる辺り、全員似たようなモノだとわかりクスっときましたね。

 

 

トランスフォーマー ワイルドキング

第8話「絶望の底」

 前回ラストでワイルドッキングメガトロンに敗れたオプティマスが目覚めた先はまさかの精神世界。この手の描写はトランスフォーマーシリーズでは割とあるあるですが、そこで「ネメシスプライム」というもう1人の自分と戦っていたのは新鮮でしたね。力こそ全てと言い放つネメシスに闇堕ち仕掛けた時はドキドキしましたが、ライトロングの声で正気に戻る展開もグッド。「仲間との絆」を何よりの力と捉える、ベタだからこそ熱くなる復活劇だったと言えます。

 またネメシスの正体である黒いドラゴンの登場、それに立ち向かう白い翼を纏ったオプティマスは地味に大きなサプライズでした。特にドラゴンは玩具情報にもなかった存在なので驚きが大きく、コイツこそが全ての元凶であると直感で理解出来る塩梅に仕上がっていたと思います。そしてオプティマスが突然翼を生やした件については……これまたトランスフォーマーらしからぬ絵面でちょっと困惑しましたねハイ

 

 

 まどマギに関してはもう1つ触れておきたいニュースとして、今年の10月に放送予定の劇場版のテレビエディションがあります。テレビシリーズに新規映像などを追加した劇場総集編『始まりの物語』『永遠の物語』をテレビ用に再編集した形になるとのこと。正直かなりややこしいのですが、上述の映画及び前作の『叛逆の物語』は映画の続きなのでこちらを放送するのも納得ではなりますね

 

 

 気になるのは放送日がまさかの日曜午後5時という点。まどマギをまさか日5枠で見られる日が来るとは思ってもみませんでした。(『水星の魔女』とかをやって多少の暗い展開もイケると判断したのでしょうか)かつて深夜で放送されていたアニメが日中に見られる体験は、何とも不思議な感覚を覚えさせてくれるものです

 

 

 ではまた、次の機会に。