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2025年夏アニメ簡易感想 その13

 

 

 

山崎貴監督の超大作怪獣映画(仮)……

一体何ジラなんだ……

 

 という冗談は置いておき、山崎貴氏が手掛ける新作映画のエキストラ募集が先日始まりました。敢えてタイトルは伏せているようですが、この怪獣映画が『ゴジラ』を指していることは言うまでもありません。そもそも昨年11月に山崎監督がゴジラの新作映画を製作することが発表されているので、隠す必要はないレベルですね。(というかゴジラの公式アカウントで告知している辺りもバレバレすぎる件

 

metared19.hatenablog.com

↑新作ゴジラ映画製作決定当時の所感に関しては上の記事を参照。

 

 まぁそれはそれとして、今回のエキストラ募集の情報からその新作映画の内容も何となく読み取れるのが面白いところ。上のリンク先に「時代設定に合った扮装をする必要があります」という注意書きがあり、基本は黒髪での出演が求められているとのことです。そのうえ眼鏡着用禁止(常用の人はコンタクト必須)とも書かれており、映画の時代は髪を染めたり眼鏡をかけるのが一般的ではないことがわかりますね。最新作は直近の『ゴジラ-1.0(マイナスワン)』と同じ戦後間もない日本になるのか?そういった想像を楽しみながら、エキストラ参加についても検討していく所存です。ただ今回も倍率すごそう……

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

ニャイト・オブ・ザ・リビングキャット

第4話「猫は無慈悲な世界の王」

 ツツミの猫アレルギーを活かして街の脱出を図るものの、そう上手くはいかず……救助用のヘリも猫によって落とされ、そのうえみんな猫の安全を第一にするのでまともに脱出は望めないことは最早明白でしたね。そのせいか一部脱出した面々も、避難先の壊滅で生存が絶望的と猫の絵面に反して割とショッキングな展開が多めでした。(ちなみにヘリの子どもたちでいっぱいのシーンはどう見ても『北斗の拳』パロディです本当にありがとうございます

 あとは猫側に明らかなボス猫が出てきたのも見逃せないポイント。ゴージャスな装飾を付けて如何にも別格の存在感を示しており、猫たちを集める鳴き声持ちも相まって脅威として描かれていたのが印象に残りました。何よりクナギとの関連性を匂わせており、本作の少量のミステリー要素を担っている猫と言えるかもしれません。

 そして第1話前半の時系列に話が戻り、タニシの雑な扱いに同情しつつ新キャラ登場とようやく話が進んだ気がしますね。特に仲間入りを果たした「アラタ」との交流を経て、彼が暮らしている砦へと行く準備も整っているのでワクワクしてきます。まぁそこも猫によって破壊される可能性は大なんですが……

 

 

まったく最近の探偵ときたら

第5話「大人の世界へようこそ」「真夏のソリッド・シチュエーション」「真白と星のエージェント」

 今回の前半は名雲行きつけのバーによる“こいつはケッサクだな”な爆笑劇が開幕。お客全員があだ名で呼び合い、カッコよさげなセリフを吐く光景は大人とはいったい……うごごごっと問いかけたくなるものとなっていました。クールなやり取りを期待するマスターの反応もストレートすぎて、若干面倒くさいと感じてしまいますね。ただまぁシュールすぎるけど当人たちは割と楽しそうなので、最終的には微笑ましく見えてきましたが。

 中盤は閉鎖空間でクイズを出してくる謎の敵との対峙。導入からして知能対決が繰り広げられそうなところですが、結局真白のパワーで解決するのが実にこの作品らしかったです。しかしそれ以上にマキちゃんの若かりし頃の写真が晒されまくり、当人が赤面しっぱなしの様子がこのエピソード最大の見どころなのは言うまでもないでしょう。それにしてもマキちゃんの情報を入手しているこの犯人は中々やりますね……

 そして後半は新キャラ「星野アズハ(ほしの・アズハ)」が本格参戦。エージェントを自称する迷惑マッドサイエンティストといった趣で、テンションの高さも相まって強烈な印象を残していきました。一方で名雲とは同じビルで居を構えている者同士、若干の付き合いの長さを感じさせる描写があるのがニクいところ。アズハさんの言動から、名雲が今を楽しんでいるのがわかり顔が綻んできます。

 

 

おそ松さん(4期)

第4話「縁日」

 夏ということでお祭りの準備から始まった今回。あの六つ子たちも真面目に働いており、劇中のオムスビたち同様驚愕を受けました。しかしそれらの和やかな雰囲気が全て御神輿の布石だとわかり、命がけの神輿担ぎは仰天せずにはいられなかったです。昔からの面々が死を覚悟している節があったので何事かと思っていただけに、全国を回る力技の衝撃はかなりのモノだったと思います。

 結局この祭りは何だったのかと困惑したのですが、ラストに映った赤塚不二夫氏のサイケデリック位牌で全て腑に落ちました。このお祭りそのものが8月2日の命日に合わせて、赤塚先生を偲ぶものだと察した時の納得感は凄まじかったです。赤塚不二夫生誕90周年作品として、おそ松さんなりに原作者への敬意を込めたエピソードだと思うとエモさに溢れてきますね。(ちょくちょく出てきた少女の正体も氏の娘の赤塚りえ子さんだと噂されてるとか……)

 あと余談ですが、にゃーちゃんやオムスビたち視点で話が進んでいったのが面白かったですね。『おそ松くん』時代にはいなかった本作のオリジナルキャラとして、原作メンバーの不可解さを視聴者にわかりやすく伝えてくれたと言えます。何よりそんな彼女らが半纏を貰いお祭りに参加するシーンが素敵で、仲間(生贄)として受け入れられる良き瞬間になっていた……かなぁ?

 

 

クレバテス-魔獣の王と赤子と屍の勇者-

第5話「ボーレートの進軍」

 西の魔獣王に仕える魔獣「ガルト」が登場。(余談ですが声が青柳尊哉さんということでジャグラーとかスターシャイン星野のことを思い出したり)最初こそ新たな敵勢力かと警戒しましたが、人属たちの調査をしているとわかりクレンと速攻で話し合いに移行して一安心。ガルトは割と理性的なキャラクターとして描かれており、魔獣側は思った以上に穏やかな気性であることを何となく認識することが出来ました。そして彼の主である魔獣王「ザフティエ」に関しても、人間へのスタンスなどでかなり興味をそそられてきます

 一方で魔獣たちを捕獲していると予想されている隣国・ボーレートの存在も明らかになり、この国の軍が当面の敵になるのだと直感で理解しました。特に将軍である「ドレル」はまさかのアリシア父の仇という、意外な因縁まで引っ提げてきたので少々驚きましたね。この連中が何を企んでいるのかは現状不明ですが、疲弊したハイデンをここぞとばかりに攻めている様子からしてかなり好戦的であることは伺えます。魔獣たちの物語だけで終わらず、人間同士の戦争にまで発展していったので複雑さもより増してきた印象です。

 

 

ちびゴジラの逆襲

第70話「正義の味方ちびJJ」

 新シーズンにて登場が予告されていた新たなちび怪獣「ちびJJ」がついに登場。ジェットジャガーモチーフということでどんなキャラになるのかと思っていたら、まさかの私人逮捕系キャラというとんでもない奴でした「正義の警察官」を自称して誰彼構わず逮捕しようとしてくる、強烈な面倒くささに正直面食らってしまいましたよえぇ

 何よりちびJJ本人が「自分は逮捕するのが好き」「ヤンキーじゃなかろうと気分で逮捕する」と認めているのがヤバいですね。悪事という名の難癖を付けてくるところといい、厄介さという点では過去最凶かもしれません。ちびゴジラ含めた全員がツッコミに回るレベルだったのも相まって、これまでのちび怪獣の中でも相当なインパクトだったと思います。

 

 

 ゴジラと言えば他にも現在ヤングチャンピオンにて連載中の漫画『ゴジラ ギャラクシーオデッセイ』についても外せません。『FINAL WARS』を彷彿とさせる近未来SF要素&怪獣バトルが満載の作品として、毎回楽しみに読んでいます。中でも主人公兼ヒロインの海堂ミユはかなり気になるキャラとなってきました。

 

 

 作者・石口十氏による直球の可愛らしいヒロインデザインはゴジラ作品では珍しい一方で、4話で判明したゴジラに対する感情の重さには衝撃を受けました。ゴジラが街を破壊していく様を「美しい」と感じ、目を奪われる様はまさしく彼女がゴジラに魅せられた存在であることを伺わせます。(そんな自分が人間社会では生きられないことを自覚し、宇宙にゴジラを連れて行って心中を図ろうとしている節があるのも元ネタであろう芹沢博士の匂いがしますね)果たしてミユのゴジラへの恋慕に似た感情の行方はどうなるのか、そちらにも注目していきたいと思います。

 

 

 ではまた、次の機会に。