言わずと知れた親愛なる隣人ことスパイダーマンの新作映画の情報が先日解禁。『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』(原題:『Spider-Man: Brand New Day』)というタイトルも判明したトム・ホランドさん主演のシリーズ4作目ですが、その撮影開始の様子を映した内容が実に新鮮でした。MCUではこうした大勢の前で撮影せず重要なシーンなどコッソリ撮るのが主要なイメージがあるだけに、この試みはかなり挑戦的と言えます。最近現地アメリカでその撮影中の映像動画がチラホラ見られていましたが、こういうことだったのかと膝を打ちましたね。(最もここで撮影した映像は本来のストーリーを隠すためのフェイクの可能性もありますが……)
さてこの映像ではやはり主演のトム・ホランドさんの姿が印象に残ります。現場を見に来たファンとの交流も忘れない様子もさることながら、顔つきなどが精悍になってきているのが素敵ですね。2017年の『ホームカミング』から始まったシリーズからもうすぐ10年が経とうとしているのもあって、あの頃の少年が大きくたくましくなったものだと感慨深いものを覚えた次第です。そんな成長したヒーローの授業参観的な気分も兼ねて、今度の新作スパイダーマン映画にも期待しています。
というわけで以下、今週の簡易感想です。
サイレント・ウィッチ 沈黙の魔女の隠しごと
第6話「場違いな一杯」
貴族の学園ならではの必須科目・社交ダンス&お茶会にかつてないほど苦戦するモニカ。当人は必至なのはわかる反面、ダンスの拙さといい絵面が面白すぎるのでついクスっときてしまいますね。特にラストの会長とのダンスは、彼のペンダントを見て気を紛らわす乗り切り方に笑いが止まりませんでした。口に出さなければ良かったのに失言に失言を重ねてしまうところが空回りした陰キャっぽいなぁとちょっと感じたり。
一方お茶会の授業はかなり重苦しい空気になっていて、正直視聴中肝が冷えました。しかもお茶を捨てられるなど陰湿ないじめにも胸を痛めましたが、コーヒーによる良い意味での場の壊し方を用いたのは興味深いポイント。相手に期待されたくない・関わりたくないと思っていたモニカが、友達の名誉を守るために敢えて自分の恥を晒す姿勢に感動を覚えます。ラナの一言も温かくて、マナーに最も必要とされる「相手への思いやり」が伝わってきました。
お茶会といえば同じ席に座っていた上級生「クローディア」についても気になるところ。厳しい言動で場の空気を濁らせる一方で、モニカの正体を探るような口ぶりは見ていて冷や汗をかかされますね。沈黙の魔女への畏敬の念を口にしていましたが、それは純粋な憧れかモニカへの勘ぐりなのか……真意が読めないだけに思わず身構えてしまいそうになりました。
青春ブタ野郎はサンタクロースの夢を見ない
第6話「記憶領域の君と僕」
身を削っての人助けを続ける赤城とそれを止めようとする咲太とのゲーム。何かを忘れてしまっているとされる咲太が、自分と赤城に関する記憶を探っていく勝負が展開されました。やはりというべきか、赤城が咲太への好意と罪悪感で動いているのはほぼ確定と見ていいでしょう。しかしその一方で高校時代は彼氏の家で寝泊まりしていたりと、これまでのイメージとはだいぶ異なる赤城の過去もあって少々混乱してしまいます。
そして中学の卒業アルバムから、前回の赤城の発言と食い違う事実が判明したのが衝撃的。言われてみると「優しさに辿り着きたい」のきっかけである翔子さんとの出来事と時系列が合わないので、気付いた時はハッとさせられましたね。そうなると今の赤城は何者なのか?という問題になってくるのですが、可能性が高いのはやはり平行世界でしょうか。(腕に何かしらのメモが浮かび上がる点は『ランドセルガール』の平行世界の咲太を彷彿とさせますね)ポルターガイストと思われた思春期症候群も、別世界の赤城による介入なのかもしれません。
そんな赤城の秘密を探っていく傍らで、多くの人物との交流が描かれたのも見どころの1つ。個人的には赤城の咲太への好意や、過去の後悔などをハッキリと教えてくれる存在のありがたさが身に沁みました。中でも友部さんはカウンセラーということもあって、赤城の本質を突いている節の言動が多くて興味深かったです。こういった人脈の太さもこの作品の魅力だと深く感じられますね。(それ以外だと咲太の両親にご挨拶に行く麻衣さんの行動力の高さがここすきポイント)
SAND LAND: THE SERIES(サンドランド ザ・シリーズ)
第6話「悪魔のベルゼブブ」
最悪の敵・ゼウを討つため、ラオとベルゼたちの戦いが繰り広げられたクライマックス。まずは虫人間を相手にブチ切れ、悪魔としての本来の力を発揮するベルゼが印象に残りました。相手の攻撃にビクともせずパンチ一発で吹っ飛ばすという、鳥山作品定番の描写で格の違う強さが伝わってきましたね。それでいてアクロバティックに動き回り、波動の拡散で辺り一帯を吹き飛ばすなど3Dアニメならではの大迫力なアクションも素晴らしかったです。圧倒的な実力を発揮しながら虫人間にも手を差し伸べるシーン含め、ベルゼの強さと優しさが伝わってくる戦闘シーンに仕上がっていました。
対するラオの戦いは別の意味で手に汗握るものに。相手が空を飛んで撃ってくる不利な状況を、クレーンを陰にして隠れるといった戦術で乗り越える様子はややスパイアクションのテイストがありましたね。煙の中を悠然と進んで射撃の実力を見せつけるなど、ラオのハードボイルドな面が最高潮に達してました。それでいて彼自身はゼウにトドメを刺さず、ベルゼが殴り飛ばして終わらせるのがここすきポイント。銃ではなく悪魔の王子という一見ふざけた存在が決着を付けることで、本作のテイストが守られたと言えるでしょう。
またラオのサポートするシーフやここぞという場面の見せ場を作ったアレ将軍にスイマーズと、他のキャラもしっかり活躍してくれたので最後まで満足して見ることが出来ました。ダムの件などをあっさり解決しつつ、戦車で帰るラオたちを描くことで爽やかな余韻が得られたのもグッド。原作漫画及び映画のエピソードの終わりとして、これ以上ない終わり方だと思いますね。
ぷにるはかわいいスライム(2期)
第18話「人間のハッピーエンド」
「ふつーホビーは劣ってるから人間様になりたいって憧れるものでしょおおお!?ホビーごときが人間と対等なつもりでいるなんて理解不能(おかしい)ぃいいーーーーッ!」
「アナタがコタロー様と友達ィ?友達「ごっこ」の間違いでしょおがッッ!!!!」
「アナタはホビーだから本物の友達にも恋人にもなれないのッ!なりうるのはパーフェクトなジュレの方ッ!」
原作漫画の頃からずっと楽しみにしていたシーンがついにアニメ化されて感無量の今回。コタローにアピールしつつぷにるを敵視するジュレの本性が明らかになるシーンが、アニメでさらに過激に表現されていて慄きつつも興奮を覚えました。(雨上がりの校舎裏というシチュエーションで、ジメジメした雰囲気がジュレの感情の爆発によって一気に開放されたことを印象付けられます)この一連のやり取りのおかげで本作の物語のギアが一段階上がったことを改めて実感した次第です。
何と言ってもジュレの剥き出しのコンプレックスが描かれたのが最大の見どころですね。「パーフェクト」に固執する点といい、ホビーを劣ったものと認識している言動といい、自分への劣等感に塗れているからこそ完璧な存在として人間を目指しているのが読み取れました。そのうえぷにるとコタローの関係を「ごっこ遊び」と見下す一方で、コタローに理想の人間像を押し付けているジュレがやっていることもまた「ごっこ遊び」に過ぎないのが滑稽を極めています。何より原作ではコタローが人形遊びしているシーンがあるので余計ジュレが道化に……そんなジュレに恐ろしさを抱くと同時に、そのどうしようもなさが彼女の魅力だとも捉えられました。
あとはやはりぷにる独特の価値観が改めて描かれたことにも触れておきたいです。ジュレがホビーを不完全なものとして見ているのに対して、ぷにるにとってスライムの自分の考える“かわいい”ものを表現出来る理想の存在。人間の姿をしているのもそれが可愛いからというのが実にぷにるらしいです。それでいてクリアサンダルに変身して周囲に引かれるシーンも印象的で、可愛いにも種類があることを理解していないのが人外感を際立たせていましたね。
スパイダーマンといえばアニメ『スパイダーバース』シリーズも気になっているところ。最終章である『ビヨンド・ザ・スパイダーバース』が2027年に延期になったものの、そこから大きく動いていないので再来年には見られると楽しみにしています。上のブランド・ニュー・デイが来年、そしてスパイダーバースが再来年と、2年連続でスパイディを堪能出来ると思うとワクワクが止まりません。
ではまた、次の機会に。
