新・メタレドの楽しんだもん勝ち!

様々な作品について語ったり語らなかったりするサイト

2025年夏アニメ簡易感想 その22

 

 

www.youtube.com

 

 様々なロボットアニメ作品がクロスオーバーする人気ゲームシリーズ最新作『スーパーロボット大戦Y』にDLCにて『仮面ライダーW』の参戦が決定。正確には昨年放映されたアニメ映画『風都探偵 仮面ライダースカルの肖像』出典で、実写作品ではなくアニメ化されているからこそライダーの登場が実現したというべきでしょうか。(思えば『ULTRAMAN』もアニメだったので過去作に出れましたし)何にせよ仮面ライダーがスパロボに参戦するのは前代未聞の事態であり、普段スパロボをプレイしていない身としても驚かずにはいられません

 参戦キャラとしてもタイトルにある仮面ライダースカルから仮面ライダーダブル、さらに映画の方では出番がなかった仮面ライダーアクセルまでもが出てくる模様。これらのキャラがアニメの声優さん準拠で喋り、他作品の敵と戦う絵面を想像すると中々にワクワクしてきます。特にスパロボYでは『ゴジラ S.P<シンギュラ・ポイント>』も参戦するので、ゴジラVSライダーという夢の構図も実現するかもしれません。(実際ネット上では不死身の照井竜ならゴジラ・ウルティマの熱線にもきっと耐えられる!とか言われているとか……)

 そもそもロボではないライダーがスパロボに参戦するのはアリなのか?と疑問を呈する人も少なくないらしいのですが、個人的にはあまりそこは気にしていません。ロボットではなくともパワードスーツでの参戦をした作品は前例がありますし、SDガンダムと同じような感覚で見ればそこまで問題はないかと思います。ともかくライダー参戦でさらに盛り上がっていくスパロボに、注目せずにはいられないニュースだったと思います。(下に続く

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

ニャイト・オブ・ザ・リビングキャット

第7話「遊星からの猫D-REX」

 前回ラストに登場した謎の猫。普通の猫よりも頭脳が発達し人語を理解していることがナレーションで早々説明されましたが、そのままクナギたちを助けてくれるシーンで異質さがこれでもかと出ていました。同時に自身が感染していることを理解し、そのうえで味方となってくれるのでこの世界においては危うくもかなり頼もしく見えてきます。それでいて自分が何者なのかに疑問を抱いている点が興味深いですね。「吾輩は猫である」とばかりの訳知り顔なキャラクターながら、アイデンティティに悩む非常に面白いキャラクターに仕上がっていると言えるでしょう。

 そんな味方である猫を引き入れたクナギたちのウキウキっぷりも今回の見どころ。アラタを筆頭に猫のためのアイテム選びを楽しみ、猫談議に花を咲かせる様子には思わずほっこりしました。(猫グッズ選びのポイントは普通に参考になりました)猫とまともに触れ合えなくなった世界であることは散々描写されてきたので、この状況が彼らにとって如何に救いになっているかが伝わってきますね。大の男たちが揃っていじらしい反応を見せてくれるのもあって、笑いながらも大いに癒される微笑ましい回となりました

 

 

まったく最近の探偵ときたら

第7話「名雲のサイバー事件簿」「怪盗のメソッド」「探偵助手の休日」

 YO(やべえおじさん)四天王、ついに集結!!前々回衝撃的な登場を果たした乳首試食おじさんを筆頭に、十字胸毛おじさん&ロープ大好きおじさん&挙動不審おじさん(名雲)全員がまとめて揃う瞬間は個人的に圧巻の一言でした。ビジュアルと奇行こそ最悪なのに、良識と正義感を併せ持つ心優しい人物ばかりなのでそのギャップに笑いを困惑を覚えます。まぁどっちにせよ不審者なのは変わりないので警官に速攻で連れていかれるスピード感もたまらないのですが……

 そのあまりのインパクトに風ちゃんなど他キャラの印象が霞むのが恐ろしいですね。サイバー洗脳にあった真白も中々に狂気に溢れていた(「サイコパスが見る初夢」というパワーワードもここすきポイント)のですが、試食さんたちが出てきた瞬間そちらに持っていかれていました。というわけで試食さんの破壊力を味わえるエピソードばかりをチョイスした今回の満足度は半端なかったと思います。

 そんな状況で負けじと輝いていたのがマキちゃんのエピソード。意外と謎に包まれているマキちゃんの日常が少しだけクローズアップされ、彼女の人となりがそれとなく伝わってきました。本作のキャラでは珍しくストイックで真面目な生活を送っているので、変人に巻き込まれるギャグが余計に輝いて見えましたね。何より何かと辛辣なアスナロの助けに満更ではない態度を見せるなど、2人の関係性にニヤリとくる一幕となっていました。

 

 

おそ松さん(4期)

第7話「物語だじょ」

 今回は各期に1、2度あるこぼれ話集。有名な童話・昔話を全力でパロっておちょくる「世界名作劇場 おそ松さん」が展開されました。初っ端から「フランダースの犬」を持ってきて、主役を変えながら同じシチュを何度もやってくるので笑いが止まらなかったです。短いコントをテンポよく消費していくスタイルなうえ、「ヘンゼルとグレーテル」などのあるあるにもツッコむところも実に愉快でした。(毎回アイキャッチが入る構成も当時と変わらないので、個人的にはここで懐かしさを感じました)

 ちょっとだけ長いエピソードは「トト子ちゃんの白雪姫」と「カラ松の鶴の恩返し」の2つ。まず前者は白雪姫役のトト子ちゃんがパワフルすぎるの一言で、毒まで喰らう範馬勇次郎スタイルを披露してきたので慄いてしまいました。しかし4期に入ってからのトト子ちゃんは普通に良い子で毒が少なかったので、久々に美少女では終わらない一面を見られたのは嬉しい限りです。この自分の美しさに絶対の自信がある点は素直に尊敬させられます。

 そして後者のエピソードはまさか鶴の恩返しでこんなドロドロ劇が繰り広げられるとは……という驚きが強かったです。配役の時点で怪しかったのですが、徐々に増えていく鶴松たちの天丼にじわじわ笑いが湧いてきましたね。最終的には丸く収まったものの、お爺さん役のカラ松が責められる流れに昼ドラ的キャットファイトは何とも強烈でした

 

 

クレバテス-魔獣の王と赤子と屍の勇者-

第8話「蟲の流動」

 アリシアの勇者としての素質が問われた今回。殺気立つ街の人々を止める自警団隊長との会話、そしてメイナードと彼が操る蟲との戦闘などいずれも彼女が「勇者たりえるか」と試されているような様子が目に留まりました。多くの人や国の運命を変えながらも、魔獣王に挑むことに意味があったのか……個人的にも気になっていた疑問をアリシア自身の感覚で知ることが出来のは良かったですね。そして勇者として人々を守り、希望とならんとする姿勢も感じることが出来ました。今回はクレバテスに助けてもらったものの、アリシアにとって大きな一歩になったのは間違いないでしょう

 また今回相対したメイナードの勇者に対する感情が興味深かったです。自分と家族を助けてくれなかった勇者への逆恨みだけならまだしも、アリシアに向けた「本物の勇者じゃない」といった口ぶりが気になりました。アリシアを偽物と断ずる辺り、メイナードは「真の勇者」とも言うべき人物に会ったことがあるということなのでしょうか。彼の愛憎入れ混じる勇者への厄介オタクぶりの背景に、本作における勇者を定義するための重要な要素が隠されているのかもしれません

 

 

ちびゴジラの逆襲

第73話「キャンプ大好きちびガイガン

 今シーズン始まってからようやくちびガイガンが登場。キャンプ道具目当てでちびゴジラに頼られた時は気の毒に思いましたが、仲間に入りたいオーラが一転してウザかったですね。そしてここぞとばかりに仕切っていくキャンパーとしての一面も判明しました。他にも寝る前に恋バナ(?)を持ちかけてくるところといい、意外と可愛いところがあるちびガイガンに萌えてきます

 それだけにマイペースなちびゴジラとのコント劇が実に痛快でした。熱線での火起こしやメゴやんの電子レンジに難色を示したりと、上述にもあるキャンパーとしてのプライドが何となく見え隠れしていますね。まぁレンジはともかく火起こしではすぐさま論破されてしまうのがちびガイガンらしかったので、彼のいじらしさにとことん癒された次第です。

 

 

 スパロボYの仮面ライダー参戦によって、ガンダムやゴジラとの共演が叶った異例の事態。ここにウルトラマンも入れば実質コンパチヒーローシリーズだなぁ、という感覚に襲われます。それだけにコンパチヒーローの復活が頭の中に浮かんできました。ライダー&ウルトラ&ガンダムが操作出来るゲーム『ロストヒーローズ』にハマったこともあるので、最新作品を加えた続編などをつい想像してしまいます。(ガヴ&オメガ&ジークアクスとか見てみたい……)

 コンパチヒーローズはスパロボの原型にもなった作品なので、ある意味で先祖返りしつつある状況に期待せずにはいられないところがありますね。最も高望みがすぎるので切望するのもいけません。あったらいいな程度に留めつつ、公式の供給をしっかり享受して意見を出していくことを心がけていきたいと思います。それがいずれコンパチヒーローシリーズ復活の礎になると信じて……

 

 

 ではまた、次の機会に。