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2025年夏アニメ簡易感想 その25

 

 

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 現在開催中の東京おもちゃショーにて、ゴジラの新たな玩具シリーズ「ゴジバースト」の情報が公開されました。全高約88㎜ほどの手のひらサイズの可動フィギュアで、お手頃価格で集めやすさをウリとした商品として売り出すようです。原材料費高騰などの問題からくる昨今の玩具の高騰を踏まえると、多少チープながら買いやすい・遊びやすい商品を出してくれるのは非常に嬉しいですね。かつて放送された『ゴジラアイランド』を彷彿とさせるコンセプト動画も配信されており*1子どもたちに手に取ってもらおうという気概に溢れていて好感が持てます

 

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 しかしそれ以上に注目しているのがこのシリーズのラインナップ。第1弾はゴジラ(1991)に三式機龍、モスラにヘドラと手堅い面子の他にも、ビオランテ(花獣形態)やショッキラスといったマニアックなものまで揃っていて衝撃を受けました。特にショッキラスの立体化は僕個人初めて見たので驚かずにはいられません。他にもデストロイアやスペースゴジラといったVSシリーズの人気怪獣も今後発売されるようですし、ゴジラファンにとっても意外な捻った商品展開に期待出来ますね

 そして極めつけは「ガトリングガイガン」なる謎のオリジナル怪獣。ガイガンの派生形態なのは言うまでもありませんが、まるで見覚えのないガトリングガンを装備した姿は仰天モノです。それでいてガイガンの腕をガトリングにするという、子どものアイデアをそのまま形にしたようなデザインに少々惹かれますね。おかげで上のマニアックなチョイスといい、この玩具の企画担当者は相当ゴジラが好きであると確信しました。第1弾からいきなり攻めまくっているゴジバースト、これは応援したくなってきます

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

ニャイト・オブ・ザ・リビングキャット

第8話「ニャルマゲドン」

 

熊が猫になれるのなら、俺も猫になれるはずだ

 

 いや何言ってんだお前。前回ラストの熊の襲撃だけでも絶大なインパクトだったのに、クナギの上述の発言のせいで内心宇宙猫に陥ってしまいました。ナレーションも「人間のような猫」「熊のような猫」とか言い出すので、本作の意味不明なギャグもかなり極まってきたことをここで痛感した気がします。それはそれとして味方猫の助太刀もあった猫バトルは普通に見応え抜群だったので余計に面白かったですね

 他にもアラタやウォード兄弟による猫との追いかけっこも興味深かったです。前者はカラス型の装置で、後者はうるさいバカになって追い払う絵面は例によってシュールの一言。どちらも猫が嫌うものを的確についているので理に適っているのですが、それでも隠し切れない笑いが描かれていましたね。(ただ個人的には親父の言葉を思い出したウォード兄弟の奮起が普通に胸熱だったり

 そして砦に戻ってからは味方になった猫もとい「ジョーンズ」のお世話の話に。グランマを説得する絵面が完全に猫を拾ってきた子どものソレで、わかっていても堪えきれなかったです。クナギの「ちゃんとお世話するからぁ!」が迫真すぎる……確かにこの世界で猫を飼うことは非常に難しいのですが、本作の登場人物は一度拾った以上は決して無下に扱わないでしょうしその点は安心出来ると思います。

 

 

まったく最近の探偵ときたら

第9話「スマホの管理はしっかりと」「マキちゃんとアスナロ」

 スマホを悪意ある人物に盗まれるという現実でも恐ろしい事件も、本作にかかればとんでもギャグに変貌!女性被害者の苦しみ様を楽しむ普通にゲスい犯人が出てきたのですが、その男の無茶ぶりを真白が体を張ってクリアしていくので何だかんだでクスクス見ることが出来ました。本人はひたすら気の毒なのですが、人間をやめている身体能力で笑いを取ってくるのは流石本作のメインゴリラヒロインといったところ。風ちゃん&試食さんのコンビが犯人を懲らしめるシーンも痛快で、結果的に十分なカタルシスを味わえましたね。

 そして後半はアスナロとマキちゃんの出会いに触れたエピソード。始まりこそテレビ局の視聴率稼ぎに利用された形でしたが、表面的なモノに騙されない両者が引き合う絵面にどこかグッときました。立てこもり事件の話もアスナロが悔しいことにカッコよかったですし、彼とマキちゃんとの間に確かな信頼関係が築かれていることが読み取れます。女子会の時のマキちゃんの発言といい、2人のお互いに向けた絶妙な矢印がやはり好きだなぁ~、と改めて思いましたね。(一方主人公コンビに関しては……名雲がいつになく貧弱すぎて心配せずにはいられなかったり

 

 

おそ松さん(4期)

第8話「一松とドロネコ」

 一松メインの今回ということで、彼と猫の交流が描かれることに。ただ肝心のドロボウネコもとい「ねこまる」がナチュラルに2足歩行しているせいで妙なシュール感が生まれていました。一松に懐いた後の変容ぶりといい、ギャグ作品らしい振り幅で笑わせに来るキャラになっていたと思います。(調べてみたらこの回は『おそ松くん』のエピソード「チビ太とドロネコ」を元ネタとしているようですね)

 一松がねこまるを変えるまでは普通に良い話だったものの、町が野良猫で溢れかえってからの展開には胸が締め付けられました。危害を加える猫たちの駆除に乗り出す行政の選択も、それに「捨てるからだろうが!」と憤るチビ太の気持ちも理解出来るだけに何とも言えない苦々しさを覚えます。肝心の一松の行動も、根本的な解決にはなっていないので見ていて切なくなりましたね。昔ながらの風刺が利いていて考えさせられた次第です。

 野性に戻ったねこまるに関しては、明らかに自分を悪者に仕立て上げているのが伝わってきてこれまた辛かったです。他の野良猫たちを守るためなのはもちろん、一松に迷惑をかけないために敢えて手を振り払ったのは明白。その後一松が元気になったオチにはズッコケたものの、ねこまるとの別れは純度の高い悲劇に仕上がっていたと思います。それはそれとして猫を飼いたいならちゃんと働けよと言いたくなったり。

 

 

クレバテス-魔獣の王と赤子と屍の勇者-

第9話「戦場のハイドラート」

 ハイデン国の首都・ハイドラートにてドレル軍との戦争が勃発。そこにアリシアとクレンたちが介入することとなりましたが、目的に「ドレルの背後にいる魔獣王を探る」が含まれている要素にワクワクさせられます。ハイデンの炉には何があるのか、そもそもハイデン王は何故クレバテス打倒を掲げたのかといった謎も全ては繋がっていそうで、いよいよ点と点が線となりそうな瞬間の高揚感を味わえました

 またアリシアたちのパーティーも「その後の人生を自分で決めるため」といった意志を見せているのが素敵。生まれは決められないもののその先は異なるかもしれない……そうした希望を見せていくれる点も含め、ちょっとしたくらいマックスに立ち会えた気分です。(敵側の「ナイエ」が利用されまくってコメディリリーフになっているのもここすきポイント)

 あとはハイデン国の皇太子妃「トアラ」も印象に残りました。王が亡き今だからこそ国を背負い、前線に出て戦おうとする女傑っぷりは中々のモノ。ドレルに追い詰められても魔剣の破壊を狙っているなど、毅然とした姿勢には尊敬の念を覚えます。個人的には本作でもトップクラスに好感が持てる人物かもしれません

 

 

ちびゴジラの逆襲

第74話「花に言葉をかけましょう

 ビオ姉さんことちびビオランテが花壇のお世話をしていたのでみんなでお手伝い。ただ当人含めて花にかける言葉の生々しさが何とも強烈でしたね。ビオ姉さんの「お祭りの屋台にクリーニング屋があったらどうする?」など、絶妙に返答に困るものばかりなのが余計に腹筋にきます。中でも虫嫌いのちびモスラが「虫が付いたら引っこ抜くわよ~」と脅しにかかるのがここすきポイント。

 あとはビオ姉さんが花言葉を教えてくれたのですが、よりにもよってネガティブなモノばかり紹介するのがおかしかったです。果ては「乾きもの言葉」なる意味不明なモノまで出してくる辺りは、ここまで描かれていたちびビオランテらしいと言えます。そのうえでお礼の花が弟切草、花言葉が「恨み」というオチで締めるのが秀逸で笑いが止まらなかったです。

 

 

 ゴジラと言えば毎年恒例のゴジラフェスの情報も見逃せません。11月3日のゴジラの日に開催される記念イベントであり、毎回新作特撮映像を発表する場としても有名になっています。そして昨年のファイナルウォーズゴジラとジェットジャガーが大活躍したフェス・ゴジラシリーズに続く、今年の新作映像の予告が早速公開されました

 

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 上の動画を見てもらえればわかりますが、今度は『ゴジラ2000 ミレニアム』のゴジラ、通称「ミレニアムゴジラ」が出てくる模様。細く尖った背ビレに加えて、スマートながら鋭い顔つきはまさにミレニアム作品のゴジラといったところです。さらにはあの鈴木福さんが一瞬だけですが確認出来、作品の主演を務めることはほぼ確定な点にも興奮させられます。まだまだ先の話ですが、今年のゴジラフェスも楽しみですね。

 

 

 ではまた、次の機会に。

 

*1:リンク先(https://www.youtube.com/watch?v=E73t5pKtH6k)を参照。