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2025年夏アニメ簡易感想 その27

 

 

 

 言わずと知れた藤子・F・不二雄氏の代表作『ドラえもん』。そんなドラえもんの誕生日が、明日9月3日であることを知っている人も多いかと思われます。しかも今年はドラえもんの漫画が連載されてから55周年を迎えるとのことで、いつにも増して大々的にドラえもん生誕祭が行われることとなりました

 その一環として3日までに豪華執筆陣による記念イラストを毎日1人ずつ発表する企画が開催されており、実に様々な漫画家がドラえもんを祝ってくれました。高橋留美子氏や山口つばさ氏、吉崎観音氏にえらけいこ氏。さらにはコロコロコミックの後輩として曽山一寿氏や木村風太氏と、実にバラエティ豊かな方々が名を連ねています

 中でも個人的に衝撃を受けたのが萩尾望都氏。ピンとこない人もいるかもしれませんが、『ポーの一族』『トーマの心臓』など数々の名作を生み出し「少女漫画界の母」の異名で呼ばれるレジェンド作家です。不肖メタレドが最も敬愛する漫画家の1人であり、当ブログでも度々その名を出してきました。そんな萩尾氏がドラえもんの誕生日をお祝いしてくれることに、驚きと喜びを覚えずにはいられません

 そんな萩尾氏が描いたドラえもんのデザインにも目を見張るものがありますね。今回寄稿してくれた作家先生たちはいずれも自身の作風を反映させたドラえもんを描いていますが、上の萩尾氏のドラえもんの顔は良く知るデザインそのまま。胴体こそ氏らしいクセが出ているものの、ここまでドラえもんのパブリックイメージに忠実なイラストは見たことがありません。ドラえもんは簡単なようで藤子氏と同じ感触にするのは難しいと聞きますし、それをこなす萩尾望都という漫画家の画力に舌を巻くばかりです。それでいて氏の代表的キャラである「モトちゃん」と一緒のイラストの華やかさも見事ですし、改めて尊敬する作家の素晴らしさを堪能した次第です。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

サイレント・ウィッチ 沈黙の魔女の隠しごと

第9話「明かせぬ秘密」

 第二王子暗殺を阻止したものの、あまりにも切ない終わり方となってしまった今回。ケイシーの極刑は何とか見逃してもらったとはいえ、友達との別れに項垂れるモニカの姿は見ていられませんでした。さらには事故の一件の詳細も言えないせいでシリルに迷惑をかけてしまったことなど、自分を責め続けるので胸が締め付けられる一方です。友人を失い真実を打ち明けられない、救いがない落としどころに何ともやりきれない気持ちが去来してきます

 モニカが心に傷を負い続けている最中、会長もとい王子周りの掘り下げも始まったのですが……彼がまさかの沈黙の魔女の大ファンだと判明して少々吹き出してしまいました。ここまで腹黒い一面を抱えた底知れなさに圧倒されていたのに、この描写でそのイメージが一気に覆されたような気分です。王子もあの時のモニカの活躍を見て脳を焼かれた人物の1人、そう考えると変な笑いが出てきますね。さながら普段は相応しい態度を演じているだけで、本質的にはこれくらいお茶目ということなのでしょうか。

 同時にエリオット視点の王子との過去も明かされ、幼い彼の姿に不思議と納得させられました。エリオットを想う姿からして臆病でオドオドとしながらも、友達のために庇える芯の強さを持っているのでしょうね。そんな王子だからこそエリオットが付いてきているのもこれまた納得ですし、モニカの誠実さを彼と重ね合わせるのも当然と思える一幕となっていました。

 

 

青春ブタ野郎はサンタクロースの夢を見ない

第9話「I need you」

 この教え子、小悪魔がすぎる……!ということで姫路さんの思春期症候群を解き明かすことになりましたが、正直当人のあざとさでそれどころではなくなっていました。男子を勘違いさせるような言動をわかっていて繰り返す、中々に良い性格をしている彼女に思わず苦笑いせずにはいられなかったです。同時に人を好きになるとはどういうものなのか?といった疑問を抱いており、まさしく思春期真っ只中といった具合がいつにも増して描かれていました。

 劇中で美織も言っていましたが、姫路さんは「他人に好かれる自分が好き」という一種の承認欲求に呑まれている節がありますね。そんな彼女が思い通りにならない咲太に興味を抱き、彼から本当の“好き”を得ようとするのも納得の流れと言えます。一方で幼馴染の「加西虎之助(かさい・とらのすけ)」のことを明らかに引きずっていたりと、自分の気持ちを制御出来ていない様子に不安定なものを感じずにはいられませんでした。(巻き込まれた双葉は可哀想だけど色々と頑張れ……!

 そして毎回咲太を翻弄する霧島透子、その正体の一端が判明したラストには思わず目を見張りました。「岩見沢寧々(いわみざわ・ねね)」という本名だけでなく、彼女の記録が咲太以外は認識出来ていない事実はかなり大きな情報でしたね。写真で撮られた自分の姿や、名前表記など全てが見えなくなっているのでしょう。恐らく声だけは唯一他人に届けられるからこそ彼女が歌に執着している……と考えると前回の動機にも納得がいくところです。あれ?でもその場合何で彼女は新曲用のMV動画を撮っていたんだ……?

 

 

SAND LAND: THE SERIES(サンドランド ザ・シリーズ)

第9話「悪魔の力」

 前回アクアニウム奪取&ジャム国王救出に乗り出したものの、結果的に苦々しい敗走を迎えることに……敵側にこちらの行動が筒抜けだったせいで、まんまと罠に嵌ってしまう展開はわかっていても歯痒いものを覚えますね。それでいてわざわざ偽物を作るなど用意周到であり、フォレストランド軍の抜け目のなさに感心させられました。ラオを相対した「ブレッド」大将軍の実力といい、今回の敵は一筋縄ではいかないことが伺える戦いだったと言えます。

 アンが悪魔の娘として疑われたり(まぁ実際あの謎の力を見ると……)、全体的に辛いシーンも多め。しかし周りに怒るベルゼの反応もあって、何だかんだでスッキリしたのも大きかったです。許せないことには思いきり怒り、ムカつく相手には容赦しないベルゼ。その明るさはこの作品の清涼剤であると、改めて実感した次第です。

 あとはしれっとフォレストランド入りしたスイマーズが助けてくれたのもちょっとした見どころですね。中でもパパはレジスタンスのランゴと知り合いだったり、意外なところで人物の繋がりが判明するのが興味深かったです。というかベルゼとの因縁然り、スイマーズの過去が俄然気になってきました。何かしらの形で補完してほしいとつい思ってしまいますが……

 

 

ぷにるはかわいいスライム(2期)

第21話「芸術は「かわいい」です!」

 芸術の秋ということで、今回はアリスを中心とした美的センスを問われる展開が繰り広げられました。アリスがコタローへの妙な信頼感を相変わらず見せてきたり、その状況に宝代が危機感を覚えるなどシンプルな駆け引きに笑いが止まらなかったです。中でもデザイン対決での南波は強烈で、まさかのダビデ像そっくりのものを生み出すセンスには脱帽させられます。いちいち妙にハイスペックですよね彼。

 またアリスのコタローに対する態度を「高級料理ばかり食べてきたお嬢様が庶民の食べ物を口にして感動するアレ」と例えるシーンは秀逸の一言。一種の創作あるあるを提示することで、アリスはコタローを新鮮に感じていることが見事に読み取れました。割とアリスが何を考えているのかわかりづらいところもあったため、この宝代の考察のおかげで理解出来た人も多くいることかと思います

 肝心のコタローの絵は色々壊滅的ですが、その一方でペンギン時代のぷにるだけは上手というラストにほっこりしました。幼い頃からずっと見てきた・一緒に過ごしてきた友達だからこそ誰よりも理解している、ということが間接的に伝わってくるので中々にエモい話です。まぁ今回絵を誤魔化すために散々ぷにるを利用してきましたが、その気やすさも一興ということで

 

 

 さて上にもある通り明日はいよいよドラえもんの誕生日。毎年のことですが、ドラえもんは子どもの頃から楽しませてもらっているので色々と感慨深いものを覚えます。ともかく現在の子どもたちにも支持されていることを実感しつつ、そんなドラえもん生誕を自分なりに祝福していく所存です。

 

 

 ではまた、次の機会に。