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2025年夏アニメ簡易感想 その34

 

 

 

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 Fateシリーズの一角『Fate/strange Fake』のアニメ新情報が先日公開。昨年の大晦日特番で第1話を先行放送されたテレビシリーズですが、第2話以降は来年の1月から放送されるとのことです。1話放送時に「2025年放送開始」という告知を見たのですが、延びに延びて来年になったと見るべきでしょうか。実は2話も今年の大晦日特番で放送することでギリギリ年内に放送したから2025年開始は間違ってなかったでしょう!?みたいな理屈を持ってきたりして……

 

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↑昨年放送された第1話の感想は上の記事を参照。

 

 といった邪推はここまでにしておいて。ともあれようやく本格的なテレビシリーズを見られるのは嬉しい限り。上のPVでも濃い作画がぐるんぐるん動く、ハイクオリティな映像が見られるので期待感も高まってきます。長いこと待たされた分、原作のあのシーンやこのシーンがどんなアニメーションで見られるのか、といった想像を巡らせながら楽しみにしていく所存です。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

※『クレバテス-魔獣の王と赤子と屍の勇者-』第12話(最終話)の感想は個別感想で書く予定です。ご了承ください。

 

 

 

 

 

 

ニャイト・オブ・ザ・リビングキャット

第11話「トランスフォーミャー」

 ヴェンデルシュタインを襲撃してきた猫、と猫に操られた動物たちとの激闘が繰り広げられたクライマックス。ライオンを筆頭に普通に危険な猛獣が続々出てきて、そのフィジカルで襲い掛かってくるので真面目に怖かったです。それでいて動物たちが猫と同じ仕草・習性を披露し、みんな実質猫として見てくる絵面は本作らしいシュールギャグになっていたと言えます。「キリンの首が長いのは猫のためだったのか!?」みたいなパワーワードも飛び出てくるので大分余裕を感じますね。

 またガンスリンガーも退場するなど劣勢ながら懸命に立ち向かうクナギたちに見惚れましたが、仲間の1人の「スオウ」が裏切る展開に度肝を抜かれることに。それどころか最初から猫側の人間らしく、今回の事態を引き起こしたとのことで衝撃を受けずにはいられませんでした。裏方で目立っていなかった彼女が実は……というありがちな話ではあるものの、ここまでひっ迫したバトルがメインだったからこそ意表を突かれたと言えます。

 クナギも追い詰められ大ピンチの最中、グランマがついに立ち上がるところで今回は終わりと、中々にハラハラさせられる内容でした。スオウから奪われたクナギの持ち物についてなど謎は多いのですが、目下の注目ポイントはやはりジョーンズ。最後にどんな奇策を見せてくれるのか地味に気になります。(あと今回のジョーンズの吹き替えに『スパイダーバース』のセリフがあって吹き出してしまいましたねハイ玄田さんはそのセリフを言われる側だったろ……!

 

 

まったく最近の探偵ときたら

第12話(最終話)「名雲、羽織る」「名雲探偵事務所をプロデュース」「名雲探偵事務所、消滅」

 たまりにたまった家賃250万円を払えなければ強制退去、という名雲探偵事務所最大の危機から始まった最終回。まずは早急にお金をゲットするための金策として様々な対策が講じられました。SASUKEもどきに参加したり事務所の宣伝用にグッズを作ったりあの手この手でお金を集めるものの、イマイチ上手くいかないのが本作のテイストといったところで安心感を覚えます。個人的には真白の顔マウスパッドのホラーチックなところがお気に入りですね。

 後半は警察組織の闇を暴こうとする調査任務。メイド服で潜入する真白&マキちゃんが印象に残ったり(しれっと出てきたメイドカフェの客がCV岡崎体育という)、これまでの変人オールスターズと最終回っぽさを出してくるノリがおかしかったですね。結局陰謀など何にもなくて報酬は手に入らず、それでも何とかなるさと前を向く名雲が少しだけカッコよく見えてきました。真白もいつになく意味深な言葉を残していたりと、この2人の独特な関係性の味も感じられて良きかなといったところです。

 そして次々と舞い込んできた依頼をこなすというテイストで、最後に原作のエピソードを大量に消費してくるエンディングが挿入されて愕然としました。ダイジェスト形式なので猛スピードで終わっていくのですが、ハイテンポに繰り出されるギャグの応酬のおかげで笑いが止まらなかったです。何より原作を読んでいる身としては、映像化を諦めていたあの回やこの回を見られたのは最高の一言。最後の最後に凄まじいサプライズが見られて感無量ですね。

 

総評

 原作からしてハイスピード&バイオレンス不条理ギャグなのでアニメでそれを描けるのか気になっていた本作ですが、中々に頷かされる映像が見られました。会話のテンポや一昔前のキャラデザなど引っ掛かる部分はあるものの、顔芸をはじめとした持ち味を牛合わせることなく魅せてくれるのでギャグとしても十二分に出来上がっていたと思います。そこに声優さんの熱演も加わることで激しいギャグ描写が再現されており、内容を知っていてもクスっとさせられましたね。

 何よりエピソードの取捨選択が上手いと感じたのが評価点。主要な登場人物の初登場回はもちろんのこと、彼らメインの回も同時に放映していたのでキャラクターの雰囲気を掴みやすくなっていました。原作の時系列が大分シャッフルされているものの、違和感なく楽しめる具合に仕上がっていたのも流石です。(サウナ回など最近のエピソードをしれっと入れてくるのがここすきポイント)総じて原作の理解度の高さが、上手いこと独特のアニメ化として出来上がったと言える作品でした。

 

 

おそ松さん(4期)

第11話「6つ子は同じ夢を見る」

 久々に6つ子メインとなった今回は、ありそうでなかったネタが2連発。まず前半は近しい兄弟によくあると言われる感覚のシンクロ現象に触れており、誰か1人のメンタルの不調で他の兄弟のに悪影響を及ぼす重要設定が判明して驚きました。しかし問題はトド松の便秘が原因で巡り巡って他の兄弟全員が謎メイクと化してしまうのがおかしかったですね。そのくせトド松の方は何ともないという、末っ子のドライモンスターぶりが久々に発揮されていてどこか懐かしささえ覚えました。(兄弟がどうなろうが平然としているくせにニキビには過剰に反応するのが最高にトッティ)

 そして後半は入れ替わりという、これまた定番のネタがようやく入ってきて内心大興奮。案の定入れ替わっても体の方の声が据え置きなので、声優さんの演技力に感嘆した次第です。ただ色々ややこしかった6つ子の入れ替わりですが、いざ日常生活には特に支障をきたさない事実が笑いと同情を誘ってきましたね。しかもかつて入れ替わってからそのまま戻っていなかったのでは?と急にホラーテイストを出してくるので、少しだけビビらずにはいられなかったです。結局夢オチでしたが、実は現実でも……といった余地を残していそうなのがまた怖いこと怖いこと

 

 

ちびゴジラの逆襲

第77話「コンカフェへようこそ

 今回はサブタイにもあるコンカフェことコンセプトカフェのお話。アイドルを目指している小美人がコンカフェで働いているということで入店したら、まさかの「双子カフェ」という予想だにしなかったテイストに面食らうこととなりました。お客に対して笑顔で「奴ら様」とか言ってくるとんでもない接客ですが、これもまた双子カフェのコンセプトということなのでしょうか。個人的には例によって小美人のやること為すこと全肯定の限界オタクとなっているちびモスラにじわじわきますが。この回のモスちゃん実質りえりーそのまんまだったかも……

 そして双子ということでどんな料理にもソーセージ(双生児)を添えるといったネタもおかしかったのですが、印象に残ったのはやはり双子あるある。同じ顔故に驚かれたり太ったら区別つくけど太りたくはなかったり、共感出来る点とよくわからない点が混在していました。中でも「どちらか片方の自撮りが盛れたら2人で使い回す」という話に衝撃を受けましたね。現実の双子も本当にこういうことをやっているのだとしたら、双子おそるべし……とならざるをえません。

 

 

 そういえばstrange Fakeのアニメ化が決定してからかなりの年月が経っている気がしたので、当ブログ内でその経緯を何となくですが調べてみました。その結果最初のアニメ情報が公開されたのが2022年9月だと判明。ちょうど約3年前から始まったという事実に、やや驚かされます。

 

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↑最初のアニメ情報について触れた話は上の記事を参照。

 

 そこから2022年の大晦日特番では放送が間に合わず延期来年の2023年7月にテレビスペシャル『-Whispers of Dawn-』放送・同時にテレビシリーズ化が決定さらに来年の2024年の大晦日特番で第1話が先行放送現在に至る……といった道のりを辿ってきました。この3年間、中々に波乱に満ちておりアニメ化の難しさを読み取らせてくれますね。そんな長い旅路の果てにいよいよ始まるテレビシリーズへの、様々な想いも募るばかりです

 

 

 ではまた、次の機会に。