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2025年夏アニメ&特撮簡易感想 その35

 

 

 

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いざ掴め!!!

ナンバーワーーーーーン!!!!!

 

 現在放送中のスーパー戦隊シリーズ最新作『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』。様々な分野でナンバーワンを決める「ナンバーワンバトル」を繰り広げ、トンチキながらもしっかりとした筋で話をまとめていく物語が今もなお盛り上がっている真っ最中です。僕自身、毎週笑ったり燃えたりしながら、ゴジュウジャーの面々のナンバーワンバトルを見守っていますね

 そんなゴジュウジャーの見どころの1つである応援団のシーン、通称「応援空間」のまとめ動画が先日公開されました。そんな名称が付いていたんだ……山場のバトルが始まる直前に謎の応援団が場を盛り上げ、敵味方それぞれが口上を名乗る本作ならではの趣向となっています。最初こそシュールに感じましたが、今となってはゴジュウジャーにおいて欠かせなくなっているこの要素。個人的にも大変気に入っているので、そのシーンを集めた動画を公式が出してくれるのは喜ばしい話です

 さて上の動画ですが、1話から30話までの応援空間が収録されています。現役応援団である中央大学学生応援団の方々が演じているだけに、声の張りといった迫力は言うまでもないでしょう。個人的には12話の変則的な名乗りだったり、22話のようなネタに走り切っているのが好みですね。他にも各回のサブタイ表示まで付いているので、毎回凝っているサブタイ演出を見返すにもちょうど良さそうです。物語がいよいよ動き出しそうなゴジュウジャー本編の放送と合わせて、この動画で振り返ってみるのも一興でしょう

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

ポケットモンスター メガボルテージ

第111話「強く、高みを目指して」

 さらに凶暴化する六英雄とのバトルの現場にて、助っ人アメジオ参戦!白いジガルデも仲間にして出てきたので、正直かなり驚きました。サンゴたちを引き付ける役を担って直接加勢には加わらなかったのですが、来てくれただけで頼もしさは感じられましたね。その後はカルボウがウインディ戦での経験を活かしたり、ロイ&ウルトによるかつてのハガネール同士をぶつけた戦法が披露されたりと見どころが多かったです。結局六英雄は救い出せなかったものの、彼女らの戦術は十分届きうるとわかっただけでも収穫と言えるでしょう

 後半ではアメジオがクレイブ社長を叱咤したり、ウルトがもっと強くなる決意を固める様子が印象に残りました。中でもあれもダメこれもダメと諦めるのではなく、足を止めず「考え続ける」ことを説くアメジオのシーンはグッとくるものがあります。現状負けっぱなしですが、それでも立ち止まらない姿勢を見せてくれるだけでもどこか勇気づけられますね。リコたちの方はブライア先生との再会に合わせて、今度はグレープアカデミーに入学する展開になるようで結構楽しみになってきました。ただ話の流れがオレンジアカデミー入学の時の焼き直しに近いので、若干食傷気味ではあるのですが……

 

 

Dr.STONE(4期)

第23話「ひとりぼっちのサイエンティスト」

 ついに始まったスイカたった1人の科学クラフト。石化した仲間を集めて復活役を探した結果、自分で作るしかない事実に果敢に立ち向かう姿に胸打たれずにはいられませんでした。本当はもっと寂しいはずなのに、元気に振る舞って過ごす様子が視聴側のメンタルにも深いダメージを与えてきますね。仲間たちの声真似をしつつも、決して悲観したりしないスイカがどこまでもいじらしいので応援したくなりました。

 そうして7年の月日をかけて、成長したスイカによって千空が復活する瞬間は感動ものでした。あの少女がここまで成し遂げた事実と、それを端的ながら暖かく迎えてくれる千空のシーンはアニメでよりドラマチックになっていたと思います。。石化後も時間を計り続けた千空だからこそわかるスイカの頑張り、それを「たった7年か、早かったな」と言葉にして賞賛するところで涙がボロボロこぼれてしまいましたよえぇ

 スイカが成し遂げた糞から作った硝酸畑も伏線回収として見事の一言。「地道にやっていけば必ず復活液まで辿り着ける、代わりに膨大な時間がかかる」として物語初期から語られていた方法。他の手段を選んだ千空ではないからこそ、このルートを選んでみせた展開には膝を打つばかりです。何よりトライアンドエラーを重ねて確実に成功させていく、誰でも実現出来る科学の描写としてこれ以上ないものだと言えるでしょう。

 

 

ブスに花束を。

第12話「名前のつかない関係」

 陽介の脳内が思った以上に愉快な件。(邪心がやや可愛いのが良き)花への恋慕を自覚し始めているものの、イマイチ素直になり切れないところに笑いつつもほっこりしました。想い人と新橋が一緒にいることにモヤモヤしたり、一丁前な嫉妬を見せる辺りもただの優男から一気に成長しているのが感じ取れますね。その行動が今回様々な勘違いを読んでいるのがこれまた微笑ましかったです。

 そして花がとうとう、自分の陽介への想いに気付くまでのやり取りも印象的。彼の「好きな人がいる」発言に、それが自分とも知らずにショックを受けるのはもどかしいもののいじらしさも感じられます。結果陽介の告白を受けても信じられずにいるのが難儀ですが、最早時間の問題だと思うので見ているだけでニヤニヤが止まりません。

 そんな主人公2人以外だと、やはりすみれの描写が見逃せませんね。鉄男の誘いでゲーセンで遊ぶなど傷心を癒やしつつ、少しずつ吹っ切れつつある様子が何とも心に響きました。鉄男との会話もそうですが、取り繕わなくなったおかげで自然な可愛さとお節介焼きな部分が出てきたように見えます。個人的には花に踏み込みすぎな陽介に釘を刺すシーンで、やるじゃねぇか!と内心スタンディングオベーションしてしまいましたよえぇ

 

 

ばっどがーる

第12話(最終話)「さよなら」「ぜんぶあげます♡」「最強のばっどがーる♡」

 亜鳥先輩がシカゴに留学する話を耳にするところから始まった最終回。先輩を引き留めたい優と嬉しい涼ちゃんの温度差にバカ笑いしつつ、主人公決死の行動に目が離せなかったです。臓器を差し出すなど相変わらずぶっ飛んでいましたが、土壇場で「行かないで」と言えた辺りには感心しましたね。結局行くのは四ヶ郷頭首工(しかごうとうしゅこう)というオチでしたが、変に回りくどいことをせずにストレートにいく優の魅力に気付けた次第です。

 そして特殊EDが流れたかと思いきや後半の「キングオブイビル」なるものを決めるエピソードまで開始。最初こそ困惑しましたが、いつも通りの話の流れに笑いが止まらなかったです。ここまでの登場キャラ全ての考える悪を満たす、亜鳥先輩が最強のワルだという結論になるのも納得の流れでした。最初から最後まで、この先輩の魔性とイタズラ好きな部分が面白かったですね

 また最後に優と涼ちゃんとの過去エピソードが挿入されて思わず見入ってしまいました。「私専用の涼ちゃん」とばかりの気兼ねない関係を見せてきて、現在の先輩に夢中な優に何とも言えない苦々しさを覚えます。それでいて上述のエピソードでは涼ちゃんの問いかけに完璧な答えを出すので、余計に胸がザワついてしまいます。幼馴染を狂わせている点に関しては、この主人公は間違いなくワルかもしれません

 

総評

 きらら原作のアニメでは珍しい百合&エロティックな要素を醸し出していましたが、いざ見てみるとそれどころではない強烈なギャグが印象に残りました。憧れの先輩への崇拝がイカれている主人公を中心に、行動原理が大分おかしいキャラが揃っているので何故そうなる!?とツッコみながら笑わせられましたね。またツッコミに珍しい慣用句を用いたり、動物の変わった生態を例えに出すなど妙に博識な面がこれまたインパクト大。どこか知性を感じる言葉回しと、俗っぽくてアホみたいにぶっ飛んでいる展開のギャップが本作の醍醐味だったと言えます。

 同時に登場人物の複雑な関係をさり気なく描いていたのも注目ポイント。主人公と憧れの先輩、そして幼馴染の三角関係は序盤からずっと物語を盛り上げていたと感じています。(ところでOPとEDでは如何にもメインキャラのように映っているのに本筋では蚊帳の外なしじみ先輩なのですが……)個人的には涼ちゃんが心底亜鳥先輩を嫌っているのに対して、先輩の方は彼女を気に入っているのがまた絶妙な味わいで好みでしたね。ハイテンションギャグにさり気なく組み込まれた、ドロドロ一歩手前の恋愛事情は本作屈指の魅力として主張していきたいところです。

 

 

華衛士(センティカ)F8ABA6ジサリス 2

第6話「ひはまた昇る」

 どういうことだ……おのれジサリス!!とならなざるを得なかった今回。(奥田さんが演じているオルグリオにこのセリフを言わせるの確信犯だろ……!)記憶を失ったジサリスを守るゾルンたちを応援していたのも束の間、復活したジサリスが大暴れする展開に困惑するしっぱなしとなりました。これまでと比べても近寄りがたい雰囲気を醸し出しており、戦闘時の激しさも比べ物にならなかったです。正直これまでの偽悪的な態度とは違いすぎて、本当に記憶が戻ったのか?別の人格が出たとかない?といった考えすら浮かんできますね。

 何よりオルグリオを撃破するシーンに度肝を抜かれました。フォビアの猛攻から必死に庇ってくれた相手を、ここまで容赦なく手にかけられるものなのかと唖然としてしまいます。そして個人的な感覚ですが前回オルグリオがあれだけ親切にしてくれただけに、その恩を仇で返すような真似に憤りを覚えてなりません。急接近する必殺技演出などは非常にカッコよかった反面、ジサリスの意図がわからず混乱してしまう内容に仕上がっていました

 

 

 ゴジュウジャーに関しては以前も次回予告まとめ動画が公開されており、一週間遅れの本編YouTube配信と合わせて動画配信にかなり力を入れている印象があります。仮面ライダーの公式YouTubeチャンネルもそうですが、東映が近年の動画関連への重要性を認識しているのがわかりますね。この調子でドンドンファンの需要を満たす動画を見せていってほしいです。

 

 

 ではまた、次の機会に。