新・メタレドの楽しんだもん勝ち!

様々な作品について語ったり語らなかったりするサイト

SAND LAND: THE SERIES 第13話(最終話)「戦いの果てに」感想

悪魔よりワルだなんて、

許されると思うか?

大事にしていたモノ全部 取り戻していくのだ 信じていて

SAND LAND Original Soundtrack

SAND LAND Original Soundtrack

Amazon

.

.

.

.

.

.

.

.

.

.

  • 砂漠の悪魔が、邪悪な天使を打ち砕く

 アクアニウムを吸収した巨大ムニエルとの戦いから始まったサンドランド最終回。魔人ブウのような肥満体から筋骨隆々の姿となったムニエルの絶妙なアンバランスさに引きつつ、ガラム墜落の危機といった事態まで発生する現状から緊迫感を味わっていました。そして戦闘シーンでは巨大ムニエルの実力も中々のもので、ベルゼの苦戦と合わせてかなりヤキモキさせられましたね。尊大な態度といい2つの姿を使い分けてくる小賢しさといい、歪んだ自尊心を持ち合わせた天使としての憎たらしさはここでさらに高まっていたと思います。

 それだけにラオのサポートによるベルゼ復活、そして大逆転は最高にスカッとしましたね。ベルゼすら倒されてどうするのか視聴者の不安を煽らせたところで、戦車の砲撃がベルゼの闇のエネルギーチャージに繋がる展開は意外かつ納得のいく流れになっていました。何と言っても復活後のベルゼの怒りようが6話の虫人間戦以上の迫力となっていて、そのままムニエルをぶっ飛ばす瞬間の気持ち良さは半端なかったです。ここまでムニエルに勝手されていた分、溜まっていたフラストレーションを見事に解消してくれました。ベルゼの決め台詞と本作のクライマックスBGMも相まって、最終決戦に相応しいバトルで見事な心地よさを覚えた次第です

 あとは上にも書いた通りいぶし銀な活躍をしたラオも見逃せません。戦車ではムニエルに勝てないと判断してベルゼ復活に賭ける、クレバーな選択に相変わらずの経験値を感じさせます。また今回の要所要所でラオの仲間たちへの信頼が見られるのが素敵なポイント。上述の行動はもちろんのこと、ガラムの件をアンに任せるといった思い切りの良さは物語序盤では考えられないことでした。だからこそラオが彼らを信じて、自分に出来ることをしようとしているのが伝わってきましたね。1話からラオの葛藤を見守ってきた身としても、仲間という余裕を得られた彼の様子にほっこりさせられます。

 

 

  • 森林の王女が、憂いを恵みで拭う

 そして肝心のガラムですが、こちらは終始アンが大奮闘を見せていたのが印象的。飛行時間を延ばしたり死の大地に誘導したりと、メカニックだからこそ出来ることを全力で取り組んでいる姿が何とも勇ましく見えました。そのうえピッチ人の悲願だった、アクアニウムを水に変換する作業までやってのけたのですから驚きです。フォレストランド潜入の時などはあまり活躍出来なかったアンですが、得意分野においては天才の部類だと感じられるほどの技術力を見せてくれたと言えます。

 何よりアンが終始他人のために行動していたのが素晴らしかったです。自分を裏切った兵士たちを逃げるように説得するほか、ブレッドへの言葉など「困っている人に手をさしのべる」信念に突き動かされていたのがわかります。悪魔がどうとかそういったレッテルに惑わされている登場人物が多いだけに、アンのこのブレなさは最高にカッコよく見えますね。(こういうアンパンマン気質のキャラは無条件で応援したくなります)どんな時でも自分よりワルな相手は許さないベルゼ同様、アンもまた本作の主人公に相応しい精神性を持っているので個人的にも好感度が爆上がりしました。

 そして最も注目したいのが、死の大地に落ちたガラムによってサンドランドに雨が降るシーンでしょう。上でも書いたようにアンのおかげで成し遂げられましたが、かつてラオ(シバ)がピッチ人を攻撃したこの場所で水が落ちる構図に心が震えます。大きな過ちを犯したラオのトラウマ、人々のために水を作りたかったピッチ人、そして謀略によって恵みではなく犠牲をもたらしてしまった跡地。これら全ての因縁がアクアニウムから変換した雨によって解消される瞬間は、感銘を受けるほど美しい展開だと言えるでしょう。総じて寂寥感のある砂漠の国から始まった物語の結末として、これ以上ないくらい美しかったです

 

 

 その後OP「Water Carrier」をバックに流れたエピローグですが、短いながら登場人物のその後をしっかり描いてくれていたのが良かったですね。フォレストランドのジャム国王も無事に生きていて、ブレッドが真の意味で忠誠を誓う構図は安心感を覚えます。またムニエルに関しては約1000年雑用の罰を受けただけであっさりしていますが、のし上がりたかった天使にとってはこの何もない無為な日々こそが何よりの仕打ちとして納得がいきますね。

 そしてベルゼ一行はアンの同行する形で旅に出て「俺たちの冒険はこれからだ!」とばかりの爽やかな終わり方で締めたのが見事の一言。ゲジ竜がまたもや襲い掛かってくる1話オマージュにもニヤリときますし、ドタバタながら賑やかで楽しそうな雰囲気を最後に出してきたので読後感も良好。シンプルな王道冒険譚のラストとして、これ以上ないくらいの終わり方だったと強く感じました

 

 

 そして最終回の感想からそのまま簡単な総評をば……と言いたいところですが、過去の感想で大体言いたいことはまとめてあるのでこの場で書くことはあまりないんですよね。なので皆様には下のリンク先で見られる、当時書いたサンドランドの各感想の方も合わせて読んでいただければと思います。

 

metared19.hatenablog.com

metared19.hatenablog.com

 

 そのためここでは改めて『サンドランド ザ・シリーズ』を全話視聴した結果について触れたいと思います。上述の通り昨年の内にディズニープラスで見たので展開は全て知っていたのですが、それを差し引いても非常に面白かったです。こうなるだろうという視聴者の予想を外すことなく、かといって演出とストレートな展開で魅せてくる内容は何度見ても満足出来る仕上がりでした。(Xで実況するのも楽しくて、他の人の感想を見られるのが新鮮でしたね)

 これはシンプルな冒険ストーリーを魅力的に描いてみせた故・鳥山明氏と、そのテイストを引き継いだアニメ制作スタッフ双方の力が合わさった結果だと個人的に考えています。一見陳腐に感じられそうな要素を奇をてらうことなくやりきることの気持ち良さは、何度見ても変わらない楽しさに繋がっているのかもしれません。そんな素敵な作品を生み出してくれた各所に感謝の想いを述べつつ、今回はここで筆を置きたいと思います。

 最高に面白い作品を見せてくれて、本当にありがとうございました!!

 

 

 ではまた、次の機会に。

 

 

 

↓以下、過去の感想が書かれた記事一覧です。

 

 

metared19.hatenablog.com

metared19.hatenablog.com

metared19.hatenablog.com

metared19.hatenablog.com

metared19.hatenablog.com

metared19.hatenablog.com

metared19.hatenablog.com

metared19.hatenablog.com

metared19.hatenablog.com

metared19.hatenablog.com

metared19.hatenablog.com

metared19.hatenablog.com