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仮面ライダーゼッツ 第6話「封じる」感想

閉じ込められた心の在り処

そのうち富士見さんの推理が本当に当たる展開がやってきそうな予感

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  • 監獄脱出ゲーム・DERO

 新たなるミッションは「Escape with all the prisoners(全ての捕虜とともに脱出せよ)」。ということで今回のゼッツは謎の監獄にてねむを含めた人たちと共に外に出る様子からスタートしました。いわゆるプリズンブレイクみたいな心理戦が繰り広げられるのかと思いきや、そこは夢の中。回転ノコが飛び出たりハリが射出されるといった罠が飛び交う絵面に少々じわじわきましたね。視聴者としても視覚的にわかりやすいのですが、罠のギミックがアクションゲームや一昔前のバラエティ番組みたいな仕上がりでややシュールになっていたと思います。(ただまぁ夢だからな……で説明が付くのがこの作品の強いところ

 しかし悪夢を見せるナイトメアの正体に関しては十分以上の衝撃を受けました。何と言っても監獄そのものが巨大な「プリズンナイトメア」という終盤のタネ明かしで、一気に話のスケールを上げてきたので興奮が止まらなかったです。途中襲いかかってきたのも「ソウイビル」なる操り人形に過ぎない、と意外性で突いてきたので大いに膝を打ちましたね。何よりこれまでと異なり、ナイトメア自身が夢主を閉じ込めているので脅威がより強く伝わってきます。ライダーでは定期的に登場する巨大な敵怪人を、監獄という悪夢の体現として描いてみせた点に舌を巻くばかりです。

 ナイトメアといえばノクスがついに莫の前に現れ、2人が本格的に対面するシーンも触れておきたいところ。相変わらず意味深なことを呟きながらヒントを与えてくるので、上述のプリズンナイトメアのインパクトを高めてくれていました。ただ今回に限っては露骨に喋りすぎているようにも見えるのが気になりますね。そもそもノクス自体正体が不明なので、敵か味方かすらわからない状況なのも大きかったです。(ねむとの関連性から彼女を救うために莫を導いているのでは?と妄想もしましたが)「全てを知る者」という意味深な名乗りまで残す、ノクスとナイトメアの関係に注目が止まりません

 

 

  • 緻密なる“機巧”を以て、如何なる機構も解体せよ

 

マシーナリー
MACHINERY!

 

MEZTZAMERO.

MEZTZAMERO.

 

Good morning! Rider!

 

ゼッツ・ゼッツ・ゼッツ!

マシーナリー!!

 

 今回こっそり手に入れた「マシーナリーカプセム」をセットし回転させることで変身した姿「テクノロムマシーナリー」。早くも登場したテクノロム系列の派生フォームです。最も目を引くのが左腕の「マシーナレムアーム」で、丸いユニットに4本の機械のツメが特徴的。このアームは自在に展開・収納させることが可能で、ツメを巨大化させて相手を掴み、そのまま挟み潰すといった技を繰り出すことが出来ます。他にもクレーンやウインチなどにも変形させられるらしく、状況に合わせて多彩な装備に切り替えられるのが大きな強みと言えるでしょう。(左手も出せるので思った以上に器用に使えそうですね)

 一方で技の威力はそこまででもないので、ブレイカムゼッツァーとの併用で火力を底上げする模様。実際劇中でもツメで相手を拘束しながら、ガンモードによる近距離射撃でダメージを与える戦術を駆使して戦っていました。武骨なビジュアルに反して、様々な攻撃手段による手数で押すバトルスタイルが印象に残るフォームでもあります。また今回はブレイカムゼッツァーに装填することで、巨大なツメによる斬撃技も披露していたのが興味深いポイント。ストリームに並んで技の派手さが個人的にも好みなので、今後も色んなアームの活用法を見せていってほしいですね

 

 

  • 眠り姫は秘密を覆い隠す

 そして今回最も度肝を抜かれたのがねむの秘密。夢で出会った「美女木真澄(びじょぎ・ますみ)」社長と「大城玲子(おおしろ・れいこ)」の2人がねむの両親かと思いきや、現実ではあくまで事務所社長と所属アイドルでしかないと聞いて肩の力が抜けてしまいましたね。とはいえ美女木社長の言動といい、単なる事務所の契約関係に収まらない面が仄めかされていたので如何にも怪しまずにはいられなかったです。というか社長のねむへの執着が若干気持ち悪いまであるので何とも言えないモノを感じますね……

 そしてラストに明かされた現実のねむの現状に驚愕せずにはいられなかったです。最初死んでいるのかと思いきや、予告映像を見る限り意識不明であることが判明したので内心で激震が走りました。これまで何度も莫の夢の中に出てきたのも昏睡状態だから……と考えると納得がいきます。ねむがただ者ではないのは以前から読み取れていましたが、序盤からこのような衝撃の真実を持ってきたのは面白いですね。謎を出し惜しみせずにバンバンと明かして物語を盛り上げていく、こういった話運びの方向性は個人的にも好意的に見られるので高く評価したいです

 また今回莫とねむのやり取りの中で「人助けのために他人のことを探っていいのか」という疑問が提示されたのも見逃せないポイント。実際本作における懸念事項ではあったので、早くも触れてきたことにグッときましたね。プライバシーや倫理観など色々ありますが、何より主人公の行いが他人の想いを踏みにじってしまうのではないか?といった考えが個人的には大きいです。それだけに悪夢を壊すことが本当にその人の救いになるのか……良心とエージェントの気概が求められる問題を、改めて莫に問いかける展開に期待がかかります。

 

 

 それはそれとして、今回のコミカル要素は怪事課や美浪たちが担っていたのが面白かったですね。特に富士見さんの推理が「バイアスかかってる」といった評価を受けているシーンにクスっときました。この時点で既に富士見さんの考え=大体外れるイメージが確立されており、彼の立ち位置も何となく読み取れるのが愉快なところ。その分本当に富士見さんの推理通りになって、中々信じてもらえない回がありそうだな~とつい妄想してしまいます。

 あとは妹・美浪の仕事の描写がようやく入ったのも印象的。彼女が働いている「鶴亀芸能」のダンボール先輩の、絶妙にスベっている芸にかえってシュールな面白さが感じられました。(明らかにハンバーグ師匠のネタっぽいのが……)美浪が売れない事務所のマネージャーであることへの説得力を感じつつ、今後も芸能関係で出番がありそうでたのしみになってきましたね

 

 

 そして次回はねむの秘密とその問題に触れていく後編。美女木社長がねむを監獄に閉じ込める理由とは、大体予想は付くものの、いざ見たら若干引きそうになるかもしれません。とはいえ社長のねむへの想いをどこまで尊重するべきか、見極めが重要な回になりそうでそこはかなり楽しみですね。ねむを救い出すための展開も含めて、次回の莫の行動に注目していきたいと思います。

 

 

 ではまた、次の機会に。