俺に出来ること
そんなに人間が好きになったのか、ウルトラマンオメガ
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- 新天地を求める侵略者の影
ゾヴァラス襲来によって一気に核心に触れてきた今回のオメガ。まず記憶の断片を思い出したソラトによる、ゾヴァラスと彼を作った「ゲネス人」の話が目に留まりました。故郷・ゲネス星を失い第2の故郷を求めていたゲネス人が狙っているのが地球、と前回の感想で書いた予想が大方当たっていたので内心でやはりか!と膝を打ちましたね。そして侵略であると同時に宇宙難民でもある、バルタン星人を彷彿とさせる要素も内包した敵サイドの事情に複雑な感情も湧いてきます。
さらにサユキさんによって明かされたいくつかの新情報も興味深かったですね。ゾヴァラスの言葉が地球の古代言語と酷似している話からして、ゲネス人と地球人は近しい種族である可能性が出てきました。加えて数々の研究結果からして、地球の怪獣が動き出した「目覚めの刻(とき)」にも深く関わっていそうな点が気になります。ゲネス人が地球侵略を企んでいるのも、2つの星の関係性に秘密が隠されているように思えてきました。
あとは気がかりなのはやはりゾヴァラスが決戦前に放った「ベス・ナギル・エグラータ」というワードでしょうか。ソラト訳によると「滅びよ宇宙、エグラータ」とのことですが、エグラータが何を指しているのかについて色々と妄想が止まりません。目的は侵略のはずなのに宇宙の滅びを望んでいるのも不可解ですし、ゲネスに関する謎はこれからもっと重大なモノが明かされそうな予感がしますね。他にも冒頭のソラトが見た「もう1人の自分がゾヴァラスに変身する夢」が不穏すぎるのですが……
- 頼もしき仲間たちと共に
ゲネス復活を目論むゾヴァラスを倒すため、ソラトたちがアユムやサユキさんの力を借りることを選んでからの展開も大きな見どころでした。ソラト=オメガの情報以外を大体話したようですが、サユキさんがすぐに受け入れて作戦を立案してくれるのが非常に頼もしかったですね。それも信頼関係ではなく科学的根拠をいくつか引っ提げてきているからこその行動で、良い意味で科学者として信頼出来るキャラクターに仕上がっていると感じました。そんな彼女が立ち上げた「ヤタノ作戦」についても、個人的にはオシャレでお気に入り。
他にもコウセイがやたら体を張ってヴァルジェネスを説得するシーンには度肝を抜かれましたね。トライガロンからレキネスへと使い分けるのはともかく、念動力で自分を上げて空を飛ぶヴァルジェネスにしがみついてきたので仰天せずにはいられなかったです。かなり無茶な作戦を根性でやりきるのはコウセイらしいですが、人間離れしたフィジカルに変な笑いが出てきました。タロウ&タイガ親子「やっぱり地球人はこうでないと!」しかし後述のソラトの言葉を受け、彼に応えようとしているとわかってからは思わず納得させられた次第です。身近な人たちのためにどこまでも頑張れるのはコウセイはやはり「優しい」だとつくづく思いました。
- みんなのために“ウルトラマン”となる時
それこそ作戦前にコウセイに伝えた、ソラトが見つけた「やりたいこと」。前回のササコおばさんの手紙をきっかけに、これまで出会ってきた人たちの“幸せ”を願う様子に思わず涙が溢れました。ミコやゴーストライダーズといった仲の良い人たちだけでなく、オオカミくんやカネナリ社長といったちょっと嫌な感じだった人のことも想っていたのが良かったですね。*1どんな形であれ関わった彼ら全員に幸せになってほしいと願う、ソラトの善性の高さには舌を巻くばかりです。
この一連のシーンはこれまでのゲストキャラ全員に触れることで、ソラトが本当に人間を好きになったことが伝わるのがグッド。前半の日常的なエピソードが全てこの瞬間に繋がっていたと考えると、胸が熱くなってきます。何より何故オメガは人々を守ってくれるのか?序盤から提示されていた疑問に対して、ここまで納得のいく答えを出してくれるとは思ってもみませんでした。コウセイたちとの出会いと思い出が、ソラトという宇宙人の戦う理由として親しみやすさに通じていたことに胸が熱くなってきます。
またゾヴァラスとの激闘後、サユキさんによって「ウルトラマン」というワードが出てきた点も見逃せません。本作ではなかなか出てこなかったこの固有名詞をこう出すのか、と唸らされましたね。それ故それらを繋げて「ウルトラマンオメガ」となる展開には、ファンとして爽快感を覚えます。怪獣や宇宙人と戦い、地球の人々を守る意義を見出したソラトが“ウルトラマン”の称号を与えられる……ここまでの集大成として、深い感銘を受ける締めだったと言えるでしょう。
- 振るえ!邪悪を祓う不死鳥の錫杖
コウセイの決死の説得に応え、ゾヴァラスの支配から逃れたヴァルジェネス。そうして変形・分裂してオメガの力になった姿こそ「ヴァルジェネスアーマー」。本作におけるオメガの最強形態です。胸から両肩、両手足首にかけて金色の装甲を纏った左右対称のビジュアルが特徴となっています。スラッガー部分も炎をかたどったような意匠に変化しており、ヴァルジェネスの不死鳥イメージがより強調されているのが伺えますね。これまでのアーマー以上に、中華テイストを感じるのも面白いところです。(装着時に「アーアアー♪」といったコーラスBGMが入るのも印象的)
武器はゾヴァラスも使用していた「ヴァルジェネスハルバード」。オメガの身の丈と同じくらいの長物で、先端部の巨大な刃部分が目を引きます。純粋に打撃武器としても強力なほか、ヴァルジェネス本体同様属性攻撃を放てる強力な能力を有しています。火・水・土・風の4属性をそれぞれハルバードに纏わせる技はもちろんのこと、全属性をまとめて放つ破壊光線も放つことが可能。終始ゾヴァラスを圧倒し粉砕したその威力たるや、まさしく最強の力に相応しい風格を携えていましたね。
今回もう1つの見どころといえばラストに判明した「怪特隊(かいとくたい)」の存在ですね。NDFとはまた別の「怪獣特別対策隊」*2ですが、そのユニフォームをソラトとコウセイも渡されたのは意外でした。恐らくは今後サユキさんをリーダーとして、アユムを加えた4人で怪獣を調査・研究していくのでしょう。本格的な防衛チームに主人公たちが図らずも入ることになり、今後の前半とまた違った展開に期待がかかりますね。
というわけで次回は怪特隊のメンバー入りを果たしたソラトたちの初任務が描かれる模様。漁港にて出没する謎の怪獣について調査するようです。これまでは自主的に怪獣を追っていたソラトとコウセイですが、正式な任務として挑むことにワクワクが止まりません。またサユキさん謹製の新装備も活躍するとのことなので、本作ならではの防衛隊テイストを味わってみたいと思います。
ではまた、次の機会に。
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