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2025年秋アニメ&特撮簡易感想 その7

 

 

 

 先日、日本における文化の向上発達に大きな功績を残した人物に贈られる「文化勲章」と「文化功労者」の今年度選出者が発表されました。前者は元プロ野球選手の王貞治氏をはじめとした8人、後者は21人が選ばれたとのことです。ちなみに文化功労者は文化勲章に次ぐ称号であり、ここから来年度以降の文化勲章が選ばれるので文化人にとっては実に栄誉ある話だと言えます。

 そんな今年の文化功労者に、声優の野沢雅子さんが選出されたことが報じられ話題になりました。アニメや漫画を楽しむ人たちにとっては何よりも有名な人物の1人で、知らないオタクはまず存在しないでしょう。声優が初めて文化功労者に選ばれた事例とのことですが、野沢さんがその初の選出者であることはあまり不思議に感じませんね。それ故このニュースには納得しかありませんし、とてもめでたいことだと思います。

ドラゴンボール』の孫悟空をはじめとして様々なキャラクターを演じてきた野沢雅子さん。今年88歳を迎えながら気力は衰えることなく、新作で出演する度にその演技に圧倒されます。それでいて野沢さん本人は至って謙虚で、上のポストでも確認出来るコメントで「このご褒美は、声優界を代表してお預かりしたものだと受け止めております。」と答えているのが見事。若い世代の活躍を想いつつ、今もなお一線を歩き続ける野沢さんには感心させられるばかりです

 最後に改めまして……

 野沢雅子さん、文化功労者おめでとうございます!!

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

ポケットモンスター エピソードメガシンカ

第113話「ウルト ――最強」

 ロイとウルトのメガシンカ修行2話目は、ウルトのやや仄暗い過去とヤミラミとの絆について触れることとなりました。路地裏暮らしの頃からヤミラミと一緒にいたものの、1人で突っ走って相棒を見られなくなっていたウルトに胸が痛みましたね。最強にこだわるあまり、目の前のヤミラミからの信頼を見失いかけていたのは彼の粗削りな面を感じます。本編では既に通じ合っていたコンビですが、昔はこんなにもぎこちなかったのかと思うと妙に感慨深いものがあります

 しかしマヨネーズ師匠の叱咤この人こんな真面目な指導出来たんだ……などを経て、ヤミラミが伝えようとしたものにも目を向けられるようになって一安心。それどころか屋敷の罠を避けるのではなく、一緒に飛び越えるトンデモムーブまでかますので仰天せずにはいられなかったです。ただ相棒を信じて無茶な道を共に突き破っていくスタイルは、まさにこれまで見てきたウルトに相応しい成長だとつくづく思いましたね。

 そんなウルトの友人(?)枠として登場した「マチエール」とのやり取りも印象的。危なっかしい彼を見守る様子は、さながら姉のようで安心感がありますね。停電をメガデンリュウに直してもらうところに苦笑いしつつも、その包容力に感心させられるばかりです。(そして彼女の飾っている写真にハンサムが写っているのを確認してニヤリときたり

 

 

私を喰べたい、ひとでなし

第3話「希望の海」

 明るい祭囃子の裏にて、ついに比名子の過去と願望の全容が判明した今回。家族が事故で亡くなった話は以前から仄めかされていましたが、海に沈んでいったという事実は見ているこちらの胸を抉ってくるほどでした。黒く濁った水面に車ごと散っていく様を眺めるしか出来なかった比名子にとって、海が恐ろしくも美しい家族の墓標であることが伺えます。さらに「生きて」という言葉に突き動かされて自殺すら出来ないという、彼女の絶望感は見ていられなかったです。なるほどこれは妖怪に殺されることを望むのも仕方ないと言えるでしょう

 それだけに死にたがりの比名子に生きる希望を与えようとする、汐莉の人外らしい価値観に改めて寒気を覚えました。比名子の精神状態がそのまま彼女の肉の味に影響するのはまぁわかりますが、彼女が生きたいと思えるようになったら喰い殺すとハッキリ宣言するので絶句するほかありません。何よりそんな汐莉の約束が、比名子にとって救いになっている構図があまりにも綺麗でかつ痛ましかったです。家族の元に辿り着くために死にたくないと思えるようになる……そうした矛盾に満ちた関係性は、まるで海に身投げする自殺者のようで海(“汐莉”と“死”の暗喩)の優雅さと悍ましさが同時に感じられましたね

 

 

SANDA(サンダ)

第3話「果物燃えれば甘くなる」

 サンタクロースが悪い子にはプレゼントを送らない伝承からくる新能力、嘘を見抜く能力が発現。女子のお世辞が嘘だとわかり傷付く三田に微笑ましいものを感じたのも束の間、冬村が探している「小野一会(おの・いちえ)」の登場に度肝を抜かれました。本物だったかは正直疑わしいものの、彼女の生存に希望が持てる場面になっていたのが興味深いですね。クラスの中に小野は死んだと嘘をついた生徒がいることも判明しましたし、ただの失踪ではないことは間違いなさそうです

 何より今回は冬村の苛烈さと純粋さがより鮮烈に描かれていたのが印象的。小野との意外な再会に時間差で笑い嬉し泣く姿に、感情が追い付かないほどの喜びだったことが読み取れます。他にも嘘に怯える三田に対し、自傷してでも彼に嘘を付かないことを約束する冬村は危ういものの誠実に感じられましたね。過激な面ばかりに目がいきがちですが、冬村もまた悩んだり一喜一憂したりする思春期の少女なのだと感じられる重要な回だったと言えます。

 そして前回ラストで大渋学園長が連絡した「赤衣の特捜隊」なる特殊部隊についても見逃せません。中でも隊長の「柳生田三郎(やぎゅうだ・さぶろう)」は、三田の告白シーンに胸躍らせながらも正体を知るや否やノータイムで撃ってきたのでインパクト抜群でしたね。若者の青春に目を輝かせる一方で、サンタ狩りという自分の仕事に嘘を付けない性格はある意味本作で最も“大人らしい”と感じます。

 

 

華衛士(センティカ)F8ABA6ジサリス 2

第8話「ちつじょと混らん」

 デジールに続いて今度はヴァニタスとの再戦が開始。1期時点では融通の利かない・頭の固い人物という印象が強かったのですが、今回は「ジサリスの師匠」としての側面が強く感じられる内容となっていました。今のジサリスの在り様に怒り狂っているものの、言動そのものは弟子を叱るようなテイストだったのが何とも新鮮に感じます。若き頃のジサリスを鍛えていた回想が挿入されたのもあって、両者の間には他人が入り込めない師弟の絆があると伝わってきましたね。

 そんな両者の稽古のような戦いに見入っていただけに、フォビアの乱入によって水を差されるラストは個人的にもかなり面食らいました。幻影とはいえヴァニタスの娘を人質に取って、2人を焚きつけてくるやり口にも憤りを覚えます。というかフォビアが非道な手段を選んだのが意外で、ゼーゲンの差し金なのはわかるもののどうしてもショックを受けてしまいますね。彼らの思惑はジサリスを追い詰めることなのか、それともまた別の何かなのか。その辺りの意図もまた気になってきました

(また冒頭でアユカとシオリのシーンが入っていましたが、平和に仲良くやれているが故にアユカが少しずつ記憶を思い出そうとしている様子に不安を覚えてなりません……

 

 

 そういえば上の野沢雅子さんのニュースをきっかけに、他にも文化功労者に選ばれた人についても少しだけ調べました。その結果映画監督の宮崎駿氏なども名を連ねていることを知り、この称号の選出のバリエーションに舌を巻いた次第です。

 また今年の文化功労者の中には『地球へ…』で有名な漫画家・竹宮惠子氏も選ばれており、氏のファンとしてはこれまた非常に喜ばしいニュースでした。そして今後もエンターテインメント・サブカル文化の功労者が出てくる可能性が高いので、こちらもちょくちょくチェックしていきたいですね

 

 

 ではまた、次の機会に。