綺麗な料理には毒がある
クウガ「獏くん!毒とかで死にかけた時は電気ショックでパワーアップするチャンスだよ!」
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- 謎多きRistoranteが振る舞うは“死”の味
ゴージャスでデリシャスなフルコース料理の調理現場から始まった今回のゼッツ。今度のミッションは「Destroy the biological weapon(生物兵器を破壊せよ)」ということで、100年の伝統を持つレストランの潜入任務が描かれていました。まず夢と現実双方で料理の描写に気合が入っており、放送時間も相まって空腹に響いてきましたね。特に現実にて、莫と美浪が訪れた先で出された料理は視覚的にも楽しめる本格的なフレンチとなっていて興味深かったです。(ちなみに劇中に出てきた数々の食事やロケ地は「服部栄養専門学校」が提供してくれたものとのこと*1)
それはともかく今回の事件は現実でもレストランのシェフが倒れるなど被害が直接的で、現実味のある出来事にどこか鳥肌が立ってきました。生物兵器はレストランの料理に使われる「ロワイヤルソース」そのものという真相も、食中毒とは比べ物にならないもののやはりゾッとさせられるものがあります。これがオーナーシェフにして夢主の「山王廉太郎(さんのう・れんたろう)」の悪夢であることは確定したようですが、しかし山王シェフ自身が苦しんでいるシーンがあってやや不可解なモノを感じますね。ここまでこちらの予想の斜め上をいく答えを出してきた本作なだけに、シェフが望んでいること・恐れていることについて今から仰天しそうな気さえしてきました。
そして今回最も衝撃を受けたのが莫の死んだと思われる瞬間。敵である「ポイズンナイトメア」の毒を喰らって倒れた結果、現実でも意識不明に陥るラストには度肝を抜かれました。1話から続いてまたもや死にかけていることや、来週の放送お休みといった要素も相まって見ている側としても気が気でありません。ねむを庇うシーンはカッコよかった反面、序盤から何度も死の淵を味わっている主人公の奇妙さに変な笑いも出てきます。ややカッコつけた言い回しになりますが、美味しそうな料理を出しながらも、食べることへの躊躇を沸かせてくる奇妙な回だったと言えるでしょう。
- バラバラの動きが繋がっていく予感
今回は莫以外にも様々なメインキャラの動向が気になるストーリーでもありました。まず富士見さんですが、ここにきて彼がブラックケースに固執する理由が明かされたのが印章的。かつての部下が突然辞めたという過去を持ち、その原因がブラックケースにあると考えている話にはやや納得しましたね。話からして突如として失踪したような話にも聞こえますし、富士見さん自身何の確証もなく疑っているわけではないと思うので重要な秘密であることがわかります。恐らくそのいなくなった部下の名前には「鷹」が入っていそうだな……そしてその話を聞いたなすかが何を思うのか、その辺りにも注目が止まりません。
また例によって意味深な発言を残していくノクスですが、彼がリカバリーカプセムを見つけて「見つけたぞ……!」と呟いていたのが目に留まりました。加えて予告の発言からして、まるで最初からこのカプセムの力を求めていたかのような振る舞いです。まぁ後述のリカバリーの性能を見る限り、ノクスはこの力で誰かを治すとかそういった目的を持っているのは確かですね。問題はその対象が誰かなのですが、ちょうど彼の元には意識不明のまま連れ去られた眠り姫がいますし……ここにきてノクスがドンドン重要ポジションとしてキャラ立ちしているのでついワクワクしてしまいます。
ちなみにねむの方は前回との莫の約束を信じて、積極的に協力してくれるようになった様子にほっこりしましたね。ゼッツルームに案内されてから即座にゼロ相手にも難なくやり取りを交わしていましたし、彼女のコミュ力の高さが窺い知れます。(英語がわからなくても何となくゼロの意図を察せられていた辺り、やはりコミュニケーションに必要なのはフィーリング!)総じて登場人物それぞれが何かしらの目的で動いている中、一見別々のようでいて微妙な繋がりが見えてくるのが面白い内容でした。まさにこの点と点が繋がって線になっていきそうな感覚に、密かな高揚感を覚えた次第です。
- 緑の波動をその手に、奇跡の“復元”で癒し為せ
リカバリー
RECOVERY!
メツァメロー
メツァメロー
Good morning! Rider!
ゼッツ・ゼッツ・ゼッツ!
リカバリー!!
ねむが野菜と一緒に莫に渡した「リカバリーカプセム」をセットし回転させることで変身した姿「エスプリムリカバリー」。フィジカム(肉体)・テクノロム(文明)に続く第3のカテゴリ、精神の力を司るエスプリム系統の基本フォームです。基本フォームらしくシルエットはインパクトやストリームと同等で、緑を基調としたカラーリングに変更されているのが特徴となっています。上半身の模様は2つの曲線が左右対称に描かれており、さながら舞い上がる精神エネルギーのようにも見えてきますね。
固有能力はフォーム名の通り回復。「リカバリーゲイム」という特殊なエネルギーを手足から流し込み、対象を元に戻すことが出来ます。劇中ではポイズンナイトメアの毒に侵された山王シェフを治療したほか、毒のフィールドすら修復する技を披露していました。生物の負傷や状態異常に限らず、如何なる物質だろうと崩壊を食い止め直してしまう破格の能力と言えるでしょう。(後述の弱点も含めて某奇妙な冒険の「最も優しいスタンド能力」を彷彿とさせますね)
戦闘以外においてかなり有用なフォームと言えますが、それだけに基本スペックがこれまでのフォームと比べてもかなり低めなのがネック。そのうえ自分自身は治せない明確な弱点まで存在しており、実際に莫自身は毒に苦しみ続けていたのが目に留まります。現時点の評価では強力な力の代償として、直接戦闘にはあまり向いていないかもしれません。それだけに次回以降、このピーキーな性能で戦い抜けるのかに期待がかかります。
そして本筋とは関係のない余談ですが、今回報道されていた首脳会談の相手として「エルドビア共和国」の名前が出てきた話にも触れておきたいところ。こちらは言うまでもなく架空の国なのですが、本作以前にテレ朝系列のドラマシリーズ『相棒』と『科捜研の女』でも同名の国が出てきたことがあります。そして不肖メタレドは、相棒のファンでもあるので最初名前を聞いた時聞き覚えがあるな……?と思いつつ、しばらくして相棒のことを思い出してハッとなりましたね。
恐らく3作共に同じテレ朝で放送しているからこそ出来たネタでもあり、こうした形で名前が聞けるだけにどこかほくそ笑んでしまいます。*2また相棒では他にもサルウィン共和国やルベルタ共和国、東亜民主共和国などがあるので、同時にゼッツの世界でもこれらの国があるのではないかとつい考えてしまいますね。今後出てくるかもしれないと記憶の片隅に置きつつ、ちょっとだけ注目していきたいです。
さて次回のゼッツなのですが、何と来週の放送はお休み。毎年恒例の期間ではあるのですが、今回に限っては莫が一度死んだ……?といった形で終わっているので余計にショックを受けてしまいます。主人公の安否を心配しながら待たされるのは中々にもどかしい限りですが、とりあえずは他の作品などもチェックしながら待っていく所存です。
次回の物語に関しては莫の問題の他にも夢主である山王シェフが抱えている心の問題や首脳会談を止めようとするなすかの奮闘、そしてノクスの暗躍が気になるところ。特にノクスはリカバリーカプセムを狙ってくるのは確かなようです。(あと予告で持っている武器からして変身しそう……?)彼が治したい人物は果たして誰なのか、敵の核心に触れそうな内容に今から楽しみになってきます。
ではまた、次の機会に。
*1:詳しくは「仮面ライダーWEB」(https://www.kamen-rider-official.com/zeztz/case9/)を参照。
*2:このように「全く異なる作品に共通して登場する架空の○○」で他にも有名なのとして「城南大学」などが挙げられる。
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