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2025年秋アニメ簡易感想 その16

 

 

 

 謎の新漫画雑誌「コロちゃお」の創刊が先日突然報じられました。名前からわかる通り、「月刊コロコロコミック」と「ちゃお」という2つの雑誌が合体した代物のようですね。いずれも小学館が抱える子どもたちに向けたシリーズであり、片や男の子向け、片や女の子向けとしてはっきり分かれている2誌をまとめるのはかなり意外です。かつてはコロコロとてれびくんが合体したてれコロコミックなんて特別雑誌もありましたが、今回はまた毛並みが違ったものになりそうですね。

 さてこのコロちゃおですが上のポストにある「“世界最高”の新まんが雑誌」宣言や「トップクリエイターが集結」といった宣伝文句からして、小学館お抱えの作家を活用するためにこの雑誌を創刊した可能性が考えられます。近年WEB上での漫画公開が当たり前になっている中、どこかそうした動きには弱いイメージがある小学館。そのため漫画家たちが飛びたてる機会を設けるためにコロちゃおを作ったのかもしれません。恐らく有名作家の他にも各雑誌で読み切りを掲載した作家なども新連載を持っているかもしれませんね。

 現代に紙の新雑誌を作って売れるのか怪しいものの、この挑戦的な姿勢は個人的にも大いに評価したいところ。また僕自身ミラコロで気に入った作品の作家が、その後音沙汰なしで寂しく思った経験がありますね。それだけにあの人たちの漫画がもしかしたらまた見られるかもしれないと想像と少し胸躍ってきました。情報も少なく未知数の雑誌ですが、創刊号は試しに買ってみたいと思います。でもポケカが付録なせいか妙に高いのがちょっと気になる……下に続く

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

ポケットモンスター ライジングアゲイン

第116話「修行開始!テラリウムドーム」

 ブルーベリー学園でのリコたちの修業がスタート。サブタイにもあるようにテラリウムドームでそれぞれポケモンを観察したり、バトルの特訓をするなど本格的な絵面が目に飛び込んでいました。それでいて見たことのないポケモンとの触れ合いも描かれているので、あまり剣呑としていない程よいのどかさに癒されましたね。(また図鑑で確認出来ないウルトはポケモンの危険を理解せずにツッコんで痛い目に遭う……という流れはなるほど図鑑未所持者としてわかりやすかったです。)

 また各キャラに親身になってくれる師匠ポジションが出てきたのが興味深いポイント。まさかの再登場を果たしたゼイユがリコに冷静なアドバイスを施したり、原作ゲームのキャラが力を貸してくれるシチュエーションはシンプルに見応えがありました。ウルトに関しては上述の通り危なっかしいうえ、女子が苦手なせいでタロの忠告をまともに聞けなくなっているのがもどかしいのですが……これは次回以降どうにかなりそうですかね。

 そしてロイの方はカキツバタの協力を仰ぐ中で、彼から程よい脱力を教わる流れが印象的。最初こそ課題を押し付けられていたので首を傾げたものの、彼の気負いすぎない姿勢はなるほど今の肩肘張ったロイには必要かもしれないと感じました。それでいてバトルではブリジュラスキングドラのコンビネーションが的確かつ強力でしたし、四天王としての実力も十二分に伝わってきたと思います。

 

 

私を喰べたい、ひとでなし

第6話「親愛の形」

 

比名子「私1人くらいいなくなってもきっと寂しくないでしょう?」

視聴中のメタレド「この激ニブ大バカ主人公がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

 序盤で比名子と美胡の友情を再確認して心が洗われたのも束の間、それでもなお死ぬことを考える比名子に困惑と怒りが同時に湧いてきました。前回言っていた心残りというのも自分の死後の美胡が悲しまないかという意味でしたし、あまりにも自分の存在を軽く見ているので一周回って呆れかえってしまいます。美胡にとってお前は欠けてはいけない友達なのに!という想いが出てくる一方で、それほどまでに家族と同じ海の底に行きたい願望が強いことも伝わってきました。それでも比名子を生かそうとするのはエゴだと理解出来るものの、想像を超えて鈍いキャラクターに頭を抱えてしまいますね。

 そんな超絶鈍感主人公を守るために、汐莉と美胡で仮初の共闘が組まれるシーンでも興奮と恐怖が襲い掛かってきました。実際利害は一致しているのですが、前回からずっと殺伐としているだけにどこか不安になってきます。表向きは「半魚人」「獣」と微笑ましく罵り合っている様子も、いつ爆発するかわからない爆弾を見ているかのようで気が気でありません。比名子というか細い手綱によって成り立っているだけの、殺し合いに発展しかねない人外同士の関係にワクワクザワザワしてしまいます。(これを「仲が良い」と捉えるところに比名子の鈍感ぶりが表れていますね……)

 また汐莉と美胡の会話で語られた比名子の体質の掘り下げについても触れておきたいところ。妖怪から狙われるほどの匂いを持っているものの、昔はそうではなかったという事実は不可解かつ気になるポイントです。美胡曰くあの事故以降に匂いが出来たようですし、あの出来事が何らかのきっかけになった可能性が高いですね。むしろ家族の死は本当にただの事故だったのか?といった疑問まで浮かんでくる興味深い謎となっていました。

 

 

SANDA(サンダ)

第6話「人造人間vsサンタクロース」

 冬村たちを守るため、完全体サンタクロースへと変身した三田に惚れ惚れした今回。前回の変身不能状態は早々に解消されましたが、そのきっかけとなったのが彼の「みんなを守れるだけの力が欲しい」という動機からきているのが素敵でしたね。子どものままの無力さを痛感しつつ、三田の大人になることへの渇望がこれでもかと伝わってきました。これまでサンタと少年を行ったり来たりしてフワフワだった三田のスタンスに、確固たるサンタの信念が加わったことが読み取れます。

 そしてサンタになる覚悟を決めたところで、子どもたちの睡眠が力になる展開も面白かったですね。「子どもの睡眠はサンタとの信頼関係の表れ」「子どもがサンタを信じて寝てくれるからこそサンタは子どもの力になれる」といった考えは実に本作らしくてニヤリときます。前回この国の子どもは眠るのを禁じられている話にも綺麗に繋がっていますし、子どもの成長を見守ってくれるサンタの存在はこどもあってこその理論がすんなり入ってきました。(そしてこの方法で三田を助けたりと、今回は甘矢が地味にMVPだったのがここすきポイント)

 そんなサンタと相対した大渋学園長の“若さ”への異常な執着も今回の注目ポイント。全身整形がサイボーグの改造手術同然で、生身の体がほとんど残っていないと判明するシーンには鳥肌が立ちました。最早人間ではない状態になってまで、老いを忌避して若くあろうとする様は上述の成長を望む三田とは見事な対比になっているとも言えます。理事長の「鉄留十予(てつどめ・とよ)」が老いを受け入れたお婆ちゃん&含蓄のある言葉を残していただけに、大渋の生き方は成長を認められない狂気としてより鮮烈に映りましたね

 

 

 コロちゃおに関してもう1つ触れておきたいのが特別付録。何とポケカことポケモンカードゲームのデッキが丸々1個付いてくるとのことです。中々に太っ腹ですが、デュエマやヴァンガード、バディファイトにウルトラマンカードゲームのデッキを付録としてきたコロコロの経緯を思えば納得がいく話。むしろポケモンを黎明期から支えているコロコロコミックだからこそ出来る付録と言えます。

 ただそれだけにこの雑誌が無事買えるのか?といった不安が付きまとってきたのが難点ですね。昨今のポケカ人気や転売の横行などもあって、買い占めの危険があるので不安になってきます。コロちゃお編集部には本屋と連携して転売対策などを講じてほしいところですが、はてさてどうなることか……

 

 

 ではまた、次の機会に。