『#超光戦士シャンゼリオン』Blu-ray BOX発売記念イベント「イベント!! 今?」開催レポ#萩野崇&#相澤一成&#白倉伸一郎が「斬新すぎるヒーロー」の思い出をモーレツにふりかえる
— 【公式】マイナビニュース 特撮 (@tokusatsumynavi) 2025年11月9日
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1996年に放送された東映制作の特撮ドラマ『超光戦士シャンゼリオン』。自堕落で破天荒な男がヒーローに変身する力を“たまたま”手に入れて、変人ばかりの悪の組織と戦う羽目になるというストーリーのヒーロー作品です。不条理ギャグの連続という型破りな内容からしばしば語り草になっており、今もなおカルト的な人気を誇っていますね。また当時本作を手掛けたプロデューサーの白倉伸一郎氏と、脚本家の井上敏樹氏にとっても色んな意味で思い出深い作品なのだとか……特に白倉氏は本作を「失敗作」とか言っているらしいですね。
そんなシャンゼリオンが東映特撮作品のBlu-ray BOX投票で1位に輝き、発売を記念したイベント「イベント!! 今?」が先日開催されたとのこと。(イベント名が実にシャンゼリオンっぽい)主演を務めた萩野崇さんや相棒役の相澤一成さん、そして上述の白倉氏が登壇して本作の思い出や裏話を語り合ったとのことです。中でも荻野さんは『仮面ライダー龍騎』で凶悪なイメージが定着していた中、主人公の涼村暁らしい明るさを持ってファンの人たちを迎え入れたらしく、イベントの記事を読んでいるだけでもほっこりきます。何より投票でBlu-rayの権利を獲得し、イベントでも盛況になるほどの本作の人気には舌を巻くばかりです。
というわけで以下、今週の簡易感想です。
終末ツーリング
第6話「海ほたる」
嵐といった天災に晒された前回に続いて、今回はネズミ軍団の襲撃という形で大ピンチへと発展。苛烈な逃亡劇の末に大爆発で難を逃れるという、これまでの旅の中でもひと際スリリングな内容に仰天しっぱなしでした。そんな強烈な目に遭ったというのに、なおも大自然の恐ろしさと素晴らしさを堪能するヨーコの胆力には感嘆するばかり。ずっと見たかった海ほたるの夜景を落雷で叶えるなど、過酷な環境すら利用して全力で楽しむ主人公がどこか羨ましく感じますね。
さらに後半ではアイリの不調が出てきたと思ったら、緊急メンテナンスの必要ありと判明したので少々面食らいました。1話の時点かららしい一面を見せていたので不思議はないのですが、これまでの食事といった描写もあって彼女のロボットっぽい要素を久しぶりに感じた次第です。(それでもなおアイリを人間らしく扱うヨーコには癒されますね)そしてアイリを直すために必要な研究所とはどんな場所なのか、ヨーコの姉が言う問題とは何か。そういった謎が一気に気になってくるラストにもなっていました。
東島丹三郎は仮面ライダーになりたい
第6話「ツマミを注文しろ」
前回までとは打って変わって結構カッコよかった冒頭。本気の姿を見せてきた蜘蛛男に対し「仮面ライダーは逃げない!!」と自分を盾にして立ち塞がる東島は実に見事でしたね。仲間を守るためのライダーパンチを放つ瞬間、東島の姿が仮面ライダー新1号と重なる演出も盛り上がりに一役買っていたと思います。本物の怪人と戦えた高揚感も確かにあれど、誰かを助けようと困難に立ち向かったこの時の東島は間違いなくヒーローだったかもしれません。
それはともかく今回は島村家長女「島村二葉(しまむら・ふたば)」の存在が大きな笑いどころとなっていました。ここまでライダー愛に狂った連中が来ただけに、ライダーが特に好きではない二葉の常識的な反応に変な笑いが生まれていたと言えます。また兄・一葉の奇行のせいで孤独な学生時代を送ったという事実が何とも可哀想で、一転して彼女への共感と同情を誘ってくるのも秀逸でしたね。彼女のおかげで本作の主人公たちはおかしいことを再確認出来たのは何だかんだありがたいです。(まぁ二葉も二葉もかなり暴力的なので普通ではないのですが)
そして後半は序盤度々出てきたヤクザ「中尾八郎(なかお・はちろう)」メインのエピソードでしたが、ラストの蜘蛛男の人間態登場に全て持っていかれたように感じますね。チンピラヤクザを次々とのしていく中尾の強さが描かれていただけに、それでも勝てないことが既に察せられるのでインパクトは絶大でした。というかこのマッチング、中の人ネタで『風都探偵』だとおやっさんVSフィリップになるのよな……
機械じかけのマリー
第6話「囚われのマリー」
アーサーに罵られたいファンクラブの女子に嫉妬されたり、ヘタレなロボット愛好家クラブに拉致されたりと今回も散々なマリー。それはともかく前半はアーサーの誕生日を祝うためにケーキ作りに挑戦する、健気な姿に胸打たれました。メシマズ属性が判明したりと悪戦苦闘しながらも、自分の誕生日を嫌うアーサーに少しでも喜んでほしいと行動してくれるので実に微笑ましかったです。そのくせ後半は咄嗟に付いた嘘で苦しむ羽目になったりと、変なところでいじらしいので余計に顔が綻んでしまいます。
対するアーサーの方はイケメンぶり:8・残念ぶり:2といったところ。立場を逆転させてマリーをご奉仕する前半や、彼女を助けるためにロボットオタクをぶちのめす姿はシンプルにカッコよかったです。それだけにマリーが記憶を失った(フリをしている)とわかるや、謎の「イチャイチャ7か条」をでっち上げて教えようとしてきた時は若干呆れてしまいました。劇中のマリーの言う通り嘘を嫌うくせに自分は嘘を付くのか……と思う反面、こうした下心を出してしまうのは理解出来なくないので複雑な分面白かったです。
DIGIMON BEATBREAK(デジモン ビートブレイク)
第6話「親子の盃」
立ち退きを狙うヤクザと彼が従えるアスタモンを倒すため、トモロウたちの奮闘が描かれた今回。相手が完全体ということで終始苦戦気味だったものの、パンダモンの機転で辛くも勝利する展開は個人的にも納得のいくものとなっていました。何よりゲッコーモンがパンダモンにe-パルスを分け与え、2匹とも助かった時は安堵と感心を覚えましたね。前回兄弟の盃を交わしたゲッコーモンが、彼から教わった「色んな事を半分こする」ことを見事に回収してみせたと言えます。少しずつ学んでいっているゲッコーモンのいじらしさもあって、このオチに膝を打たずにはいられません。
そしてパンダモンと親分の関係に関してもこれまで通りということになって一安心。昔気質の任侠道でボコボコにされる親分(余談ですがそんな親分に内心異を唱えるトモロウがここすきポイント)に最初はヒヤヒヤさせられたものの、親としてパンダモンをなおも受け入れる度量には惚れ惚れするものがあります。そして人間とデジモンの関係にサポタマといったものは必要ない、任侠のような形のないモノでも絆は育まれることが大いに伝わってきました。本作全体のテーマであろう「人間とデジモンの共存」において、早速わかりやすく素敵な例を味わった気分です。
(他にもキョウが保護省の内通者をしれっと探し出して追い詰めているシーンが印象的。完全体がパートナーなだけに戦闘で活躍する機会は少ないけど、大人としてダーティな役割に徹する分にはとても頼もしいなこの人……)
そしてシャンゼリオンのBlu-ray発売記念に、東映特撮のYouTubeチャンネルにて第1話が期間限定配信されました。HDリマスターで映像もそこそこ綺麗になっており、かなり見やすくなっていますね。
本作に関しては当時幼すぎて見ていた記憶がほとんどないのですが、今回視聴した1話のぶっ飛び具合に改めて衝撃を受けました。本来シャンゼリオンになるはずだった速水を差し置いて、偶然力を手にしてしまった暁のいい加減さ。敵を倒して「退屈な日々とはおさらばでーい!」と大はしゃぎする、まるでヒーローとは思えない振る舞いはなるほど当時ではかなり斬新だったと言えます。人を選ぶものの合う人ならとことんハマる、白倉&井上の黄金コンビらしい作品であることが大いに感じられました。
ではまた、次の機会に。
