新・メタレドの楽しんだもん勝ち!

様々な作品について語ったり語らなかったりするサイト

仮面ライダーゼッツ 第11話「腐る」感想

大事も小事も見捨てない

『任務は遂行する』『夢主も守る』

「両方」やらなくっちゃあならないってのが「エージェント」のつらいところだな

.

.

.

.

.

.

.

.

.

.

  • どちらも守る、それがセブンのミッション

 国家機密を守るという雲を掴むようなミッションの後編。今回のゼッツはゼロが守ろうとしている機密についての謎が追及されましたが、解明そのものには至らなかったのがまず目に留まりました。3つの絵画が渥美さんによる贋作であること・小鷹がその制作を依頼して勝手に寄付したことは判明したものの、肝心の機密が何なのかはわからないまま終わってしまったのが少々残念なところ。(一方贋作云々は予想ドンピシャだったので当たって嬉しかったです)物語の核心に迫るモノでしょうしそう簡単に明かせないのはわかりますが、答えを待っていた身としては消化不良感は否めなかったです

 しかし今回のキモはそちらではなく、重大ミッションを前にしてもなお夢主を第一に考える莫の姿勢にあったと感じています。思えば莫は序盤から国家機密が奪われることよりも、渥美さんが大事にしていた絵を守れなかったことを悔いていました。現実で渥美さんと邂逅した際は真っ先に絵のことで謝罪していましたし、夢主とその夢に対する誠実さが窺い知れます。国家機密のような漠然としたモノ以上に、身近な人の幸せのために戦っている莫らしいと言えますね。おかげで見ている側としても、ピンとこない機密よりもそちらに集中することが出来ました

 かといって国家機密奪還のミッションを投げ出すのではなく、そちらの遂行にも力を注いでいたのが個人的な感心ポイント。渥美さんを助けに行ってそれだけになるかと思いきや、ノクスの行方をゼッツセンサーで探っていた時は思わず膝を打ちました。ガジェットを使いこなしゼロの予想すら上回る活躍をしてみせる辺り、莫もエージェントとしてすっかり板に付いてきたと実感してきます。何より今回のミッションを「Get back the national secret and "dream man"(国家機密と“夢主”を奪還せよ)」と付け加えていたのが最高でしたね。人助けもエージェントの仕事も両立させる、主人公の矜持を堪能した次第です。

 

 

  • 紫の領域を中心に、摩訶不思議な“驚異”をもたらせ

 

ワンダー
WONDER!

 

メッツァメロォッ!

メッツァメロォッ!

 

Good morning! Rider!

 

ゼッツ・ゼッツ・ゼッツ!

ワンダー!!

 

 前回バリアカプセムと共に入手した「ワンダーカプセム」をセットし回転させることで変身した姿「パラダイムワンダー」。4つのカテゴリ最後の1つ、次元の力を操るパラダイム系統の基本フォームです。メインカラーは紫とこれまでの中でもひと際渋いカラーリングとなっており、上半身の模様も幾何学的なデザインに変化。電子基板のようにも見えるので、後述の能力に反してメカニカルな印象を受けるのが何とも趣深いポイントかもしれません。

 その固有能力は一言で表すなら「超常的パワー」といったところ。夢や現実関係なしに、物理法則を無視した様々な現象を自在に起こせる能力である様子です。劇中ではまずモウルドナイトメアに合わせて小さくなる能力を披露しており、アリさんくらいの小ささから粒子レベルにまで縮小してみせていました。*1小さくなったと言っても戦闘能力は据え置きで、サイスモードに変形させたブレイカムゼッツァーも同じサイズに変化させられる柔軟さもかなり便利と言えます。

 他にも周囲の物体を動かす念動力もどき(これは無意識に発動したのか莫本人も焦っていましたが)や、サイスの分身を生み出し無数の斬撃を放つ技など多彩な能力を発揮。変幻自在とも取れる力の数々は、他のフォームと比べてもかなり無法っぷりが極まっていますね。そんな能力特化故かゼッツのフォームの中では現状、身長や体重、パンチ力にキック力といったカタログスペック全てが「測定不能」と表記されているのも興味深いです。4つのカテゴリで最後に登場したのも納得がいくほど、トリッキーな力を宿した面白フォームに仕上がっていました。

 

 

  • その秘密に守るべきモノがあるのか?

 といった感じに全部を守る莫の活躍に感激するようなエピソードとなっていました。しかし謎はやはり謎のまま、それらについて気になるのも事実。特に国家機密に関しては終盤その断片が出てきましたが、よくわからなかったのがもどかしいですね。絵画を媒介にして入ることが出来た部屋と、そこに置かれた無数の資料といった小物に関心を持ったところです。特に壁に飾られた地図と無数の写真に加え、「警視庁」と書かれた資料からして警察絡みのシークレットであることは間違いなさそうです。(心なしか怪事課本部と間取りが似ているようにも見えますが……これは単なる偶然でしょうか?)

 他にも今回は終始ゼロが感情的になっていたのも印象に残っています。弱音を吐いた莫を叱咤する場面こそ上司らしかったのですが、国家機密を最優先するあまり焦っているのがこれでもかと伝わってきました。そしてミッション遂行のためなら夢主の安否もお構いなしの姿勢を見せていたので、いつにも増して薄情に見えて仕方なかったです。夢主の死亡やそれに伴う二次被害といった懸念があったのにも関わらずこの態度。その国家機密はそこまでして守るべきものだったのでしょうか。少なくとも莫とは対照的に人命を軽んじているせいで、前々から怪しかったゼロへの信頼がより揺らいでしまいそうになります

 あとはやはりノクスもとい小鷹の動向にまたもや驚かされました。何といっても上述でも触れた贋作の依頼の件は衝撃的で、そもそも絵画に隠された国家機密に関わっていたのは明白でしょう。これは小鷹が失踪する前から何かしらの目的で動いていたのがそれとなく読み取れますね。これまではブラックケースに巻き込まれてノクスになった可能性も頭に入れていましたが、もしかしたら怪事課時代には既にナイトメア側についていたのかもしれません。もしそうだと富士見さんが可哀想なことになりそうだなぁ……といったことが頭に浮かびますが、とりあえずノクスについては次回も注目していきたいです。

(余談ですが今回の富士見さんは渥美さんに尋問するなど、強硬的な姿勢が強くて少々引いてしまいましたね。かつての部下の手掛かりを前にして必至なのはわかる反面、なりふり構っていられない様子に彼の危うさや脆さに不安を覚えずにはいられなかったです

 

 

 そして次なるミッションは何と「Prevent the meteor strike(隕石衝突を阻止せよ)」。宇宙センターの職員として夢の中に潜入した結果、巨大隕石が地球に迫ってくるというトンデモ展開に予告の時点で仰天してしまいました。夢だからこそ何でもアリと言えますが、ここにきていきなりスケールが大きくなっているのが面白いですね。48時間というタイムリミットの中で、どうやって隕石を攻略するのか気になるばかりです。

 またノクスが今回手に入れたアイテムを使い、ついに戦いの場に。変身ならぬ「擬装」によってゼッツとは異なる銀色の戦士と化すようです。そんな疑似ライダーが敵として立ち塞がることへの高揚感はもちろんのこと、ノクスが明かすカプセムの恐ろしさなど注目ポイントは多そうです。やはりライダーバトルはテンションが上がりますね。

 

 

 ではまた、次の機会に。

 

*1:ちなみに劇中のゼッツVSモウルドナイトメア戦で通り過ぎたアリだが、仮面ライダーWEB(https://www.kamen-rider-official.com/zeztz/case12/)によるとカメラを向けた時に偶然撮れた映像とのこと。