新・メタレドの楽しんだもん勝ち!

様々な作品について語ったり語らなかったりするサイト

2025年秋アニメ簡易感想 その27

 

 

 

 70年以上の歴史を持つ大怪獣・ゴジラの新作アニメ情報が先日解禁されました。ゴジラのアニメは過去にもアニゴジこと『GODZZILA』三部作や『ゴジラ S.P<シンギュラ・ポイント>』などが制作されてきましたが、今回のアニメはそのどれとも異なる完全新作となるとのこと

 その新作は何と、主人公がゴジラの力を宿した少年という中々にぶっ飛んだ設定のようです。上のポスト画像も、少年の首から下がまるでゴジラの肌のようにゴツゴツしているのがわかります。またこの画像は腕をゴジラの口に変形させて、放射熱線を放とうとしているようにも見えますね。(背後のゴジラの絵はバトル漫画で宿した力が顔を見せるアレっぽいですし)もしかしたら新作は、ゴジラ怪獣の力を持った人間によるバトルアクションになるのかもしれません

 正直あまりにも予想の範疇を超えた情報すぎて、発表を最初聞いた時は困惑が襲い掛かりましたね。ゴジラの歴史の中でここまでのものはなかったですし、奇抜すぎてどうなるのかまるで予測が尽きません。何より「なれたのね……ゼクロムに」のワードで有名な漫画『ポケットモンスターReBURS』がチラついて仕方なかったですね。(ゴジラやポケモンに限らず、デジモンにトランスフォーマーと長期シリーズと化したコンテンツほど「人間が○○に変身する!」というコンセプトの作品が生まれやすい気がします)

 とまぁあまりにも未知数なため現状何とも言えないのですが、同時にこれだけ奇抜な作品をやれるほどにゴジラが好調とも取れるのは悪くないですね。王道の作品ばかりになりがちだった近年と比べても、型に囚われないバリエーション豊かな作品が増えているのも事実。遊びとも思える挑戦を大々的に行えるくらいには、シリーズとして余裕が出来ているのはとても良いことだと言えるでしょう。そして新作アニメの方も、ここまできたら『ギャラクシーオデッセイ』や『ちびゴジラ』に負けないくらい好き勝手やってほしいです

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

3年Z組銀八先生

第9話「文化祭なんてつまんねぇって言ってるくせに、本当はお前楽しんでるだろ?

 文化祭という華やかなイベントの裏で戦う風紀委員たちの奮闘ぶりが目に留まった今回。主人公はザキこと山崎が務めましたが、その過程でたまへの恋心を見せる展開には地味に驚きました。まぁ確かに原作でも恋をしており、あちらと比べるとまだプラトニックな方なので見ている分には微笑ましかったですね。(何よりたまに悪感情を持たれていないのが視聴者的にもデカいと思います)結果的には上手くいかなかったものの、地味な自分を卑下する前に後悔しないように生きる山崎の姿は大いに応援したくなりました

 そんな山崎然り文化祭を破壊しようとしたヤツ(大西?)然り、彼らが銀八先生からの助言を受けるシーンも大きな見どころ。文化祭を楽しめるかどうかは陰キャか陽キャかは関係なく、“自分がどうありたいか”にかかっているというのは普通に名言だと思います。上述の山崎の行動の後押しにもなっており、悲観しがちな学生に突き刺さる言葉になっていたのではないでしょうか。良くも悪くも原作者の文化祭冷笑系ゴリラ空知氏とは異なる、銀八先生ならではの青春を肯定するスタイルに感動した次第です。

 

 

忍者と極道

第9話「第四章 幼狂死亡遊戯 STAGE3」

 今回の前半は左虎&右龍の呪血の忍者ブラザーズと、割れた子供たちの幹部「天使(アンジェ)」&「毒(ブス)」のコンビの激戦がメイン。双方共に抜群のコンビネーションを披露して戦うド派手なバトルを繰り広げていましたが、それ以上に天使と毒の共通点にこれまた苦々しいものを覚えました。両極端な容姿が原因で歪んでしまった過去を持ち、その凄惨さから誰よりも自分の顔を疎ましく思っているのが切ないですね。忍者に首を落とされ命を落とすも、顔が無くなった自分の体を見てようやく“なりたい自分”になれたというのはまたやりきれなかったです。

 そんな天使たちや他の子供たちの境遇を察したうえで、右龍が「わかるぜ」と理解を寄せるのが個人的なここすきポイント。真っ当な道に進めた連中は運が良かっただけと、上からの説教ではない共感を見せてくれる点にホストとしての彼の姿勢が伺えます。(この兄弟に関しては原作の回想から、運が悪かったら割れた子供たちになりかねなかったのが読み取れるので余計にそう感じます)そのうえで人を殺すような非道を犯した以上はぶっ殺す!と一貫しているのも、本作の忍者の醍醐味。後々登場するセリフですが「同情はするが容赦はしない」こそ忍者の誠実さを表した名言と言えるでしょう。

 そして後半は忍者(しのは)と極道(きわみ)が共に行動する中で、きわみがしのはを忍者ではないかと疑い始めるパートが印象に残りました。あまりにも証拠が揃いすぎていて確信に至っているものの、一方で事実を否定したがる心とせめぎ合う様子に胸が高鳴ってしまいますやっぱり感情あるだろこの人しのはもきわみに正体がバレることを恐れて動けないという、戦闘とは別の形の緊迫感が生まれているのが面白いですね。謎の部屋の回想が入るなど、この一連のシーンは本編に関わる重要な要素として見逃せない展開に仕上がっていました。

 

 

ワンダンス

第9話「ジャンルの壁」

 ダンスバトルにのめり込んでいくカボたちが今度はBREAKIN’(ブレイキン)のようなストリートダンスに挑戦。いわゆるブレイクダンスと呼ばれるこれまで以上にロックな踊りに対し、伊折のサポートを得て新たな一面を覗かせていくのが面白かったですね。フロアの入り方こそ秀逸ながら体幹がまだまだな湾田さんに、指導のやり方がわからず困りがちな伊折。これまでダンスでは自信満々だった時はと異なる彼女らの姿に、どこか新鮮な魅力を感じました

 しかし今回最も目に焼き付いたのがB-BOYの1人「壁谷楽(かべや・がく)」。見た目に反してかなりストレートに毒を吐く、本作では珍しいタイプのキャラクターということで早くも印象に残りました。しかも伊折に対して湿っぽい対抗心も見せてきたりと、ここまでフレンドリーだった空気を一気にぶち壊してきたと言えます。一方で圧倒的なダンススキルで相手の意見をねじ伏せ、自分だけの踊りを見せるスタイルは興味深いところ。以前から描かれてきた対話としてのダンスではない、決まった踊りを見せつける在り方から世の中には色んなダンサーがいることを実感させられます

 またカボと伊折、それぞれの変化と成長が見られたのもちょっとした見どころ。前者は吃音カードを用意するのが素敵で、自分1人でもとドンドン自立していっているのでどこか親心を抱いてしまいますね。そして後者は今のダンス部は過去のモノとは違うことを知り、積極的に参加するようになったのがグッド。ダンスに対するこだわりは持ちつつも、周囲に合わせて少しずつスムーズに変わっていく若者を見るのは乙なモノです

 

 

ちびゴジラの逆襲

第88話「ゴジラVSロボット怪獣軍団

 ちびガイガンとバイトで雇われたちびギドラの怪獣島征服計画。まだ諦めてなかったのかことにも驚かされますが、手始めにお父さんゴジラに挑む無謀さに面食らうこととなりました。案の定ちびガイガンの交渉がヌル過ぎて、ちびゴジラを人質にしたのに全く機能していない状況がこれまたじわじわきますね。そしていくらうるさいからって息子もまとめてふっとばすお父さんゴジラの乱暴さよ……

 他にも今回はちびギドラのお金のがめつさが見られたのも印象的。バイト代を弾んでもらったらちびゴジラも縛り上げるし、文句を言ってもすぐに従うので一周回って清々しく見えてきました。何より交渉ごとには滅法苦手なのに、バイトを黙らせるほどお金を出せるちびガイガンの謎の才能もおかしかったです。ある意味この2匹は相性がいいかもしれませんね。

 

 

 ゴジラといえば今年9月に発売された玩具シリーズ「ゴジバースト」の新商品情報についても触れておきたいところ。1000円前後で買えるお手軽な可動フィギュアシリーズとして以前から注目しており、加えてガトリングガイガンといったオリジナル怪獣までも出す自由っぷりで個人的にもかなり気に入っています

 

 

 そして東京コミコン2025にて発表されたゴジバースト新商品ですが、ゴジラ永遠のライバル・キングギドララドン、そして初代メカゴジラといった錚々たる面々がラインナップされるとのこと。この中だとゴジラの劇中比に合わせて、しっかりサイズが大きく設計されているキングギドラがイチオシになりそうですね。価格は2000円台に突入しているものの、その分満足感のあるスケールになっているようでファンとしてもたまりません。

 

toy.bandai.co.jp

 

 しかし気になるのはラドンとメーサーユニットのセット。このメーサーユニットは同時発売のメカゴジラ(1974)と合体させるとのことですが、この装備は映画には全く登場していない玩具オリジナルとなっています。ガトリングガイガンに続いて、またもやゴジバーストが謎の新設定を生やしてきたというわけですね。(しかもメーサーユニットには取ってつけたような車輪が付いているので、場合によって単体でメーサー兵器搭載車両として遊べるのがグッド

 素直にVSシリーズのメカゴジラとガルーダを出してスーパーメカゴジラにさせるといったことも出来たであろうに、敢えて初代メカゴジラに知らない追加装備を用意するのが面白すぎて変な笑いが出てきてしまいます。変な作品が増えているゴジラシリーズですが、玩具の方も好き放題やりつつゴジラオタクに突き刺さるモノをにやっていて本当に楽しいです

 

 

 ではまた、次の機会に。