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2025年秋アニメ簡易感想 その29

 

 

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 2022年にアニメ化され人気を博した「ぼざろ」こと『ぼっち・ざ・ろっく!』。そのスピンオフシリーズである『ぼっち・ざ・ろっく!外伝 廣井きくりの深酒日記』という作品について、現在密かに注目しています。きっかけとなったのが上のボイスコミック動画で、こちらから本作の存在を知って他の動画を見る→COMIC FUZで連載中の漫画もチェックしてみるという沼に見事にハマりました。ボイスコミックがアニメと同じ声優陣ということもあって、アニメ視聴とほぼ同じ感覚で楽しめたのも大きかったですね。

 さてこちらのスピンオフですが、タイトルにもあるようにSICK HACKのベーシスト・廣井きくりを主人公に据えた作品。ベースの腕と音楽センスは天才的ながら将来といった不安などから逃れるためにお酒に手を出し、常日頃酔っ払っている日常生活が壊滅的なアーティストの見本のようなきくりを眺めるのが主な楽しみ方となっています。予想以上にきくりの生活模様がヤバくて、微笑ましいもののどうしても不安も湧き上がってくるのが面白いんですよね。

 また星歌やPAさんなど、本家ぼざろではさほど目立っていない大人キャラがメインになっているのも見どころ。普段は若者を支えるポジションが多い彼女らが普段どのような日常を過ごしているのか、本家の補完としても見られるのが非常に興味深いです。アニメ2期の放送が控えている中、その繋ぎとしてこちらをショートアニメ化しても良さそう(音楽監修とかする必要がなさそうで作りやすそうだし)……なんて思うくらいには、本作にどこか惹かれた次第です。

 

 

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

※『DIGIMON BEATBREAK(デジモン ビートブレイク)』第10話の感想は個別感想で書く予定です。ご了承ください。

 

 

 

 

 

 

終末ツーリング

第10話「大洗・大谷・日光」

 今回のヨーコとアイリは鹿島臨海鉄道を渡って大洗に到着。個人的にも馴染み深い場所(某戦車道の作品的な意味で)が出てきてほっこりしたのも束の間、座礁したさんふらわあフェリーに度肝を抜かれることとなりました。さらにフェリーでの記憶が明かされる中で、ヨーコがライダーの聖地である北海道への憧れを口にするのが興味深かったですね。記憶の世界では北海道に向かっていたようですし、2人の最終目的地としてその聖地に向かう可能性は高そうです

 その後は大谷から日光・華厳の滝までの道のりが描かれ、崩れた車道をファイト一発!で乗り切るなどハラハラさせられる場面多めでした。中でも崩れた岩が落ちて来るかと思ったら、落雷で破壊されて難を逃れるシーンの衝撃は半端ではなかったですね。ヨーコが巨人の弁慶といったものに期待している中で、こうしたオカルトめいた奇跡が起こるのは何とも意味深。アイリは否定していますが、前回のこともあるのでこの世界なら割とこうした幽霊の加護とかもありそうな気がしてきます

(また今回はアプリのスタンプ集めがまた難所ばかりな点が気になったり。わざわざ行きにくい場所にヨーコを誘導しているように見えますし、アプリを追加したヨーコ姉から作為的なモノを感じずにはいられません)

 

 

東島丹三郎は仮面ライダーになりたい

第10話「命を懸けるの」

 トーナメント第3試合、東島(仮面ライダー)VSユリコ(タックル)のマッチングはいつにも増して狂気に満ちた戦いへと発展。何といっても東島の仮面ライダー愛力が高まりすぎた結果、どんなに投げられても立ち上がってくる不死身の存在と化していたのが恐ろしかったです。途中から技名を叫ぶ以外はほぼ無言でしたし、お面を付けて表情がわからないのもあってコミカルなホラーに片足突っ込んでいたと思います。(今回は一貫してユリコ視点のため余計に東島の怖さが際立っています)しまいにはお面が生命維持装置扱いされるほどで、ライダーというよりターミネーターのような人外ぶりを堪能した気分になってきましたね

 それはそれとして、今回はユリコの覚悟が垣間見えたのが大きなポイント。本家タックルの死に対するストロンガーへの愚痴を叫ぶことで、途端に晴れやかになる瞬間は唐突ながら共感を覚えるシーンでもありました。(ただまぁ茂/ストロンガー自身劇中で助けられなかったことを悔やんでいたしそんなに責めないでやって……)さながら好きだからこそ原作の展開に不満を覚えたファンが、その鬱憤をぶつけることで吹っ切れていくような清々しさにも近い感覚を覚えますね。そのうえで激熱な接戦を繰り広げて、最後には勝利するのですから最高です。マスクがボロボロになりながらも立ち上がったユリコの姿に、前回同様高揚せずにはいられませんでした

 

 

機械じかけのマリー

第10話「諦めるマリー」

 前回ラストでマリーの正体を知ってしまったアーサーの視点から始まった結果、彼の一挙手一投足に笑いが止まらなくなりました。初っ端からこれまでのマリーへの態度がセクハラではないか?と心配し出すだけでも面白いのに、取り繕う様子がマリーとどっこいどっこいなので見ていて何とも滑稽。同時に自分を守り切るマリーに惚れ惚れするなど、途端にヒロインのような反応をしてくるので面白いことこの上ありません。嘘に囚われなくなった結果、アーサーの愉快ながら素敵なキャラクター像が出来上がっていったように感じられますね。

 そして今回のメインとなったのが自称・アーサーの許嫁「イザベル」とのひと悶着。マリーを目の敵にして、アーサーとくっ付こうとする唐突なライバルキャラとして出てきた印象です。しかし実際に好きなのはメイナードの方だと判明する終盤で、一気にイザベルのいじらしいキャラが出てくるのが面白いところあのメイナードが優しかった……!?と困惑しているあなた、お気持ちは大変わかりますがどうかここは抑えてくださいそんなイザベルの存在が秘密を守ろうとするマリーやアーサーに突き刺さり、両者の共感を呼んでいました。神の視点で愉快な両片思いが展開されてきたからこそ、イザベルのマイルドな爆弾ぶりが輝いていたと言えますね。

 

 

 上の廣井きくりの深酒日記についてもう1つ、PAさんについて触れておきたいと思います。本家ぼざろのアニメではあまり喋らない不思議キャラとしての印象が強かったのですが、このスピンオフでガッツリ描かれたことで彼女が意外と愉快な人物だとわかったのは大収穫でしたね。ミステリアスな女だと自認してそのイメージを崩さないように必死な面など、人間臭いところがたまりません。

 

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 上の動画やリンク先の漫画ではこれまた変わった裏の顔まで判明しますし、こちらが思っている以上におもしれーヤツかつ可愛いPAさんのことが途端に好きになってきました。影が薄かったキャラにスポットが当たり新たな一面を覗かせるのはスピンオフの醍醐味の1つですが、本作はまさにそれを満たした素敵な作品といえるでしょう

 

 

 ではまた、次の機会に。