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— 小学館コミック (@ShogakukanComic) 2026年1月14日
㊗Congratulation!第71回 #小学館漫画賞 決定!!
受賞作はこちらの5作!
『運命の巻戻士』
『COSMOS』
『ダンダダン』
『出禁のモグラ』
『ひらやすみ』
審査委員特別賞「萩尾望都」
詳細→https://t.co/1CQyt4oooN pic.twitter.com/aaZswG8s3e
小学館主催でその1年で発表・連載された漫画作品を審査する「小学館漫画賞」が今年も開催。第71回目となる今回の受賞作品たちが先日発表され、そのいずれも納得のいく選出となりました。アニメ化もされている『ダンダダン』や『出禁のモグラ』など、今年もバラエティ豊かな作品が選ばれているのがわかります。(余談ですが今回審査委員の中に島本和彦氏や曽山一寿氏など、筆者お気に入りの方々が入っているのがまた素敵)
中でもメタレド的に最も重要かつ、注目している受賞作品はやはり木村風太氏作の『運命の巻戻士』。月刊コロコロコミックで連載中の本格SF漫画で、当ブログでも度々話題に挙げているイチオシ作品です。アニメ化も決定しており人気もうなぎ上りの本作が、ついに栄誉ある賞を受賞出来たことはファンの1人としてこれ以上ない喜びとなりました。ここ最近SNSで巻戻士にハマっている人が増えている(ファンアートが思いのほか活発で嬉しい……)今、アニメ化に備えてさらに知名度を上げていくにはちょうどいい機会にもなることでしょう。
↑巻戻士アニメ化決定時の所感は上の記事を参照。
さらにもう1つ、個人的にも見逃せない受賞があります。それは作品でなく特別審査委員賞として萩尾望都氏の受賞。萩尾氏と言えば『トーマの心臓』をはじめとして数々の名作を生み出し続けた通称「少女漫画界の母」。76歳というお歳で未だに作品を描き続けている生ける伝説が、まさか令和になって大きく評価されるとは思ってもみませんでした。*1賞が贈呈された理由に関して「長年にわたる作家活動を通して、少女漫画、広くは日本の漫画を“文学・芸術”として評価される礎を築き、国際的な海賊版対策の先導にたち積極的に活動された功績に対して」とあり、後者の活動については初めて知ったものの感服せざるを得ない内容と言えます。
不肖メタレドが今特に推している漫画作品に加えて最も敬愛する作家、双方が同時に賞を与えられた今回の小学館漫画賞は僕にとって特別なモノとなりました。それぞれが評価されている事実を喜びつつ、ファンの1人として大いに祝いたいと思います。
改めまして、
木村風太先生&萩尾望都先生
受賞おめでとうございます!!
というわけで以下、今週の簡易感想です。
真夜中ハートチューン
第2話「うそつき」「日芽川寧々は耳に出る」
放送部の4人の夢を叶えるために山吹有栖のプロデュースが開始!してすぐに彼女らに拒否される展開に思わず苦笑。六花との仲違いをはじめとして、上手くいかないのは予想通りなものの変な笑いが出てきますね。ただそこで終わらないのが主人公で、演奏の練習に励んだり漫画のセリフを暗記する有栖には結構感心しました。「口だけ」と言われたことにショックを受けて、本当に口だけで終わらないように努力する姿はシンプルに好感が持てます。主人公の頑張りを見て周りが徐々に認めていく流れとしても、手堅く進んでいた印象です。
そんな有栖とのドタバタラブコメを繰り広げるヒロインたちの態度の違いも今回の見どころとなっていました。前半の六花だけでなく後半は声優志望の「日芽川寧々(ひめかわ・ねね)」がメインになっていましたが、有栖に対する反応は実に対照的。前者は男子を翻弄する魔性ぶりを発揮し、後者はグイグイ来られててんてこまいなのが見ていて面白かったですね。中でも寧々は有栖になにかと論破されがちな面と、オーソドックスなツンデレな部分が連なって懐かしくもイマドキなヒロインに仕上がっていました。ラストの単行本越しのキスは、そんな寧々の素直になれないキャラクターが詰まっていて思わず膝を打ったほどですよえぇ。
ダーウィン事変
第2話「ALA(ANIMAL LIBERATION ALLIANCE)」
ALAがニューヨークで爆破テロを起こしたことで、チャーリーが孤立していく……無関係なはずなのに主人公への疑念と恐怖が止められない、人間の心理が嫌に突き刺さってくるエピソードが展開されました。一部の過激派のせいで全体が非難されるというのは現実でもよくあることですが、チャーリーがヒューマンジーである以上にヴィーガンへの批判が強かったのもよりリアルだったと言えます。それらの猜疑心に「人間だけが特別なのか」という疑問が投げかけられるのも鮮烈で、まさに“普通”や“多数派”の定義について視聴者にも問いかけていたように感じました。
このように本筋が非常に重苦しかった一方で、チャーリーとルーシーの交流は基本的にはアットホームでした。ルーシーが気に入った相手にはグイグイくるタイプなおかげで、積極的ではないチャーリーを半ば強引に引っ張り出していたのがまた微笑ましかったですね。合理的な思考のチャーリーに「友達とおしゃべりする時は別に用事なんか必要ない」とばかりに押し通す場面などは特にニヤリとさせられます。次第にチャーリーも心を許していくような様子を見せましたし、様々な垣根を越えた友情とは良いものだと感じます。
(それだけにALAのボスが早速接触してきたのが不穏でならない……)
死亡遊戯で飯を食う。
第2話「Chains of ----」
衝撃的な1話から時間は遡り、今回は幽鬼の10回目の参加時のエピソードが展開されることに。(本作は時系列をバラバラにすることで、主人公の意図を読み解いていく作風なのかもしれませんね)この「スクラップビル」はまず前回と同じ脱出ゲームかと思いきや、各所に地雷が仕掛けられているわかりやすいまでの悪辣さが目に留まります。薄暗い廃墟のビルを限られた光源で潜り抜けなければいけない……この状況が光でほとんど見えない画面も相まって実感させられました。さらに制限時間も存在するので、よりデスゲームらしさが際立っていると感じますね。
しかしそれ以上に印象的だったのが主人公と他の参加者たちの不和でしょう。「御城(ミシロ)」というリーダー格が仕切る関係が既に構築されていて、あとから加わった幽鬼が完全に孤立してしまっているのが見ていてキツかったです。どんなに論理的な説得をしても御城の意向にそぐわなければ通じなくなる、そこからじわじわと追い詰められていくような状況はさながら真綿で首を絞められているかのようでした。グループならではの生々しい格付けはある意味でゲームのルールよりも厄介。それだけに1話時点の幽鬼がここから「利他」の思考に繋がっていくのか気になってきたところです。
ちびゴジラの逆襲
第94話「ちびラドンは石頭」
何かにつけてラ・ドーン!と落下しているちびラドンの主役回。相変わらず仲間内からの扱いが酷くて可哀想になってきますが、代わりに石頭という新たな特徴を獲得したくだりには不思議と納得させられました。ちびアンギラスの背中と直撃しても平気な石頭っぷりは、本家ラドンにはない本作のちびラドンならではの味と言えますね。
何よりその石頭を使って落石を粉砕するシーンには素直に惚れました。辛辣な扱いをしてきたちびゴジラたちも助ける姿勢は、何だかんだでカッコよく見えてきます。それだけに褒められているのかよくわからない評価には苦笑いしてしまいますが……(ところでちびアンギラスが最後まで寝ていたのは何だったのだろうか)
上述でも触れた運命の巻戻士。こちらに関しては毎月月刊&週刊コロコロで読んででいるのですが、毎回驚きの展開を用意してきているのが本当に素晴らしいです。特に先日購入した月刊コロコロ最新号の掲載話は、ようやく反撃の糸口がつかめるラストに興奮することとなりましたね。これまで不屈だった主人公のクロノが本当の本当に心折れそうになった瞬間、彼を奮い立たせてくれたのは……ここまで読んできた分、より胸にくる最新話に仕上がっていました。
そんな驚きの連続と熱さ一直線の展開が詰め込まれた巻戻士、是非とも多くの方々に読んでほしい作品です。(巻戻士を取り上げるたびに週コロのリンクを貼っている気がしますが、それだけおすすめしたいという気持ちに溢れていると思っていただければ)アニメの放送に向けて、広げよう巻戻士の話題!!
ではまた、次の機会に。
*1:ちなみに萩尾望都氏の作品については既に『ポーの一族』と『11人いる!』が第21回小学館漫画賞(1975年)にて受賞している。
