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Vシネクスト ナンバーワン戦隊ゴジュウジャーVSブンブンジャー 感想

全ての戦いに終止符を────

エンゲージ!!

いつものVSシリーズの味で安心させつつ、ラストのEDで泣かせにくる後世にやられましたねハイ

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スーパー戦隊シリーズ50周年記念作品にして一旦の最終作『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』。2月に堂々完結してから約1か月が経過し、ついに前作『爆上戦隊ブンブンジャー』とのVSシリーズが公開されました。スーパー戦隊が休止するということもあり、VSシリーズも本作で実質的に最後なので以前から注目度が高かったですね。(加えて最初のVSシリーズ『超力戦隊オーレンジャー オーレVSカクレンジャー』から数えて30周年目なのも、アニバーサリーとして大いに重要だったと感じています)

 というわけで遅ればせながら映画館で鑑賞した結果、いつも通りの戦隊VSシリーズの味を楽しむこととなりました。両戦隊の交流からの共闘に加え、先輩レッドのゲスト出演を交えたちょっと豪華版。それでいてストーリーは戦隊の骨格である「団結」の在り方を問うものだったので、安心感が半端ではなかったです。それでいて最後のEDはかなりの不意打ちでボロボロ泣かされたり……今回はそんな最後のVSシリーズの感想を書いていこうと思います。

 

※ここから先は作品の内容に触れているのでネタバレ注意!!

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  • 先輩レッド参戦!試練開始!

 まずは本筋の感想ですが、ストーリーは至ってシンプル。はぐれノーワンである「ユニバースノーワン」によって他の宇宙同士が融合し始めている事態を止めるため、ゴジュウジャーとブンブンジャーが力を合わせ立ち向かうという王道の流れをやってのけた印象です。あまりにも予想通りの展開すぎて意外性などはほとんどなかったのですが、むしろ変に捻らずやりきったことへの安定感が大きな魅力になっていたと思います。大胆な挑戦をしていくのも大好きですが、最後ですし見たいものをしっかりやってくれるだけでも嬉しいモノです。

 お馴染みの両戦隊交流パートはゲストである先輩レッドたちの「試練」という形で盛り上げていったのが特徴。明石暁&キャプテン・マーベラス&風切大和*1、それぞれが与えた試練を乗り越えてレッドセンタイリングを手に入れるくだりは、実に戦隊らしいトンチキさ&胸熱が詰まっていました。それでいて各ゲストの要素をしっかり抑えており、過去作を視聴している人ほど唸らされます。(『ブンブンジャー』本編にてジョー・ギブケンがゲスト出演していた件をマーベラスが触れるのがまた良き)個人的には不滅の牙こと明石チーフが大好きなので、久々に活躍する場面が見られて最高に興奮しましたね。

もちろんゴジュウジャーとブンブンジャーの絡みも見どころ満載。 未来が陸王のチャラさに最初は怒るものの、彼の「みんなを笑顔にする」スタンスに共感していくなど反発からわかり合う正統派な流れがスマートに描かれていました。他にも調さん&ブーケの推し活女子同士の交流や、始末屋コンビがファイヤキャンドルの戦いを引き継ぐといった敵幹部を交えた場面も面白かったですね。あのキャラとこのキャラが絡んでいない!といった不満はいくつか残るモノの、お出しされた内容に概ね満足いった次第です。

 

 

  • 異なるモノを認め合う「団結」の形

 そのうえで戦隊シリーズのテーマである「団結」の形に対して、ゴジュウジャーの「ライバルであり仲間」という答えを改めて提示したのがお見事でした。お互いの役割をこなしチームとして結束するブンブンジャーとはまるで異なるチームワークですが、競い合いながら心の奥底では認め合う関係性こそゴジュウジャーの魅力。テレビシリーズ本編で何度も触れてきた要素を詰め込み、改めてゴジュウジャーがどんな戦隊なのか、それはどんな団結の形なのかをしっかり示してくれました。

 また「光の遠野吠」によっていつもの吠の重要性を説いていく流れも感動的。「ギャラクシーサーキットグルマー」によって分離してしまった光の方は品行方正で平和主義者なものの、自分の考えにそぐわない相手を容赦なく排除するエゴイストそのものでした。そこから普段の遠野吠ははぐれ者として悩みながらも、自分とは異なるモノを柔軟に受け入れてきた若者としてゴジュウジャーに必要だったと痛感させてくれます。仲間たちが吠の欠点を挙げつつも、そんな彼だからこそ戻ってきてほしいと声に出してくれる流れにウルっときましたね

 あとはやはり残ってしまった影の吠と連れ戻す大也の頼もしさも印象に残りました。冒頭で真っ先に吠と共闘したのもあって、彼の本質を見抜いて助けに来てくれる場面はまさに先輩レッドの風格といったところ。そして卑屈になってしまった吠すら受け入れる度量の広さにこそ、様々なモノを受け入れる本作のテーマが隠れていると考えますね。バラバラだからこその良さを理解した吠が、異なる考えを排斥しようとするもう1人の自分に立ち向かい遠野吠ナンバーワンになる流れは実に素敵でした。ある意味で異なる色の個性を合わせた、スーパー戦隊の本質にも通じる話だったかと思います。

 

 

  • 50年戦い続けた、色とりどりの歴史に感謝を

 本編以外で欠かせないのが最後に流れたED曲「シンガロン!スーパー戦隊SONG」。ささきいさおさんから金子みゆさんまで、過去の戦隊主題歌を歌ってきた総勢18組のアーティストが集結した非常に豪華な曲となっていました。全49作品を総括した内容故、実質「スーパー戦隊ヒーローゲッター」の派生形とも言えるでしょう。ちょうど先日から東映特撮のYouTubeチャンネルにて映像と共に期間限定公開されているので、観に行った人もそうでない人も是非ともチェックしてほしいところです。*2

 さてこのEDですが、まず『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』から『秘密戦隊ゴレンジャー』までを少しずつ遡る構成になっています。「ダンダンス奪ったれナンバーワン」「Don't stop BoonBoom」と歴代戦隊の主題歌歌詞を引用しつつ映像と共に振り返っていくので、徐々に懐かしさが湧いてくるようになっていましたね。(各パートごとにその戦隊主題歌を歌った人が担当しているのがまた素晴らしかったです)まさに歴史を辿っていき、鑑賞している人それぞれの心に残る戦隊を見ていく演出にエモさが爆発していたと言えます。そのうえサビに入ってからは全員参加で映像が入り乱れていくド派手さ、何よりポジティブな“感謝”が込められた歌詞にウルっとさせられること請け合いです。

 といった戦隊好きなら胸にくること必至のEDだったこともあり、これを聞いている間は涙がボロボロ零れましたよえぇ。これまでの戦隊の思い出に浸りながら、これで一旦終わってしまうことを否が応でも実感させられます。しかし寂しさだけでなく、感動もしっかり味わえたので何だかんだで鑑賞後の感覚としてはかなりスッキリしました。自分が戦隊のことを大好きであることを実感しつつ、ここまで続いてくれたことへの感謝を述べたい気持ちでいっぱいになったほど。

 ありがとうスーパー戦隊!!と、今再びこの言葉を残したいと思います。

 

 

 他にも注目ポイントはいくつかありましたが、個人的にはゴジュウジャー特有のナンバーワンバトルの要素をしっかり持ってきてくれたのが良かったですね。俺たちこそがナンバーワン!!と決めて大団円を迎える魅力を、VSシリーズでも遺憾なく発揮してくれたと思います。角乃(志田こはくさん)の場面だけ合成しているのが少しだけわかったり巨大ロボが出演した割には必殺技であっという間に決着したりと不満点もあるにはあるのですが、最終的には確かな満足感を得られたので大いに楽しかったです。

 

 

 そして戦隊シリーズはこれで本当に一旦終了。ここで寂しさを覚えるものの、上のEDも見られたのでしっかりとお別れを済ませられた気分になれましたね。この調子で現在放送中の『超宇宙刑事ギャバン インフィニティ』を楽しみつつ、この先の進展も楽しんでいく所存です。

 あとはVSシリーズについてですが、そのギャバンインフィニティとゴジュウジャーのVSがあるのかが気になるところ。ギャバンが別次元の地球(コスモレイヤー)を扱った作品故、その気になれば絡められるけど特段やる必要がなさそうでもあるんですよね。ただ両作品のことをしっかり気に入っている身としては、是非ともやってほしいです。そうした情報も気長に期待していこうと思います。

 

 

 ではまた、次の機会に。

 

*1:余談だが各レッドが出演する『轟轟戦隊ボウケンジャー』『海賊戦隊ゴーカイジャー』『動物戦隊ジュウオウジャー』はそれぞれ戦隊シリーズ30作品目、35作品目、40作品目のアニバーサリーという共通点がある。

*2:リンク先(https://www.youtube.com/watch?v=It03Vwy9jHI)を参照。(配信期間は2026年7月28日(火)23:59までとのこと)