お菓子メーカーのロッテの代表的商品である「パイの実」がまさかのアニメ化。お菓子のアニメってどういうことだと思うかもしれませんが、どうやらパッケージに描かれているキャラクターを描いていく模様。昨年劇場公開された『たべっ子どうぶつ THE MOVIE』と同じテイストだと考えればまぁ納得と行きますね。私事ですが、たべっ子どうぶつの映画がアマプラで配信されたから見るぞ~!と思った矢先にこの情報が舞い込んできたため、近年のお菓子のアニメ化展開に妙な繋がりを感じてしまったり。
それはされおき配信されたアニメ『パイの実 おしの森へようこそ!』ですが、主人公のリスの「パイル」とヒロインの「ロクシー」のやり取りにフフッときつつも癒されました。パイの実を世界的にヒットさせようと企むパイルのあくどい表情たるや、上の動画のサムネを見てわかる通り絶妙に気色悪くてじわじわきますね。加えてパイル役の小林由美子さんの演技が、アニメ『デュエル・マスターズ』の切札ジョーを彷彿とさせるのが面白いところ。デュエマアニメを長年支えてきたベテランならではの味わいを堪能しつつ、このパイの実アニメを今後もチェックしていこうかなと思います。
というわけで以下、今週の簡易感想です。
夜桜さんちの大作戦(2期)
第36話「つぼみと六美」
前半と後半の温度差に面食らった今回。仲良くドタバタ大掃除を繰り広げていた時は平和そのものだったのに、六美の病状が悪化してからはひたすら危機感を煽ってくる展開のオンパレードとなっていました。何といってもつぼみの目的が六美の命そのものであり、というか自分の永遠の命のために彼女を待っていた事実が衝撃的。ここまでつぼみの計画通りだったのもショッキングで、この先どうやって六美を助けるのか気が気でなりません。
ただその一方前半の大掃除回にて、六美の太陽コレクションが判明するくだりで吹き出さずにはいられなかったです。アニメ1期放送時に配信されていた『夜桜さんちのミニ作戦』にてその片鱗は知っていたつもりですが、本編でも全く変わらないノリだったのはあまりにもおかしかったですね。劇中でもツッコまれていたように、六美もしっかりあの凶一郎の妹なんだなぁ……と嫌な納得を得てしまった気分です。(太陽は太陽で六美全肯定スタイルなのもタチが悪い)
あとは夜桜製糸場にて遭遇した五代目当主「五輪太夫(いつわだゆう)」も印象に残りました。二ノ前御前と二刃に続いてこちらは嫌五の上位互換的なキャラでしたが、それ以上につぼみに真っ向から反抗する様子に好感を抱きましたね。度を超えたナルシストながら自分なりの美学を貫き通しており、変人として惚れ惚れする最期を見せてくれたと思います。
黒猫と魔女の教室
第9話「炎の絆」
冬季合宿の次なる試験は魔法バトル。カヴン同士でチームを組んでの殲滅戦という本格的な魔法戦闘となっており、それに伴った各リーダーの頭脳プレーが大きな見どころとなっていました。この辺りはやはりカペラの作戦が鮮烈な印象を残しており、なめてかかっている相手の意表を突いてくるので見応え抜群の一言。一見するとケンカ腰のような態度も計算のうちに入っているかのようで、カヴンのリーダーを務めているだけあって高い能力とリーダーシップを兼ね備えていることが実感出来ます。
カペラがユゥのことを誰よりも評価しているのは前回の時点で知っている通り。そこから転じてユゥがカペラのために本気を出すシーンはシンプルに胸熱でした。自分のことはいくらバカにされても構わないけど、友人への侮辱は許さない!という、シンプルながら熱い友情が見られて胸躍らせずにはいられなかったです。ただの怠け者かと思われたユゥの本当の実力がハッキリと描かれており、カペラが彼女を天才だと信じていることにも深く頷かされます。何より互いに認め合っている、2人の友情が強く響いた回だったと思いますね。
(またスピカがユゥの悩みに寄りそってくれるシーンもここすきポイント。彼女が「何をやりたいのか」を考えるきっかけを作ってくれましたし、ハナに続いて仲間へのフォローが上手い主人公になってきているのが伝わってきます)
メイドさんは食べるだけ
第10話「千歳飴」「コーンスープ」「山登り」「みかん」「肉まん」
夕暮れ時が早く訪れるようになり、ちょうど良い寒さが感じられる秋の夜長。今度のスズメはそんな肌寒い季節だからこそ楽しめる日々を過ごしていました。コーンスープや肉まんといった暖かい食べ物はもちろんのこと、とうとうこたつを用意してその魔力に取りつかれてしまったのが印象的。こたつが出てきた時点で結末がわかっていてもなお、徐々に取り込まれていく過程でじわじわとした笑いが込み上げてきます。しまいにはメイドとは思えぬだらしない光景にフフッときましたね。
他にもボーロ回の女の子が七五三を迎えたりと微笑ましい行事が見られた中、スズメ最大の挑戦となったのが登山。テレビの特集をきっかけにあれよあれよという間に周りが準備してくれて、いつの間にか行くことになる流れが何ともおかしかったです。それでいてスズメも何だかんだでやる気を発揮し、最後まで昇り切ってお婆さまお手製のお弁当を食べるくだりの達成感は大きかったです。山の恐ろしさがあるものの、やはり舐めてかからず望めば楽しめるものだと感じさせてくれました。
(余談ですがスズメとすれ違って挨拶していく登山客の中に、原作者である前屋進氏が声を担当しているキャラクターの存在をエンドクレジットで知って仰天しました)
DIGIMON BEATBREAK(デジモン ビートブレイク)
第34話「仮面の奥」
ついに訪れたトモロウとミハルの大きな転機。トモロウを仲間に引き入れるために、自らGIFTの支配者であることを明かす様子に胸がザワつきました。その後ミハルを捕まえようとするローズたちと対立する展開も相まって衝撃的でしたが、トモロウの心境を考えるとそこまで違和感はなかったですね。家族を引き離した社会への不満を抱えているうえ、アルゴモンの件でブリリアントソーンのことも良く思っていない様子。トモロウが良くも悪くも体制側に与さない人物であることは、ここまで見ていると納得でしょう。
何より今回のトモロウは、ミハルの境遇に少なからずシンパシーを感じているのが伝わってきました。大切だった姉を取り戻したい一心を見せているミハルは、トモロウにとってわかり合えるかもしれないと考えたのは想像に難くありません。精神的に成長したからこそ他人の気持ちに寄りそえるトモロウの決断を、視聴者としてはどうにか応援したいところ。一方でミハルの底知れない恐ろしさも判明しているので、このまま彼女に入れ込むのは危ういように思えるのが難儀な話ですね。あと人が必死に守っているのに普通に帰ろうとしてるんじゃねぇ!
そんなハラハラさせられる本筋の横で、レーナの苦悩がしれっと描かれていたのも見逃せないポイント。冒頭のオブリビモンの事件解決に乗り出す際に、自分とプリスティモンだけが未だに完全体に進化出来ないことへのコンプレックスが見えて驚きましたね。レーナがそういった鬱屈した感情を抱いているだけでも珍しい気がしますが、それだけ自分が足手まといになりかねない事実が重くのしかかってきているのでしょう。同時にプリスティモンの完全体フラグが立ってきているとも取れるので、次回以降が楽しみになってきますが。
上述のパイの実のアニメで主役を務めることになった小林由美子さんはもうすっかり子ども向けアニメ定番の声優さんとなっている印象を受けますね。『クレヨンしんちゃん』で野原しんのすけの役を矢島晶子さんから引き継いでから、この手の作品では引っ張りだこ。しかしそんな状況でもデュエマ関連の仕事があるたびに駆けつけてくれるので、デュエマファンとしては感謝しかありません。そしてどうせならデュエマアニメで主人公3人を見事演じ分けた功績をもっと多くの人に知ってほしいところです。
ではまた、次の機会に。
