叶えて Be the goat
未来への希望を抱き、今こそ明日を夢見る時だ
Mission complete.
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- 無限大の夢を抱いて戦う戦士たち
ついに始まったゼッツ最終回は、期待していた通り3大ライダーの同時変身からスタート。ゼッツ&ノクス&ドォーンという待ちわびた組み合わせで、ラスボスとなったオブリビオンゴアナイトメアに立ち向かう光景を楽しむことが出来ました。初っ端から出し惜しみなしの全力勝負といった様子で見応えは十分。忘却の力をねむによって弱体化されてもなお強いオブリビオンが目に留まりますが、それでも固有の力とコンビネーションによってゼッツたちが少しずつ優勢になっていくのが伝わってきましたね。
戦闘シーンの演出もトリプルライダーキックや後述の最終回限定フォームなど、こちらが見たかったモノをストレートに描いてくれた印象。さらに前期OPを彷彿とさせる、各キャラの回想が壁一面に再生される絵面には興奮を覚えました。こちらの演出に関しては有名シーンの再現に留まらず、忘却を前にしても数々の記憶を胸に戦う莫たちの覚悟も感じ取れるのが見事。まとめると本作特有のスピーディーで圧倒的なアクションシーンも相まって、前半だというのに非常に熱くテンションが上がった次第です。
加えて「夢は叶わない」と言い張るオブリビオンに対して、どこまでも夢の可能性を信じる莫たちの言葉も見どころとなっていました。悪夢は間違いなく存在しているし消し去れなくても、夢を見ること自体も同様に終わらない……何より「夢を見続けることで希望を生み出し続ける」という、非常にポジティブな理論で悪夢を粉砕していくので爽快感がありましたね。転じて「辛いことや悲しいことはこれからもたくさんあるが、それでも諦めずに戦っていれば夢は叶う」といった視聴者へのメッセージも感じ取れました。
総じて“夢”をテーマとした作品だからこその明るい結論を持ってきており、あまりにストレートすぎて感銘を受けずにはいられなかったですよえぇ。こういう明るく受け止められる答えにするのは子どもが見ている作品として好感が持てるというモノ。問答がややわかりにくかったものの、言いたいことはシンプルでグッとくるものだったので熱い最終決戦に仕上がっていたと思います。
- 悪夢を終わらせ、心を解き放つ“衝撃”を放て
フルインパクト
FULL IMPACT!
メツァメロ……
メツァメロ!
メツァメロ!!
メツァメロ!!!
Good morning!! Rider!!
ゼ・ゼ・ゼッツ!!
ハートオブインパクト!!!
アンリーシュ!!
前回莫が手に入れた「ハートオブインパクトカプセム」をゼッツエクストリームドライバーにセット、回転させることで変身した姿「ハートオブインパクト」。ここにきて意外な登場を果たした最終回限定フォームです。令和ライダーは結構な確率で初期フォームとほぼ同じビジュアルの最終フォームが出てきますが、こちらはフィジカムインパクトなどと同様のシルエットに独特のカラーリングが施されているのが特徴的。全身のラインが紫から青白い色合いに変化しており、さながら寒色の虹色といったところでしょうか。おかげで従来のインパクトとは異なる、幻想的なイメージを抱かせてくれます。
(またハートオブインパクトに変身したことでベルトが「ゼッツエージェンドリームドライバー」に変化しているのもポイント。本編後の夏映画*1にて変身したエージェンドリームと同じベルトであることから、時系列的にはこちらが初出だと読み取れるのが興味深いですね)
戦闘に関してはそのまま対オブリビオンゴアナイトメアに特化した能力を発揮。全身のラインを駆け巡る「ハートオブインパクトゲイム」によって忘却の力を無効化し、こちらの記憶やエネルギーを保存・固定化するのでまさに特効とも言える性能であることがわかります。そして必殺技であるキックによって忘却の力そのものを崩壊させるといった、ここまで打たれ強かったオブリビオンを倒すのも納得の破壊力を見せつけてくれました。映像の方でも圧倒的な爆発量と、周囲を駆け巡るエネルギーの描写からその凄まじさが伺えますね。まさに忘れられない夢を守る、ゼッツの究極形態と言えるでしょう。
- 夢見る人々に送る「その後」
前半の内にオブリビオンを倒したので、後半は丸々エピローグへと突入。いきなり数か月後に時間が飛んで、莫たちのその後が描かれていたのが目に留まりました。美浪がねむのマネージャーになっていたり、怪事課は富士鷹なすトリオでやっていたりと平穏な様子。*2現実だけでなく夢でも穏やかな光景が繰り広げられており、中でもねむがザ・レディと夢の中で旅行していたのは意外性抜群でしたね。紆余曲折あったわけですが、最後にこうして救われるのも悪くないと思えてきます。ジーク?アイツは放置は良い薬になるからそのままでいいでしょ……
そして莫は大方の予想通り、夢の世界を守るエージェントとして活動していたのが印象に残りました。しかし驚いたのが極秘防衛機関「ZEZTZ(ゼッツ)」を結成していた点(構成員は莫1人しかいないのに機関とは?)で、彼が実質エージェントとしての夢を叶えたことに胸が熱くなってきます。結局現実に戻れていないのは美浪にとって気の毒ですが、覚悟を決めた莫の姿と見られたのは嬉しい限り。またここまでじっくり主人公の人外化を仄めかしていた分、覚悟は出来ていたのも大きかったかなと思います。ところでこちらの後輩なのに先輩面して莫の二の腕ムニムニしてきた次回作主人公なんですが……
それはともかくエピローグで注目すべきは新たなエージェント「コードナンバー:エイト」の登場でしょう。夏映画で先行登場して誰だお前!?と言われまくった人物が、とうとう本編にきたのでテンションが上がりました。しかもCODEに育てられた置き土産のような存在である彼女を、莫が導く形で物語が終わるというのが非常に興味深かったです。彼女個人の夢と幸せを彼女自身に考えさせること。これまで多くの人を巻き込んだCODEの大人たちの反面教師として、今を生きる若者に数字ではない生き方を提示する……なるほど夢を肯定する本作の最終回だからこそ必要な展開だったのでしょう。まさに激闘の余韻を噛みしめさせてくれる、わかりやすいエピローグでしたね。
莫がエイトを諭すシーンから「VISIONS」「PLAY BACK」のゼッツ2大主題歌が連続で流れたりと、演出面でも外さなかった後半。登場人物の平和なその後を堪能させてくれてこれだけでも感無量だったのですが、そこからさらに莫が美浪たちの前で目覚めるラストが待っていたので本当に衝撃を受けました。莫の「おやすみ」&タイトルコールで終わりと見せかけて、みんなへの「おはよう」で本当に完結するフェイントには意表を突かれましたね。
ちなみにどういう形で莫が目覚めたのか、美浪たちが何をしたのかは全く不明。現実で彼女たちが集まっていた「星野塚学園大学 総務部 総務課」の看板も意味深でしたが、何も語られてないので結局よくわからないままだったのは少々モヤモヤしますね。この辺りはVシネなどの続編で明かされるかもしれないものの、変にヒントを残したまま何も語らない本作の悪癖が出てしまった感覚を覚えます。
一方で莫を目覚めさせてくれたことは最高の判断だったと思います。主人公が1人戦い続ける結末自体は漫画『仮面ライダー』から続く伝統的な自己犠牲ヒーローエンドなのですが、そこからさらに1歩進んで莫自身も救われるようにしたのは現代の即した作風と言えるでしょう。何より「みんなの夢を叶える物語」としてやってきたゼッツだからこそ、莫と仲間全員が揃う夢も叶えるべきなのは最早必然。脚本の高橋悠也氏の主人公が自己犠牲に走りがちなイメージがありますが、とうとう高橋氏の作風が主人公そのものの幸せを考えるように更新されたことにどこかホッとした次第です。
というわけでゼッツ最終回の感想でした。期待通りの部分は外さず、同時に予想を超える結末を持ってきてくれたのはお見事でしたね。こちらが思っていた以上に爽やかな読後感となっており、おかげでかなりスッキリした気分に浸れています。色々と引っ掛かる部分や言いたいことはあるのですが、この最終回を見た後だとそれを気にせず余韻を噛みしめていたいとすら思えてきますね。まさしく「終わり良ければ全て良し」な最終回として、大いに評価したいです。
そしてゼッツの総評について、こちらは例年通り後日投稿する予定。そこで評価点や不満点などをまとめ、作品への自分なりの想いを綴っていくつもりです。まとめあげてから投稿するまでしばらくかかると思いますが、その時はそちらの方も読んでいただければ幸いです。
ではまた、次の機会に。
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…………そして来週からは
~100年後、また新たな扉が開かれる~
悪いが、タマゴ貰うぜ?
*1:提供でも映画は本編後の出来事であることを明かしているほか、後述のエイトの登場からも読み取れる。
*2:余談だが怪事課の仕事場にはかなりの数の小ネタが充実しており、仮面ライダーWEB(https://www.kamen-rider-official.com/zeztz/finish/)で詳しく解説されているので是非ともチェックしてほしい。
