油断を断ち切る大戦斧
獣身騎士戯牙、参る！！
ニコニコ動画で配信されたおかげでようやく4話を見ることが出来ました。それでは感想を。
短剣を探す途中でホラーの気配を察知した流牙たちは廃ビルの中に突入しましたがビル自体が陰我のあるオブジェとなっているらしくホラーがウヨウヨしていました。そこでホラー退治が始まるんですが、いきなり鎧を召喚するのには驚きました。さらに鎧が出てくる円が莉杏の銃弾でスーッと移動するシーンにも驚きました。あれ動かせるんですね。
しかし鎧を使って一掃してもうじゃうじゃ出てくるホラーに思いのほか苦戦する流牙たちに斧（というよりハルバード？）を持った魔戒騎士、秋月ダイゴが現れました。中の人は『ULTRASEVEN X』でエージェント・ケイをやっていましたね。初っ端から流牙たちに対して「荒っぽい」と手厳しい評価を下してますね。初対面の相手にすごくアレな態度ですが、一部を除いてコミュ症だらけの魔戒騎士の中では比較的まとも（？）かもしれません。
ビルが完全にゲートになる前に対処しようとダイゴと協力して対処しようとする流牙ですが、莉杏の発言には驚きました。「ビルごと魔界に飛ばす」ってｗｗｗいくらなんでもスケールが大きすぎます。
若干ギスギスしながらもお札を貼って飛ばす準備が終わり、いざビルの転送を始めたら中にまだ人がいるかもしれないことに気付き、流牙はダイゴに止められそうになっても構わずビルの中に入ります。ダイゴからしたら確証もない中でホラーの巣窟に飛び込むなんてリスクが高すぎる、命を捨てに行くような行為かもしれませんが、少しでも可能性があるなら助けにいくという流牙の考えも騎士として間違ってはいません。この2人の考えの差は見てて面白いですね。
そんなわけでビルの中にいた男性を見つけた流牙は彼を連れて脱出しようとするのですが案の定ホラーの大群に囲まれてしまい、男性を救うために牙狼剣を投げてしまいます。屋上にまで逃げてもホラーだらけで万事休す……かと思いきや、流牙たちを助けに来たダイゴが！しかも牙狼剣をわざわざ届けてくれました。
斧を使ってホラーをなぎ倒し、数匹を串刺しにしながら円を描くダイゴ。ホラーを叩きつけて巻き上がった砂ぼこりをかき分けて、ついに！
暗い緑色をした無骨なフォルムの鎧、巨大な斧と一目で屈強だとわかるかっこいい騎士ですね。純粋なパワータイプの騎士はラファエロさんのガイアに続き2人目でしょうか。
戦闘スタイルも単に斧を振り回すだけではなく、素手でホラーを殴ったりぶん回したりと豪快ですね。特に斧を地面に叩きつけてその衝撃波で周囲のホラーを一掃した大技にはこれまで登場してきた騎士にはない「一撃必殺」の良さがあって最高にかっこよかったです。
流牙も男性を無事逃がしてダイゴも脱出したところで莉杏によってビルが無事魔界に送られたのですが、殺風景な魔界に突然降ってきたビルという光景は非常にシュールでしたｗｗ
さてその後流牙はダイゴから牙狼剣を投げ捨てたことに関して「剣は魔戒騎士の命」と説教を受けます。ここでダイゴが騎士の修業をしている子どもたちに騎士としての志を教えている「導師」ということが明らかになります。なるほど人にものを教える立場としては騎士たちの手本となるべき黄金騎士が後先考えず突っ走るような奴なのは許せないから、流牙に対して手厳しかったのですね。
「魔戒騎士1人の命が大勢の人間を救う」からこそ、自分を大切にするべきと考えるダイゴ。それに対して「命に重いも軽いもない」と言い切る流牙。この中では流牙の考えは甘いのかもしれませんが、その甘さも母との約束を守るために騎士として多くの人を救おうとしている流牙の良さだと僕は考えています。
最後に「本当の敵は心の中の隙」だと言い残して去って行くダイゴですが、彼には何かありそうですね。かつて仲間が心の隙を突かれて死んでしまった過去、とか？
助けた男性の方もかつて料理人として通っていたと思われる料亭らしき店に戻って一件落着。短剣探しに戻ろうとした流牙ですが、そこに1話でホラーから助けた女性から助けを求められました。「姉を助けてください」とのことですが、次回明らかになるのでしょうか？
今回は新たな魔戒騎士ダイゴの登場回として申し分ない内容でした。結局彼は獣身騎士戯牙で新しい騎士とかではなかったのですが、思っていた以上にかっこよくて良かったです。この先のダイゴの活躍にも期待ですね。その内流牙と打ち解けて2人で鎧の同時召喚をやってほしいものです。
ではまた、次の機会に。
