1人で出来なくても
ストロングアームはじめてのおつかい……ではなかった
・過保護なバンブルビー
今回はいきなりストロングアームが単独で任務に出ているところから始まりましたが、調子に乗って出世も夢じゃないと口に出すのが可愛かったです。保安部長→隊長→大統領というエスカレートっぷりには笑いましたが…。彼女は絶対ニューリーダー病の気がある。
それはそうと彼女の後をつけてくる何者かがいていきなりディセプティコンかと期待しましたが、バンブルビーでちょっとがっかりしました。何やらストロングアームが心配で尾行してきたようですが、それに対して怒っているストロングアームを見ていると、心配性な父親と「一人で出来るもん」だと主張する娘のようですね。というかビーは若いころ色々やらかしていましたから彼女も同じ失敗をしないかとでも思っていそうですね。
・デニーとフィクシット
一方スクラップ場ではデニーとフィクシットが技術者の座を賭けて争いを繰り広げていたのですが、これがもう2人とも大人げなくて笑ってしまいました。しかもそれを楽しんで止めようとしないサイドスワイプやグリムロック（いつの間にか肩のエンブレムがオートボットのものになっている）といい、相変わらず問題だらけのチームのようです。がんばれラッセル。君だけが頼りだ。
・今週のディセプティコン
今回の敵ディセプティコンであるスプリングロードの声を担当しているのは飛田展男さん。『ビーストウォーズ』のテラザウラーを始めとした多くのキャラを演じて来たシリーズの常連です。何気に『プライム』でもラチェットをやってましたね。
なんか見つけた者に永遠のパワーを与える（ゴールデンラグーンかな？）という古代都市ドラドスを探しているらしいのですが、登場シーンでいきなり石像に道を聞いていたりビーたちを見つけた瞬間泥棒だと勝手に決めつけるなどかなり変わった性格をしています。……飛田さんが演じるキャラは変なの多いなぁ。
・やっちゃったストロングアーム
スプリングロードを追って『プライム』でもよくあった遺跡探索が始まったものの、なんとストロングアームはビーが要請した増援を嘘をつくことで断るというとんでもないことをやらかしてしまいました。他にも単独で突っ込んで返り討ちにあってしまうなど、危うい行動が多かったです。
前々から思っていたんですけど、彼女は規則に忠実なように見せかけて都合のいい時にはそれを捻じ曲げた解釈で通してしまう様子から、「エリートになりたくて背伸びしている」ように見えるんですよね。今回の行動もビーに1人で出来るところを認められたくて焦っている感じですね。かなり人間味が溢れるキャラクターになっていると思います。
・今回の（今回も）ＭＶＰ：ラッセル
さて所変わってデニーとフィクシットですが、お互いの大事なものの配置を勝手に入れ替えたり勝手に改造するなど相変わらず子供っぽいやりとりを繰り広げていました。（でもＴＶを改造したディセプティコン図鑑はちょっと欲しいかも…）果たしてこの不毛な争いは終わるのか？と思っていたらついにラッセルが立ち上がりました。
ディセプティコン・ハンター（ディセプティコン捕獲用装備）で遊んでいたらおかしくなった、と嘘をついて爆発しそうな状況を作り、デニーたちが協力して解体に臨める環境に持ち込むというテクニックで見事2人を和解させることに成功しました。
・意地を張るよりも
そしてスプリングロードが暴れたせいで今にも壊れそうな遺跡（遺跡が壊れる展開に安心している僕は毒されているのだろうか……？）では、ついにストロングアームがバンブルビーに協力を要請しました。どうやら今大事なのは1人で出来ることを見せつけることではないことがようやく分かったようです。
でもそのための作戦が遺跡の石像が喋っているように見せかけて動揺させる、なんてとんちんかんなものだとは思いませんでした。なんで味方側の作戦ってこんなのばっかなんだｗｗｗｗ
ともかく作戦は成功してスプリングロードを捕まえることが出来たし、ストロングアームも反省したうえで何が大事かをしっかり学んだようで何より。彼女は勢い余って突っ走ることも多いけどきちんと導いてやれば力を発揮できるタイプです。
こうして並行して起こった2つの問題を無事に解決した今回のエピソード。「意地を張って1人でやるよりもみんなで協力するべき」ことを上手く描いた内容だったと思います。これまでもいろいろ問題のあったストロングアームも、これから成長していくのが楽しみです。
さて次回は、ついにＴＦシリーズ屈指のイケメンのジャズが登場！ｵｫｳ…はしないはず。…………しないよね？
それでは、また次の機会に。
