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牙狼<GARO>-GOLDSTORM-翔 第18話 「闇」 感想

闇を照らす者
「心の中に宿し生きる」とか「漆黒の翼」とか、主題歌の歌詞は今回のエピソードのことを指してたのね
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
・闇の中の流牙
 前回アミリの鏡の中に閉じ込められて謎の怪物と戦うことになった流牙。結局この怪物は羅号ではなかったものの、結構な強さを持っているようでたちまち流牙は追い詰められてしまいます。と思ったら綺麗な原っぱに移って諦め始める流牙に少し違和感を感じましたね。怪物が再び出てきた途端怯えだすとかいきなり怖がりになってない?まぁ鏡の中の闇で心が弱くなっている、とかいった理由づけなのでしょうが、唐突過ぎて不自然に感じました。前回の内にもうちょっとじっくりやっておくべきだったかと思います。
 それはそうと諦めかけていた流牙に対してザルバの受け答えがやけにドライだったのは良かったです。『RED REQUIEM 』で鎧を奪われて意気消沈していた鋼牙に対しても「人間を慰める言葉は教わっていない」と言い放っていましたけど、やっぱりザルバはフレンドリー過ぎず少し冷たいくらいがいいですよね。
 
 
・大ピンチ
 前回から白熱していたジンガ対リュメ様の戦いはアミリやガルド、ダイゴさんが到着してわりとごっちゃごっちゃなことに。さすがのリュメ様も追い詰められているようで莉杏の救出よりもラダンの封印を優先させる少し非情な側面(状況からして仕方ないことだけど)が見られました。
 ダイゴさんは戯牙の鎧を召喚して戦ってけれど、ジンガとの1対1じゃまるで歯が立たず。初登場の頃の強キャラ感は今は見る影もないなぁ……。
 
 
・流牙復活
 すっかりヘタレと化した流牙を救ったのは意外にも莉杏の言葉でした。こうやって絶体絶命の主人公をヒロインが助ける展開は鋼牙とカオルを思い出しますね。しかし今回の莉杏はヒロイン力が半端ないなぁ。『闇を照らす者』の時は流牙たちと一緒に成長していたイメージがありましたが、今回はその時以上にヒロインとしての役割が全面に押し出された感じがしますね。
 
 
牙狼闇<オン>
 さぁそして復活して鏡の中から脱出した流牙。ジンガを殴って何が起こるのかと思ったら…………牙狼の鎧が闇を纏って、まさかの牙狼復活ッ!!これは度肝を抜かれました。しかしこの形態は輝きを失ったのではなく闇を纏った状態らしく『闇を照らす者』の時の牙狼とは別物らしいです。よく見るとベルト部分の紋章がそのままですしね。いわゆる「光と闇が両方備わり最強に見える」ってやつですね!
 
 流牙「俺は知り、受け入れた。弱さは全て俺自身であるとっ!」
 
 流牙「そして人の心には光もある。希望という強い心が!心の闇はその光で、自分を思ってくれる誰かの光で、打ち消すことが出来るっ!!」
 
 心の弱さも、醜さも全てありのままに受け止め、それをも超える強い心で己が物にする。かつて誰よりも弱く、人の心の負の部分を見続けてきた流牙らしい答えだと思います。黒い牙狼も流牙に応えた結果の姿だと思います。やっぱり流牙は黒牙狼のイメージが強いですね。
 それはそうとやっぱりカッコいいですね黒牙狼。単なる黄金ではなくて真っ黒な鎧の中に所々金色を輝かせているデザインがシックというか控えめな上品さというか……。実は僕が『闇を照らす者』が好きなのもこの黒牙狼がカッコよさに惹かれたのもありまして。今回の牙狼の黒化は人によっては弱体化に見えるかもしれませんが、個人的には流牙だからこそこの黒い牙狼のままでいられるんだと思っており、そういう意味で強くなったと思います。長々と語りましたが要するに黒牙狼がまた見られてメッチャ嬉しいんですハイ。
 
 そして巨大な悪魔のような姿になったジンガと流牙の空中戦が展開。そこで最初は若干流牙が押され気味になるのですが、そこで…………
 
光に照らせぬ、闇などないっ!!
 
 黒いマントを纏った真月牙狼登場!!ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!黒牙狼に続いてこいつまで出てくるとは思いませんでした。てっきりフィギュアやパチスロだけの設定かと思っていたので……。
 そしてジンガとのド派手な空中戦。CGをフル活用しており、流牙本来のスピーディーな戦いぶりが再現されていてとても迫力がありますね。(惜しむらくは背景が暗すぎてよく見えないところか)激戦の結果牙狼・翔に戻った流牙は見事ジンガを撃破!最後まで素晴らしい戦闘シーンでした。
 
 
・ラダンの封印、そして……
 倒れたジンガと彼に駆け寄るアミリは放っておいて(1人くらい見張るべきでは?)、ついにラダン封印の時が来ました。しかしそれには大変な危険が伴うらしく下手をすれば封印を行うガルドの命はないとのこと。これは失敗するフラグですね……と思っていたら本当に失敗してしまいました。けれどもガルドは割と無事。何で!?
 逃げ出したラダンに困惑する中、ジンガが流牙の背中を狙い、気付いた莉杏が彼をかばって攻撃を受けてしまい……。消えたジンガと気を失ってしまった莉杏。果たして莉杏の運命はいかに。
 
 
 今回は前半はさほど盛り上がらなかったものの、後半Bパートで黒牙狼が登場してからのテンションは個人的にヤバかったです。「弱さも自分自身として受け入れる」という流牙らしい答えが出た時も流牙の成長が感じられてすごく嬉しかったですね。(前回のシンフォギアの感想に続いて「弱さを受け止める」話の感想を書くことになるとは……)何よりも黒牙狼は一番のサプライズであり、今回は個人的に神回でした。
 それにしてもジンガはどこにいったのか、莉杏はどうなってしまうのか。先の読めない展開になってきましたね。っていうかラダンはいつになったら封印できるんだ……。次回予告の鉄柱の上で並ぶ流牙と莉杏から嫌な予感しかしません。
 
 ではまた、次の機会に。