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戦姫絶唱シンフォギアGX EPISODE 12 「GX」 感想

最後の奇跡を
前回の響父といい男キャラの株が妙に上がっていくなぁ……























・同じ起源を持つもの
 何故キャロルが絶唱を歌えるのかについて説明されると同時に、ここに来て錬金術と歌の関係性が明らかになりました。この2つはどちらも”調和”という共通点を持っていたんですね。というか”統一言語”とか”バラルの呪詛”とか懐かしい感じがしてきました…・…。


・意外な共闘
 前回のラストで突然現れたマムは何者かと思っていたら、やっぱりシャトーが作った幻覚だったようです。その幻覚から逃げる途中でやっぱり生きていたウェル博士に取引を持ちかけられ、彼に協力することになったFIS組。あくまで一時的な共闘であるものの怪我人を雑に放り投げる切ちゃんといい「おつむのプロセッサは何世代前なんだい?」と煽ってくる博士といい、お前らもうちょっと仲良くしろよ!
 でもウェル博士がエルフナインの指示に従うのは意外でしたね。今まで接点のなかった人物同士が世界の危機を前に協力しあうというのも中々面白いと思いました。


黒歴史を塗り替えろ
 ウェル博士が世界の再構築を展開している間にアルカノイズと戦っているマリアさんたちの前に現れたマムの偽物。と思ったら今度は黒いガングニールを纏った偽マリアさんに変身しました。過去の自分を模った偽物と戦うという中々燃える展開なのですが、「私はフィーネ」と宣言する様子は黒歴史を見せつけられているように見えてならないwwwwしかも「手紙」という黒歴史を持つ切ちゃんが「黒歴史は塗り替えてなんぼデス」とか言ってるあたり公式で黒歴史扱いなのかいwwww
 まぁそれは置いといて過去の罪を乗り越えるために黒マリアさんに立ち向かう3人の歌は『「ありがとう」を唄いながら』というタイトルで3人それぞれが響たちにメッセージを伝える場面と合わさってすごくいいシーンでした。最後にマリアさんがセレナに化けた偽物を切り伏せる場面は色々と感慨深かったです。


・”許し”
 皆の活躍でシャトーの機能は書き換えられ、分解した世界は再構築され何とか世界の崩壊は免れました。(でも戻ったのは物だけで人はいなくなったままなんですよね……)
 シャトーも(明らかにキャロルのせいで)ぶっ壊れてエルフナインたちがキャロルの説得を始めますが……

 キャロル「そんなのわかっている!だけど、殺されたパパの無念は晴らせばいい!?パパを殺された私たちの悲しみは、どう晴らせばいいんだ!?」

 ここに来て本音を吐き出し、結局は復讐でしかなかったことを明かすキャロルは(見た目はともかく)年相応の子どもっぽさが出ていましたね。恐らくこれが本来のキャロルなんでしょう。
 そしてキャロルの父親が遺した「命題」とは何か。それについて響父が口を挟むあたり、この人は娘に大事なことを伝えたい父親のポジションとして出てきた感じですね(というか前回と言い綺麗になりすぎていて困惑するのですが)命題に関してはキャロルが、

 キャロル「ならば代わりに解答する。命題の答えは”許し”。世界の仕打ちを許せと、パパは僕たちに伝えていたんだ……!」

 先ほども話した通り、この作品の錬金術は”調和”をもたらすためのもの。エルフナインがそれを”許し”と捉えるのには少し違和感がありましたが、キャロルたちの父親が何を考えてキャロルに「世界を知るんだ」という言葉を残したのかそれなりに納得しました。


・さらば最低の英雄
 それでもやけになって全ての思い出を燃やしてでも復讐を果たそうとするキャロルを止めるため、響たちはイグナイトのダブル抜剣やトライバーストなど視聴者的に燃える展開で対抗しますが、キャロルの絶唱が異様に強くて苦戦することに。しかしそこにマリアさんたちが!
 ぶっ壊れたシャトーでどうやって生きていたのかと思ったら、なんとウェル博士がマリアさんを庇って瓦礫の下敷きに……。まさかあの博士がこんな真似をするとは驚きです。でもあくまでも英雄になるための行動だと言い張る姿は実に博士らしい。というか「何故そこで愛ッ!?」は何故そこで言わせたッ!?


・奇跡の形
 何はともあれ6人揃った響たちは全員の絶唱で対抗するのかと思いきや、キャロルのフォニックゲインを利用してエクスドライブを発動しました。というわけで最終決戦恒例の「エクスドライブモード」登場!完全に後ろの羽が天使の羽にしか見えないレベルにまで発展しています。
 そして最後に最終回の1話前恒例の映画みたいなスタッフロールの流れ方で終わるのですが、ここで流れたのがOPの『Exterminate』ではなく1話のラストでも流れた『Glorious Break』だったのは意外でした。これは今までのOPとなにか違いがあるのでしょうか?


 というわけで中々盛り上がる形で12話は終わり。見どころと言えば「過去を乗り越えるマリアさん」と「ウェル博士の活躍」特にウェル博士がここまでかっこいい役回りで退場するとは思ってもみなかったので結構衝撃的でした。2期で数々のネタを提供し、3期終盤でも圧倒的な存在を放ったウェル博士、僕はあなたのことは忘れない。今までありがとう!!でも次回作で平然と生き返ってそう。

 そして次回はいよいよ最終回!キャロルとの戦いはどうなるのか!?そしてエルフナインの運命は!?


 ではまた、次の機会に。