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ウルトラマンX 第10話 「怪獣は動かない」 感想

共に暮らす者たち
子どもと怪獣が主役の話は大体良回






















・ある村と怪獣
 今回はある村に怪獣が突如として出現するという割とよくある場面から始まりました。しかしこれまでと違ったのは光合成をする植物のようなその怪獣は出てきてから一歩も動かないでいるため、ほとんど無害であること。しかも村長たちはそれをいいことに怪獣を受け入れて村の観光スポットにしようとしているのが笑えますね。特に村の場面でその怪獣を擬人化したイラストがこっそり映っているのは卑怯ですwww(さらに恐ろしいのはこの「怪獣擬人化」を公式が既に展開しているということだ……)


・少女とホオリンガ
 さてその怪獣が弱っているということでXioが治療のために村に向かうことになったのですが、栄養を与えようとする途中で花ちゃんという女の子がそれを止めようとします。「ホオリンガは病気じゃない」と花ちゃんが訴える中、栄養を与えた結果怪獣の栄養値が上がり過ぎて地中に張った根が村の土地を突き破って大変なことに!
 そこで大地は花ちゃんの言葉から怪獣の失われていた栄養が村の土地に流れ込んでいたことを突き止めます。ここで素晴らしいのが大地だけでなく他の隊員たちも花ちゃんの言葉を信じる点ですね。子どもの意見もきちんと尊重するいいチームだと思います。女の子の「超獣が出た」という訴えを鼻で笑ったTACのデブも少しは見習え。


・山になった怪獣
 アスナの提案で怪獣を空き地に移動させて解毒剤を打つことになった一方で大地は父親が昔話の学者である花ちゃんの所に訪れ、ホオリンガとは村の方言で「ホオリ様」という神様の名前であることを知ります。さらに花ちゃんからホオリンガが村の山になる絵巻を見せてもらい、村にある山々は過去に現れたホオリンガだということ教えられます。
 しかしXioの怪獣移動作戦が決行され、その場所から離れたくないホオリンガは花粉をまき散らして村を花粉だらけにしてしまいます。(見ているだけでくしゃみが出そうだ)大地はホオリンガの状態を治すためにエックスとユナイトしますが、出てきたエックスが直立で片腕を上に突き上げたウルトラマンお馴染みのポーズを取ってくれているのが地味に嬉しいポイントです。
 戦闘シーンでは振り回してくる根を避けながらメタフィールドエックスバリアドームなる技で周囲を包んで花粉を閉じ込め、少々の触手プレイに苦しめられるものの新技ピュリファイウェーブでホオリンガを浄化することに成功します。
 おとなしくなったホオリンガは最後に小さな山になり、村の周囲に花々を咲かせるのでした。花ちゃんの言う通り、怪獣は病気ではなく山になるために土地に栄養を与えていたのです。昔から怪獣の恵みと共に生きてきた村だったというわけですね。


 今回はその土地と共に生きる怪獣と少女を中心とした心温まるウルトラマンらしいストーリーでした。しかしこの話を見て思い出したのが『コスモス』でムサシが言っていた「怪獣だって地球の一部なんだ」という発言です。まさに今回のエピソードにピッタリの言葉だと思います。
 さて次回は強敵キングジョーに苦戦する大地とエックスを助けるためについにサイバーゴモラ出陣!ゴモラの株がまたまた上がる予感。

 ではまた、次の機会に。