白き鬼神、大地に立つ
シリアスな場面で繰り出される「おっぱい」と「おしり」のワードの破壊力
・初戦闘
今回は前回ラストでバルバトスの初登場シーンに至るまでの裏側が描かれていました。何故たかが警備会社にMSがあるのかと思っていたのですが、動力炉として使用しているという意外な理由がアッサリ明かされて少し拍子抜け。コックピットは抜かれていたのでMWのコックピットをそのまま搭載するという方法で乗り込むとのことです。なるほどこれならMWの要領で戦えるわけですね。
そして肝心の戦闘シーンでは敵のMWを盾にしたりするのはともかく、投げて敵に弾かれたメイスを空中で拾ってそのまま振り下ろすというロボットものでは珍しいアクロバティックなアクションをかましてくるバルバトスに驚かされました。見た目からして接近戦重視の機体だとは思っていましたが、ここまで動いてくれると迫力がありますね。
・癒しのヒロイン勢
敵も撤退して一旦状況を整えることになったオルガたちですが、やっぱり前回の戦闘でかなりの死者が出ていたようです。仲間が死んでいったことに悲しむ少年たちなのですが……。
「お前言ってたじゃねえか!死ぬときはでっけえおっぱいに埋もれて死にてぇって!!」
こういうシリアスな場面で「おっぱい」とか叫ばないでください笑っちゃうから!でも「おっぱいはあったけえんだ…こんな冷たいコックピットとは違うんだ」というセリフは彼らの境遇もあって色々と思うところがありますね。それでもおっぱいで色々台無しになってる気がする。
しかしそんな重い空気をぶち壊したのが本作の女の子たち。クリュセからCGSに荷物を運んできたアトラと、三日月の仲間の1人ビスケットの双子の妹のクッキーとクラッカ。彼女たちが登場してからさっきまでの重苦しい雰囲気から解放された気がします。三日月たちとも親しいのもあって安心して見れますね。やっぱりこういう作品にはいるだけで癒しとなる存在が必要だと思います。
・三日月の態度、オルガとの関係
そして今回気になったのが相手によって異なる態度を見せる三日月です。アトラに会った時はさりげなくお礼を言って立ち去るなど普通にコミュニケーション能力はあるじゃないかと思ったら、お嬢様に対しては相変わらず手厳しい発言をするなど(これはお嬢様の謝罪に怒ったゆえの態度とも取れますが)、見知った相手とそれ以外とではかなり態度が違っていて印象的でした。そしてオルガに会った途端すごく嬉しそうな声になり、この作品が始まって初めて笑顔を見せるなどこれまでの不愛想な態度から一変したのには驚きました。しかも内容を聞く前にオルガのCGS乗っ取りの提案に乗ったり躊躇なく拳銃を受け取るなど、オルガに対して何の疑いもなく協力する姿勢には彼のオルガに対する一種の依存を感じました。オルガの方も三日月が断ったら乗っ取りを止めると冗談(?)を言うなど互いに互いを求めているようでひどくいびつな関係に見えましたね。これからこの2人の関係がどうなっていくのかが楽しみです。
・お嬢様の苦悩
一方で想像していたものと現実との違いにかなりショックを受けているクーデリアお嬢様何も知らなかった自分を恥じていました。しかし(お尻に似ている野菜を見て笑っている双子を注意しながら)働いているアトラたちと出会いましたから、しばらく和み空間の中で癒されることでしょう。それはそうと次回予告で双子がお嬢様のことについて話していましたが、
クラッカ「ねぇクッキー、クーデリアさんってと~ってもきれいだけど、ちょっとドジっぽいよねぇ」
クッキー「だめだよクラッカ!クーデリアさんもがんばってるんだよ。わたしたちが、いろいろおしえてあげよ」
子どもにすらドジだと見抜かれるお嬢様の明日はどっちだ…………。
ではまた、次の機会に。