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機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 第3話 「散華」 感想

決して散らない鉄の華
今回のタイトルは『ゆゆゆ』を見ているとドキッとしちゃう。






















・お嬢様の奮闘記
 前回アトラたちと出会ったクーデリアお嬢様は少年たちの食事を作る彼女たちのお手伝いをしていました。双子から猫の手を教わったりプルプルしながら慎重に器に盛りつけていたりとかなり可愛いです。しかも大きく切り過ぎた具を食べてくれた三日月の無自覚デレで顔を赤くするというチョロさまで発揮してきて一気にヒロインっぽくなった気がしますね。あと双子にはいつの間にか呼び捨てにされているのでこの2人との絡みは多くなりそうですね。


・CGS乗っ取り作戦
 一方オルガたちはアトラたちが作った食事の内大人たちの分に薬を仕込んだ大人組を寝ている内に縛り上げて乗っ取りを始めていました。少年たちのためとはいえアトラたちが作ってくれた食事に薬を盛るってのは少ししどうかと思います……。それは置いといて縛られているのに偉そうな隊長さんを容赦なく射殺する三日月には驚きました。何となく察していましたがここまで淡々と人を殺せるのは中々恐ろしい主人公です。
 対してオルガの方は大人たちに対して特に恨みとかあるだろうに(事実隊長を蹴り上げた時は中々憎しみがこもっていたと思う)去って行った奴に退職金を出すなど意外と筋の通ったことをしています。三日月で脅しオルガが譲歩する、アメとムチを使い分けた交渉術ですね!(白目)


・鉄血の決闘
 しかし状況はあまり芳しくない模様。大人組の内会計担当の人と変なおっさんを残してCGSを無事乗っ取ることが出来たものの財政はかなり不安なようで、しかも先日襲撃してきたギャラルホルンの一員クランクさんがグレイズ一機に乗って単身決闘を挑んできました。決闘に勝ったらお嬢様を差し出すという条件を提示してきますが、オルガは三日月に決闘を受けるように指示します。三日月も軽く(それもおつかいを頼まれたレベルの軽さで)了承して決闘が開始されます。
 そして始まった戦闘シーンは前回に引き続き接近戦。武器のぶつかり合いは迫力があるものの棒立ちが多く前回ほど動いていないのが少し残念ですね。しかしメイスの先端から刃先が飛び出して機体を貫く、という勝負の決め方は暗器めいているので結構好きです。

 また戦闘中にオルガがお嬢様に説明していましたが、少年たちが背中に移植している阿頼耶識<アラヤシキ>システムとやらは移植時にかなりの負担を伴うらしく手術の結果寝たきりになってしまった者もいるという危険なシステムだということ、しかし三日月はその手術を3回も受けて平然としていることが明らかになります。仲間のために自分の出来る事をすると主張する三日月を「矛盾の塊」だと言うオルガ。仲間のことなら貪欲になるのに自分のこととなると無関心でその身を軽んじる、ということでしょうかね?いずれにしても彼の歪みの根本がこの点に隠されていそうな気がします。


鉄華団<てっかだん>、結成
 勝敗が決した瞬間、オルガが口にした言葉。「決して散らない鉄の華」という意味が込められたこの言葉をCGSに代わる新たな組織名とするようです。戦闘終了後鉄華団は引き続き護衛任務を依頼してきたお嬢様の提案で独立運動のスポンサーからお金を出してもらうので財政面は一応何とかなり、これからいかにして襲ってくるであろうギャラルホルンに立ち向かっていくのか、気になるところです。


 今回は三日月の秘めた狂気が少しだけ露わになった気がします。介錯を頼んだクランクさんはともかく動けない大人を平然と撃ち殺す様子は中々ゾッとしました。あと今回のサブタイトルが『散華』なのは鉄華団と対比してのことでしょうか。どちらかというと散華したのは撃ち殺された大人たちの方じゃ……。
 そして今回の次回予告。アトラ→双子ときて今回はお嬢様かな?と思っていたら…………

 ユージン「鉄華団なんてあり得ねぇ!俺だったら、もっとかっこいい名前付けるのによ…」

 お前かよ!しかも「ハイパーなんたら」とか「エクスタシー」とかお前のネーミングセンスも大概だよ!そして「ジャスティ」なんて名前を考えるのはモウヤメルンダッ!! 


 ではまた、次の機会に。